ベランダに出て、一人ビールを煽り、干物を焼く。夏の暑さとセミの鳴き声をBGMに、のんびりと過ごす。大きな展開は何もないけれど、良いなぁと思える瞬間の描写です。大人には夏休みはないと嘆きたくなりますが、そんなものはいくらでも作れるのかもしれません。
短編で自主企画「同題異話・八月号 夏が燻る」参加作品。なんとも言えず、男っぽい作品です。女性が知らない、いい男のひとりの夏のひととき。垣間見える姿が、いえ、普通の時間なんですが、どこが色っぽい。お読みください。