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  • 編集済

    完結お疲れ様でした&おめでとうございます!!!

    結局アイリーンさんとレベッカさんを会わせようとした理由はタハ将軍から明確な説明はありませんでしたね。
    きっとタハ将軍自身も説明ができない、理屈や思考とは違う部分で「会わせよう」「会わせるべき」と思ったはず。
    タハ将軍って本当に自己中だし、子供っぽくて、部下への怒り方も癇癪みたいだし、とてもじゃないけど「いい人」とは言えなかった。そんなタハ将軍がどこから母娘を会わせようと考えたのか……アイリーンさんへの同情とかとも違う気がするし、「人間の本能」が会わせたいと思ったように私は感じました。

    でも、こういう「なんか理由ははっきり分からないけどこういう事しちゃった」というのがすごく「人間」ぽくも感じました。

    この作品は「愛を求める人達」がたくさん描かれて、それと共に「罪」とどう向き合っていくのかも考えさせられる部分が多かったです。
    特にヴィクトルさんがタハ将軍の呪縛から解放されて、自分自身と愛する人(アイリーンさん)のために生きていける未来が見れて、とても嬉しかったです。

    読書配信へのお申し込み、ありがとうございました(⋆ᵕᴗᵕ⋆)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ハッピーエンドでした…!10万字かけて落として、10万字かけて救う渾身のハピエンです。

    タハの自分でもわからない逡巡。結局これが、大きくストーリーに影響しているのですよね。
    人間って、自分さえもわからない感情に大きく動かされる生き物だと思うのです。そして、矛盾した感情に常に揺れ動かされる生き物でもあります。

    ジーンのように理性のもと生きようとしてもそれが叶わない場合もありますし、アイリーンのように父の愛を頭では知っていても、感情のまま憎むことしかできないこともある。

    この作品にはそういう人たちの姿をいっぱい描いたつもりでいます。その揺れ動きが悪い方に行くことがあれば、反対に良い方に向かうこともある。大きなことを言いますと、人間の歴史ってその繰り返しなのかな、って思ってます。

    でもその曖昧さ、訳の分からなさがあるからこそ、人間って生きていけるとも思っていて。理性と感情の狭間で揺れながら、時に罪と罰、罪と愛を反復しながら、自分の清濁を噛み締めながら、生きていく。それが人生である、みたいな。

    そしてタイトルの「寄る辺なきエトランゼ」というのは、そういう人間の彷徨う姿のことなのではないかと…。大仰なことを(しかも後付けで)言いましたが、いまわたしはこの作品を読み返すと、自分の書いた話でありながら、そんなことを感じてしまいます。

    読書配信、ありがとうございました。
    みつなつさんのお心に響く作品でありましたように!

    編集済
  • カノンさん、すごく女の執念とか情念とか意地をみせつけられたように思いました!
    これは絶対にパスワードを教えてくれないだろうと思っていましたが、最期にヴィクトルさんにヒントをくれたこと……カノンさんの中にもタハ将軍の呪縛から解放された未来の可能性をヴィクトルさんに感じていたのではないかと思います。

    カノンさんの自死はやけっぱちとかではなく、本当に納得しての死だったようにも感じました。

    「愛されたかった」
    本当に皆が愛を求めてもがき苦しんだ物語だと思いました。
    アイリーンさんも自分がジーンさんから愛されていたことを実感できて「愛されたい」という渇望を満たすことが出来たのではないですか。

    作者からの返信

    みつなつさま

    本編最終話はカノンの自死によって終わりました。カノン…この一話だけで全てを持って行ってしまいそうな強烈なキャラクターでしたけど、彼女も憎しみだけの人ではない、ということはちゃんと表しておきたくて。それゆえのパスワードのヒントです。最後の最後ではありますが、カノンもヴィクトルから「愛されたかった」という言葉を聞けたことで、だいぶん救われたじゃないかと思うのです。ほんとに、この一言に凝縮される物語だったと思います。罪から赦されたかったジーン、父を愛したかったアイリーン、そして愛されたかったクオとヴィクトル。そのほかの登場人物も、多かれ少なかれ、そう叫んでいたのではないかと。でもこれに気づかず、またはそれゆえに、人間は争う。略していえば、そういう話でした。結果SFとしては設定が甘い話になってしまったのですが、わたしはやはり「人間」が書きたいんだと、改めて気付かされた作品でした。

