同性愛について、深く考えさせられた作品。

最初は気になったBLとして読み始めたのですが、読み進めていくにつれて感情移入してしまい、最終話では涙を流してしまいました。
私自身、BLが好きで同性愛について批判している人などを見るとムカついたり、意味分かんないと思っていたりしていたし、これからもそういう気持ちは消えないと思うけど、同性同士の恋愛と聞いて戸惑ったり、不快感を持ってしまうのは本人の意志意外にかえようがないのでしょうがない部分もあるし、だからこそ同性愛に偏見を持つ人が減ればいいなと思いました。

自分は学生で学校に通っているのですが、私が居る学校ではそういう性に関することも習ったりしていて、はじめてその授業を受け終わった後に友達から軽く
私って実はどっちもいけるんだよねと言われてもそーなんだ、ぐらいですんでいたし同性愛に寛容?というか偏見の無い人が多かったです。
自分は今年受験があるのですが、そうなると環境も変わってきてくると思いました。
環境が変わったら、今と全く同じでは無くなるので、この作品を読んで物語に出てくるような事は、実際にあり得ると思いましたし、そういう境遇の方からしたらただの同情でしか無いとは思いますが、とても胸を痛めてしまいました。

読み終わって改めて思ったことは、もし自分の周りでこのようなことが起こっていたら、自分がそういう事を言ってる側から嫌われたとしても自分が間違いだと思ったことを言えるようになろうと思いました。

この作品を書いてくださった作者様は感情を表現するのがとても上手くて、同じことをまた言いますが、涙を流してしまうほど感動しました。

同性愛物の物語が好きじゃない方も、中学生くらいの年齢層から幅広く読んで、ほしいです。
そして同性愛や異性愛、性同一性障害でも、それが当たり前の社会が、いつの日か来てほしいと思える作品でした。

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