第6話

「ん、んー」


窓の外が明るい。


「ふわぁぁ、朝か。今日も今日とて晴れですなぁ」


晴れは良い。めちゃくちゃ良い。テンションが上がる天気だな。うん。雨はめんどくさいからな、色々と。


「いつまでも寝てないで、はよ起きんかいっ!」


「あだっ!」


「おい、痛てぇじゃねぇかよ。起こす時くらい優しくしてくれよ」


「あんたに優しくするくらいだったら、別の人にしてあげますー」


「へいへい」


なんなんだアイツは、まぁ、起こしてくれるだけマシだと思っていれば気の済む話なんだが。


今は午前7時30分日曜日。


昨日の勉強会を終え、その翌日。昨日理央がうちに泊まったため、今、現在進行形で俺の家に理央がいる。


お世辞でも美味いとは言えないほどの料理の腕を持っている理央に朝ごはんを作ってやろうと、意気込んでいる俺だが、ふと思う。


「あ、昨日で冷蔵庫の食料切れたわ。」


と、とんでもない事に気付いてしまう。これでは料理を振る舞うことが出来ない。


家に残っている食料は、食パン2枚、卵2個、牛乳半分、調味料もろもろ。

ん?あれ?これ、フレンチトースト作れって言ってるようなもんじゃね?


ということで始まりました。


「日高クッキング!」


俺は家に残っていたフレンチトーストを作れと言わんばかりの食材を使用し、やっと朝食にありつくことが出来た。


「おーい、理央ー。朝ごはんできたぞー」


「んー、今行くー」


すると2階から''なぜか''バッチリメイク理央さんがおりてきた。アイツ、飯食う前から本気出す系の人間なのか?


「やっと起きて食事作る気になったのね」


「おかげさまで、はよ食べようぜ」


「「いただきます」」


俺と理央は家の残り物で出来たフレンチトーストをしょくし、勉強会第2幕を開始するのであった。



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俺は鈍感って言われるが、確かにそうかもしれない。 しゃけ大根 @syakedaikon

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