  • 第67話 ほどけていくものへの応援コメント

    ヴィクトルさんがちゃんと「自分の人生」を生きようとしている姿、とても胸が熱くて応援したい気持ちになりました。
    これからはタハ将軍のためでも国のためでもなく、自分のために!
    クオさんと同じか違うかなんて関係なく、自分だけの人生を歩めると信じます٩(* ゚Д゚)و

    ヴィクトルさんが帰って来てアイリーンさんとする「お互いの父の話」は列車の中のものとは全然違うんですね!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    ようやっと、よくやっと、ヴィクトルが立ち上がってくれました。ぐだぐだが長かったですけど、彼からすれば、アイリーンと父の話をまたしたい、その気持ちに支えられた格好です。そしてそれはもちろん、アイリーンが望んでいることでもある。ここでようやく同じ痛みを抱えるふたりが、お互いを救ったんです。

  • ずっと命すら捧げて仕えてきた国やタハ将軍がなくなって、自分の生きる意味や目的が分からなくなってしまうヴィクトルさんに、とても読んでいて腹が立ちました。私の怒りはきっとリントネンさんと同じものだと思います!

    自分の生きる意味は自分でつくるものだし、自分が犯した罪を償って自分を許すことができないと、他の誰に許してもらったとしてもずっと苦しい思いを抱えて生きないといけないんじゃないかな……。

    結論、ヴィクトルさん!しっかりしろ!!!!!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    ヴィクトルにこれまで「生き抜け」と言ってくれる人は母親以外にいなかったのですよね。その言葉をリントネン、そしてアイリーンから受け取る。彼は、そのことでようやく自分の人生と向き合えたんです。そこまでがウダウダしすぎなんですが、ここは彼が解放されていく上で必要な描写だったと思っています。
    そしてここで出てくる「万能薬」。これって、第一部でドロシーが言っていた、そもそも作ろうとしていた薬とほぼ同じなんです。なので、これが平和的に生かされることがあれば、彼女も報われるし、犠牲になった数多の被験体の無念もいくらか晴らすことができるかもしれない。ここでこのような薬を出したのは、そんな祈りに似た気持ちもあるんです。

  • 第65話 リントネンの激情への応援コメント

    ヴィクトルさん、想像以上にあかんたれだった(; ゚Д゚)

    リントネンさんはヴィクトルさんがタハ将軍の命令(呪縛)から逃げられない(逃げようとしない)ことに、すごくガッカリしただろうし悔しくも感じたんじゃないかな……その怒り「お前っ!しっかりしろーーー!!」の拳だったと思います(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    あかんたれ、というみつなつさんのお言葉にほっこりしてしまいました。いや、ほっこりしている場合じゃないんですけど。
    ヴィクトルはアイリーンを撃って、リントネンにボコられて、そこまでしてようやく自分の中の呪縛と向かい合うことになるんですよね。ほんと、しっかりして!って感じなんですけど、なんせ彼にとっては、全ての精神基盤がひっくり返す大仕事なものですから。それでこその弱さです。

    編集済
  • カナデさんからもレベッカさんからも「ジーンさんに似てる」「ジーンさんの子だ」と言われているのは、遺伝子や血のことではなく、幼い頃にジーンさんと過ごした時間……そこでジーンさんからもらったモノがしっかりとアイリーンさんの中に残っているのを感じての言葉だと思います。

    死んでしまったと思ったアイリーンさんが蘇ったのは嬉しいけれど、なんかすごくヤバそうな薬を使ってしまったのでは!?という心配もあり、ちょっと複雑です(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    「レベッカVSヴィクトル」は書きたい場面のひとつでした。アクションシーンは苦手でしたが、ここは割合とよく書けたという満足があります。
    アイリーンが「ジーンの子」とここでも言われますが、やはりここでも、ジーンとアイリーンの間に血のつながりはないということは大きなポイントなのかな、と思います。やっぱりふたりの間にあったもの、そしてジーンからアイリーンが引き継いだものは「罪」や「罰」ではなくて、「愛」だったのではないかと。

    編集済
  • 第63話 すべては遅すぎたへの応援コメント

    アイリーンさんに注射を!?
    胸を撃ち抜かれても蘇生できる可能性があるってだけで、とんでもないヤバい薬であるのは間違いない……(;´・ω・)

