このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(91文字)
この方の書く小説にただただ脱帽の二文字…読んでいて引き寄せられる力が凄い!
描写は無い。そもそも和尚の語りというテイストなのだから当然だ。しかし、行間から立ち上る空気(雰囲気)が、和尚と女性が居る場所の空気を感じさせる。空気は匂いを、匂いは空間を、空間は音を想像させる。描写は無い。しかし、匂い立つ空気がある。こんな表現もあるのか。勉強になった。