【終章之一】

音が流れている………

薄暗い部屋の中には、おかっぱ頭の少女が座っていた。

分厚くて黒い書典を開いて見る女性らしき人物は椅子に座っていた。


「随分と早く死にましたね」

「此処は死後の世界」

「生死の境を越えた場所」

「審判場と呼ぶ場所です」

「魂は輪廻の渦に飲まれ、別の世界へ転生しますが」

「貴方はまだその役目では無い」

「何故ならば、貴方は既に裁かれている途中」

「今は罪業の消化中なのです」

「八峡義弥」

「貴方は選択を間違えた」

「まだ続けるのであれば」

「貴方は単調的で短気です」

「早めに終わらせてしまう事だけを考えて下さい」

「私の助言は之迄、後は自ずと分かるでしょう」

「では……八峡義弥」

「お戻りください」


その言葉と共に、意識が途絶えた。


【選択に戻る】

https://kakuyomu.jp/works/16816700426335346360/episodes/16816700426390591032


【タイトルに戻る】

https://kakuyomu.jp/works/16816700426335346360


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る