    まさかヴィクトルさんとレベッカさんが戦うことになるとは……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    レベッカ母さんはつよつよですね…。彼女は第一部では記憶もはっきりしない状態だったので、しっかりと己の意思を見せるところをちゃんと書けなかったので、娘を守るレベッカの活躍を書けたのは、第二部書いてよかったたことの大きなひとつです。

  • 第62話 羊たちの逡巡への応援コメント

    被験体を一掃するなんて恐ろしい計画……!
    あまりに残酷過ぎて言葉になりません(;´・ω・)

    最後の最後にヴィクトルさんが思いとどまって、アイリーンさんを撃つことが出来ずに二人で逃げてくれるんじゃないかとか……ずっと希望の光を探しながら読んでいました、が!光はなかった……( ゚Д゚)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ついにヴィクトルがアイリーンを撃ってしまいました…。
    彼からすればやはりタハの呪縛、そしてクオの息子としての呪縛からは簡単に逃れられないんですよ…。

  • 第61話 繋がりの在処への応援コメント

    第一部ではレベッカさんの状態がかなり悪くて、言葉もカタコトだったりして心配していましたが、ずいぶん回復しているようで嬉しい驚きです!

    レベッカさんからジーンさんとは血のつながりのない父娘だったと知らされて、ここであらためてジーンさんの愛情のすごさを感じたんですよね(*´ω`*)

    「ちゃんと自分が愛されていた」という確信や実感をここで得られたことで、アイリーンさんの中でジーンさんを受け入れることができたんじゃないかな……。
    そしてこの気持ちをヴィクトルさんに伝えたいというのが、また……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    アイリーンとジーンに血のつながりはないっていうのは、かなりこの作品の中では大きな意味を持つんですよね。それでも愛を伝えたジーン。対して、血のつながりはあれど愛を伝えることも知ることもなかったクオ。
    これはわたしの個人的な感覚ですが、人間の愛情って実はそう血のつながりは関係しないように思っていて。それよりかは、みつなつさんも仰るとおり「愛されていたか」が大きいんじゃないか、そんなことを考えます。

  • 第60話 命の痕跡への応援コメント

    ヴィクトルさんがアイリーンさんを本当に手にかけるのか……それと同時にヴィクトルさんがクオさんのことに触れることで父に対する心境の変化も気になるところです。

    第一部でクオさんがここで標本に話しかけていた姿が、思いだされてとても複雑でした(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここの標本室のシーン、実はすごく気に入っています。第一部で出てきた場面をもう一度、今度は登場人物や時代も違えて再現できたのはワクワクしました。そしてここでヴィクトルは、思いもせぬ父の姿を知ってしまい、なおも揺れ動くことになります。

  • 第59話 月面ステーションへの応援コメント

    とうとう月に来てしまった!!
    ヴィクトルさんはリントネンさんの言葉がしっかり刺さっているとは思うけど、……最終的にどういう判断をするのか、すごく興味深いです。

    作者からの返信

    みつなつさま

    そして舞台は再び月へ。
    エピローグこそ違うんですが、この話が月で始まり月で終わるように持ってこれたのは、第二部を書いたからこそ生まれた嬉しい事柄でした。

  • 第58話 真昼の月への応援コメント

    てっきりこの列車の旅の中で蒼い羽への勧誘が行われるかと思っていたのに、……ちょっと肩透かしをくらってしまいました( ゚Д゚)

    今回は最初の接触だし、怪我を治療して薬をくれて、とりあえず恩を売っとく……そういう作戦なのかな。

    でもこうして読んでいると、ヴィクトルさんは薬も渡してもらえず「死にに行け」みたいな命令をだされて、この期に及んでタハ将軍の命令に従う必要あるのか!?とヴィクトルさんによーーーく考えてもらいたい!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    ヴィクトルのタハへの信頼は洗脳レベルですので、そう簡単に心は揺るがないわけですが、リントネンの揺さぶりにより、ここから彼は深く悩んでいくことになります。
    シベリア鉄道の資料がもう少し手に入れば、鉄道旅編、もっと詳しく長く書けたんですけどね…。
    シベリア鉄道は死ぬまでに一度乗りたいんですよねぇ…無理かなぁ、っていう情勢ですけど。

    編集済
  • 第57話 母よ、父よ、への応援コメント

    アイリーンさんもヴィクトルさんも、自分ではそこに思い至らない部分をお互いに言い合えているように思いました。
    二人とも親との関係性で苦しんでいる部分がある、という意味では似てると思います。そんな二人だからこそ、相手の言う事がすごく心に刺さったりするんじゃないかな(*'ω'*)

    この二人にとってこの列車の旅がすごく価値あるものになりそう!

    蒼い羽からのプレゼントである薬!
    これはもうどう考えてもヴィクトルさんを蒼い羽に引き入れたい「ラブコール」にすら感じてしまいます。

    作者からの返信

    みつなつさま

    アイリーンだけでは気づけなかったこと。ヴィクトルだけでは気づかなかったこと。それを同じ痛みを抱える者同士が向き合うことで、お互い気づきを得ていく。そんなエピソードです。ここは書いててホッとしました。というか、ここが書けたことで、この作品はちゃんと無情のまま終わらず着地できる手ごたえを得られたんです。

  • 怖い……すごく怖いくらいに内情や心理面まで知り尽くされているっ!!(; ゚Д゚)

    どう考えてもリントネンさんの目的はヴィクトルさんを蒼い羽に引き入れることだと思うけれど、ヴィクトルさんのことを調べつくして交渉(勧誘)に来ている感じ……情報収集とか前準備とか国を政治的に動かして行くには、タハさんのようなタイプより蒼い羽の方が向いてそう!

    作者からの返信

    みつなつさま

    リントネンはかなりの切れ者として描いています。タハなんかよりかはよっぽど、権謀術数に長けている人物です。見た目はチャラいですけど。彼はヴィクトルのことも知り尽くした上で乗り込んできて、そしてヴィクトルがなにを言われたら堪えるかよく承知しています。どこまでも食えないおっさんです。

    編集済
  • 第55話 昏倒への応援コメント

    ナンパ男がお医者さんだったなんてビックリだけど、さらにさらにただのお医者さんんではなかった!!
    最初に登場した時から疑心暗鬼の私は、疑ってましたよ!!(*'ω'*)

    薬を持たせてもらえず月にいかされるヴィクトルさん……もう本当に月へ「死ににいけ」ということなんですね……タハ将軍にはため息しか出ません。

    作者からの返信

    みつなつさま

    はい、みつなつさんの思った通りチャラいナンパ男、只者ではありませんでした。お流石!
    タハはクオのことをあっさり殺してはしまいましたが、それでも悔いにはなっていてヴィクトルを育てたわけですが…彼にとってはカナデの警護に失敗したことに対する怒りが大きすぎたんですよね。

  • 第54話 車中のふたりへの応援コメント

    ヴィクトルさんがクオさんのことを語るのを聞いて、第一部のダイジェストを見ているような気持ちでした!

    さらにヴィクトルさんとクオさんの親子の事情も知れて、どちらもタハ将軍に使われている立場だけど、ヴィクトルさんは幸せになって欲しい(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでヴィクトルの口から自分がクオの息子だということが明かされました…。
    ここからアイリーンと彼は、同じ痛みに向き合う者同士となっていきます。父に愛されたか、愛されなかったか、という大きな違いはあるのですが、このふたりは出会うべくして出会った同志なんですよね。

    編集済
  • アイリーンさんはきっと今まで彼氏なんていなかっただろうし、いきなり恋人のふりなんていわれても戸惑うし気恥ずかしいでしょうね(;´∀`)

    それでも、そんなアイリーンさんにアイスクリームを買ってくれたのは少しでもリラックスさせてやろうというヴィクトルさんの優しさなんじゃないかな……。

    ナンパ男は、本当にナンパ目的だったのか……私は今すごい疑心暗鬼に陥っているのでこのナンパ男もどこかの組織の者なのでは!?と疑っています٩(* ゚Д゚)و

    作者からの返信

    みつなつさま

    わたしは「見知らぬ男女が不承不承行動を共にすることになって、不承不承名前の呼び方を変える」シュチュエーションがヘキでして…(笑)カナデとジーンの逃避行の始まりもそうでしたし、別の作品ですが「ディ・ア・レ・スト」のイヴァンとスノウもそうでしたね。
    そしてチャラいおっさん(でもその正体は…?)ってのもヘキです。

  • 第52話 急転する運命への応援コメント

    ヴィクトルさんが何度もクオさんと被って見えるなぁと思っていましたが、親子でしたか……そして親子そろってタハ将軍に同じ扱いを受けてしまっている(;´・ω・)皮肉なものですね。

    タハ将軍がすごく直情的で、カナデさんを失った八つ当たりをしているようにも見えるし、癇癪を起している子供みたい……上に立つ人の資質を感じません(。>_<。)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでヴィクトルの素性がわかってきます。実は、最初のプロットでは彼はサリの息子だったんですけど、サリの話になるとカナデがクローズアップされてしまうので、クオの息子ということになりました。
    タハは理性より感情の人なんですよね。思考より本能、というか。ですがそのことが最後、彼と他の人間の運命を大きく変えていきます。

  • 第51話 別れは唐突にへの応援コメント

    えぇぇええええ!?カナデさん助かったと思ったのに!!(; ゚Д゚)

    反抗期ではあったけど、アイリーンさんにとってカナデさんは優しくも大切な保護者(家族)だったんですよね……そ れ な の に !!

    襲撃にはあったけどヴィクトルさんのおかげで助かった!と安心させてからの、衝撃!!!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    助かった!と見せかけてから、の!!
    カナデはここで退場なんですよ…でも彼女の死によって、ストーリーが大きくアイリーン、そしてヴィクトルという次世代をクローズアップすることになるのです…(とはいえここは書いてて悲しかったです…)

  • カナデさんや他の人達から、どんなにジーンさんのことを聞いても、愛情を注いでくれていたと言われても、アイリーンさんには「愛されていた記憶・実感」があまり残ってないのかな(;´・ω・)

    そして気になるのはヴィクトルさん!
    ヴィクトルさんの父とジーンさんが因縁深い関係とは???
    ヴィクトルさんの父って誰なんだろうと、ずーーーーっと考えています。

    作者からの返信

    みつなつさま

    子どもがどれくらいの歳から記憶を持ち続けていられるかは人それぞれだと思いますが、アイリーンに関してはそのあとのジーンの悪いイメージが強すぎて、朧げな記憶もあいまいになってしまってる感じですね。
    そしてここからヴィクトルが話に深く絡んできます。後半になるにつれ、アイリーンの話というよりヴィクトルの話にストーリーがブレちゃったのが反省点なんですけど、同じ痛みを見つめ合う者として、彼はどうしても必要だったんですよね。

  • とうとうアイリーンさんが全てを知る時が来てしまった……。
    受け止め方によってはジーンさんは酷い人・恐ろしい人・うわさ通りの人……ということになってしまうんだろうけど、第一部でジーンさんの葛藤や苦しみ・悩みを見て来た読者としては、事実の部分だけをそんな風に捉えて欲しくない気持ちがあってとても複雑です(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    読者はジーンの葛藤を知っているのでカナデの視点になりますが、アイリーンからすればジーンの苦しみなんてわからないわけですよね。彼女からすればジーンのやったことが全てですから。
    でもそれがカナデからすればもどかしいことこの上ない。ここは読者も一緒になって、悶々としていただきたい部分です。

  • 第48話 海辺の別荘への応援コメント

    ターンの副作用で苦しんでいたヤンターリの人達も、この治療薬を使うことができるようになるのかな……でもそれのためにまた人体実験を行っていると考えるとすごく複雑な気持ち(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    やはりあれだけ人体に影響を及ぼす薬ですから、悪影響がないはずはないんですよね。第一部と第二部の間には、書きはしませんでしたが、たくさんの被験体の悲劇があったと思います。

  • 第47話 「彼」の正体への応援コメント

    あぁぁあ!レオパルドおじさんはタハ将軍だった!!
    そうかぁ……でも納得!!(* ゚Д゚)و

    じゃあどうしてタハ将軍は恐怖政治みたいな状態にしているのか、その辺の事情も詳しく知りたいところ……!

    作者からの返信

    みつなつさま

    「黒豹のセルジオ」。これがタハの二つ名でしたね。第一部を読んでいても、これはなかなか気づきにくい部分だと思います。
    そしてここからアイリーンの運命も動き出します…!

  • 第46話 内憂外患への応援コメント

    アイリーンさんはジーンさんのこともあってなかなか素直になれなくて、反抗期だったりもしていたけど、ちゃんと買い物もしてカナデさんが喜んでくれるかなぁなんて考えることもできる……ちゃんと優しい子に育ってるじゃないですか!(*'ω'*)

    カナデさん、体調が悪くて倒れちゃったのか……無理がたたったのか、そしてレオパルドさんの正体は!?!?

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここで、「カナダがアイリーンに銃を扱わせない」という事実が出てきます。実は第二部に当たりこれだけは、と決めたことは「アイリーンにはただひとりの命も奪わせない」ということなんです。それこそがジーンの遺志でしょうし。だからカナデはアイリーンをそう育てています。ジーンも物語を通して、レベッカを誤って撃ったほかは誰の命も奪っていないですし。このことが、父娘を結ぶ重要な要素なんです。

  • 第45話 明かさぬ素性への応援コメント

    レオパルドさん、「閣下」って呼ばれてるっ!?(; ゚Д゚)
    超重要人物なのは間違いない!お金も人脈もあり、素性がとっても気になります!!

    閣下って呼ばれてることからヴィンスさんの線は消えた!?

    作者からの返信

    みつなつさま

    第二部の心残りとしては、ヴァンスを出さなかったこともあるのですが、この時代も彼は元気に運送屋をしていてほしいですね。ジーンたちに関わったことで消されている可能性も有りますが…。

  • え?え?え!?
    レオパルドさん、いったい何者!?
    最後のベンチにいた男ってレオパルドさんをつけているのか、監視しているのか、……アイリーンさんはレオパルドさんにジーンさんを思い出しているのかもしれないけど、なんだか不穏でザワザワします(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    「レオパルド」という名前が彼の正体のヒントなわけですが、ちょっとわかりにくいですよね。でも、ここは「誰なんだろう?」って読み手に考えてもらいたいところでしたので、いろいろ想像してくださったの嬉しかったです。

  • 第43話 秘密の約束への応援コメント

    タハ将軍がカナデさんに「できるだけ支援する」と話していたので、てっきりレオパルドさん=タハ将軍なのかなと思っていましたが、もしかして違うっぽい!?

    というか、レ・サリさんから後を託されたはずのタハ将軍……恐怖政治みたいな状態になっちゃってる!?いったい何がどうなっているのか……(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでユーラシア革命軍政府はすっかり勧告の理念を失っていることを示しました。やはりタハは統治者としてはサリに及ばない人間なんです。本人もよくわかっているのですけど。でも恐怖政治はもう戻れないところまで来てしまっている。そのことに対しカナデは相当苦しい思いをしていたと思います。

    編集済
  • 第42話 冷えてゆくスープへの応援コメント

    そっかぁ……ジーンさんの悪い噂が流れてアイリーンちゃんはすごく周囲からの冷たい言葉や虐めにさらされてきたんですね(;´・ω・)
    「あの人のせいだ!」って父に対して悪い感情が積み上がっていっても仕方ないと思います。

    カナデさんがジーンさんの愛情深さを説明すればするほど、逆効果になっちゃってるような気もする(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    エピソードタイトルに時間、それと人の心の移り変わりを託した話です。アイリーンは言われのないことで相当いじめられたり、疎外されてきたんですよね。そうとなると原因であるジーンを恨むことしかできない。カナデはそんなアイリーンが歯痒いから、必死にジーンのことを言い聞かせるんですけど、それはやはり逆効果なんですよね。

    編集済
  • 第41話 遺された女たちへの応援コメント

    レベッカさんのためにもアイリーンちゃんのためにも、一緒に暮らして欲しかった……。
    タハ将軍の言ってることはしごく尤もなんだけど、親子関係だけを考えるなら離れない方がいいんだけどなぁ(;´・ω・)

    傍に居ればアイリーンちゃんも成長していく上で、両親の事情を理解できる歳になるし少しずつでも交流できていた方がいいように思ってしまいます。

    作者からの返信

    みつなつさま

    タハはもともとレベッカを手の内に置いておきたかったんですよね。この後の展開で分かるように、被験体を纏めて目の届くところに管理する必要があったので。だけどジーンの懇願で特例としてレベッカをジーンに託したわけです。
    ですがタハがここでレベッカの身柄を再び手にできたことを喜んでいたかというと、どうなのか。好機と思いつつ、ジーンの死には心を痛めてる。やはりこの人は、統治者である前にどこまでも人間なんです。

  • 第40話 絶唱への応援コメント

    第一部でジーンさんとカナデさんがアイリーンちゃんを迎えに保育所へいった場面、覚えています!
    ジーンさんは保育所に残してきたことをすごく気にしていたし、「見捨ててしまった」と苦しんでいましたよね……(;´・ω・)

    犯人たちにしたって、きっと心の中ではユーラシア革命軍に殺されたと分かっているけど、怒りをぶつける相手がジーンさんしか見当たらなかったんじゃないかな……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    仰るとおり、犯人たちも孫たちの死がジーンのせいでないことは薄々わかっているんですよ。それでも復讐せざるを得なかった。そこにあの事件のやり切れなさをひしひし感じていただければと思います。

  • 幼い頃のアイリーンちゃん、やっぱり素直で可愛い!!
    お父さんのお迎えに行って、亡くなっている現場に遭遇してしまうなんて……あまりにショッキング!!(; ゚Д゚)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここの回想シーンは書いててものすごく辛かったんですけど、ここがないとジーンの死の重み、しいては生の重みも描けないなぁ、と涙しながら書きましたね…。

  • 第38話 白い朝への応援コメント

    読書配信へのお申し込みありがとうございます!

    第一部であんなに可愛く素直だったアイリーンちゃんが、18歳になってずいぶん雰囲気変わってしまいましたね……この13年、どんなふうに暮らしてきたのか気になります。

    第一部で被験体だったカナデさんが今、聴力や視力はどうなっているのか……色々と気になるけれど、まずはお元気そうで安心しました。

    作者からの返信

    みつなつさま

    読書配信今回もありがとうございました。少し時間が経ってしまいましたがお返事返していきますね。通知お騒がせします。

    13年後、ジーンの命日から第二部は始まります。第二部はアイリーンがジーンの生を辿る物語です。


  • 編集済

    ウッソやろ……すべてを終えて今は穏やかに静かに暮らしてるのに……。
    クリスマスの準備を考えられるくらいには幸せな生活なのに……。

    保育所のことはジーンさんのせいじゃないじゃん!!!!
    でも愛する子供を失った人達はその怒りをぶつける先がなくて、ジーンさんに来てしまったんだろうけれど、それにしたって……。

    あんなに苦しんで葛藤して後悔して、それでも自分なりに穏やかな生活を送ってようやく幸せな暮らしをできるまでになったのに、あまりにあっけないです。

    クオさんが亡くなった時も思ったけれど人間て本当にあっけない……後悔がない人生なんて無理だけど、少しでも心穏やかに過ごせる時間を大切にしていきたいと思いました。

    ジーンさんを失ったアイリーンさんがレベッカさんとカナデさんとどういうふうに暮らしていくのか、どんな女性に成長していくのか第二部を楽しみにしています!!

    読書配信へのご応募ありがとうございました(。>_<。)

    作者からの返信

    みつなつさま

    わーここまで辿り着いてくださって、ほんとうにありがとうございました!!!
    そりゃ「うっそやろ」ですよね。最後の数行ですべてがひっくり返る第一部ラストでした。

    このラストは作品を書き始める前から決まっていて、しかもその頃はまったく第二部の構想もなかったので、ここに突き進むための物語だったんですよねぇ……。でも肝心の自分が「ジーンの人生なんだったの?」って考え始めて収拾つかなくなって、一年後に第二部を書くに至るという……。

    クオのところもそうなんですが、人間の生き死にって、ほんとうにあっけないと思うんです。生も死も、思わぬところからやってきて、ある日突然その人を刺す。
    でもそれがいつどのような形で来るか分からずとも、そのときそのときを懸命に生きざるを得ないのが人間ってものだと思うんです。

    だからこのラストは無常でもあるけど、当たり前のことでもある。

    書いた後で悩みはしましたが、わたしがこの作品に託す「人間のリアル」はこれしかないといまも思っているので、こういうラストにしたこと自体は後悔していないです。

    なによりみつなつさんが「ジーンの生の軌跡を見届けた」と言ってくださったのは嬉しかったです。ありがとうございます……!!
    どんなに揺れ動いても、苦しんでも、こういうあっけない終わり方でも、彼は彼の人生を生き抜いたんだと思います。

    第二部はアイリーンが父ジーンの生の軌跡を辿ります。13年後の物語となります。
    第二部は無常を無常として終わらせない話になっています。また申し込むと思うので、そのときはちょっと安心しつつ読んでいただければ幸いです。

  • 第36話 いまここにある命への応援コメント

    レベッカさんを手にかけて、ターンの実験に関わって、カナデさんに投薬して、でも襲撃された時にはカナデさんとアイリーンさんを守るために一生懸命逃げて……たくさん大変なことがあって、いっぱい葛藤して苦しんだと思います。
    でも、いつだって大切な人を守りたい気持ちを捨てなかったし、アイリーンさんとカナデさんとレベッカさんを助けるために研究所に潜入したし、ジーンさんなりに出来る限りのことをしたと思います。

    きっと後悔もいっぱいあると思います。胸を張って生きていくのは難しくても、アイリーンさんが幸せに成長していく姿を傍で見守っていくくらいは許されると思います。
    そんな姿を見ていることがジーンさんにとっての幸せなのではないでしょうか。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここも前のエピソードを改稿したとき、新しく付け加えたエピソードだったりします。ここを加えたことで、次のエピローグが一段としんどくはなったんですが。
    ただ、ここまで揺れ動いて、ときには泣いて、とにかく苦しんできたジーンが「これでよかったわけではないけど、自分はこのさきもアイリーンと生きたい」と内心を明かすのはごく自然な展開なのではと。
    そしてカナデはそんなジーンに「そんなことはないわ」と告げたことで、ようやくジーンを心から赦せたんですよね。

  • カナデさんの強さの理由が分かりました!
    タハ将軍だけでなく、まさかのレ・サリ元首とも仲間だったとは!!
    建国の同志みたいなものですよね(*'ω'*)

    サリさんとしてはカナデさんに自分の人生を終わらせて欲しかったのかもしれないけれど、ジーンさんの医師として、ジーンさんが積極的に何かを変えていく行動に出たという意味では大きな意味があったように思います。

    作者からの返信

    みつなつさま

    カナデの過去が「そういうことだったんかい!」とようやくわかります。そりゃつよつよのはずだよ、建国メンバーだもん……。

    で、問題のこの決着の付け方。配信でも言いましたが、いまだにカナデに決着を付けさせるべきだったか、ジーンに決着を付けさせるべきだったか、やっぱりわかりません。ただ、ジーンが「命を預かる」医師として悩んできたのなら、ここはこうするだろうな……とは思います。医師としてのジーンの意地みたいなものですね。

  • 第34話 同族嫌悪への応援コメント

    クオさんこと、すっごく大嫌いでした!私の中でヘイトはカンストしてました。
    でも、でもでもでもでも!愛情というものをどうやって得るのか与えるのか……を知らないまま死んだらアカンやろーーーーーーーーーー!!!!!

    こんなに嫌いだったのに、死んじゃってもざまあみろって思えない……。


    カナデさんが何度もタオに会わせろと言っていたのは知り合いだったんですね……そこもビックリではあるけど、クオさんの死に対しての受け止めができない……です。

    作者からの返信

    みつなつさま

    クオに関しては「あっけなく」したかったんです。

    で、できるなら最後に事情を明かして同情をひくかたちにもしかたくなかった。それだけの悪事を彼はやっているので。
    ただ、このひとの行動原理にはすべて「愛の枯渇」(というか愛というものに対し理解や想像すら出来ない)があるということは書いとかないとと思ってここで噴出させるかたちにしたのですが、もうちょっとうまく書けなかったか、ここは悩んでます、いまも。

  • 第33話 潜入への応援コメント

    カナデさんはリ・ターンを投与されれば元の姿に戻れるのでは!?と考えていましたが、もしかしてそれほど単純ではない!?
    投与を繰り返すことで身体能力をアップさせて、結局は軍事利用ですか!?

    作者からの返信

    みつなつさま

    ユーリの「彼女らを助けろ」が重いんですよねぇ……。ジーンを憎いと言いながらも手を貸すユーリが重い……。それに応える形で、なんとかジーンは潜入するんですが。そしてここでも人を殺せないジーン。
    ジーンはここまで、レベッカをうっかり手にかけた以外は人間をひとりも殺してないんですよね。

  • 第32話 再実験への応援コメント

    「アイ、ちゃん……には、なに、も、しないで」
    それは言ったらアカーーーーーーンっ!!!!(; ゚Д゚)
    そんなこと言われたらクオさんの性格的に大喜びでアイリーンさんを虐めにいっちゃうよ!!!(; ゚Д゚)

    作者からの返信

    みつなつさま

    カナデとしては最後の必死の懇願なんですけど、クオからすれば愉悦を覚える状況でしかなく!!
    そしてこのへんから出てくるカナデの「タハに会わせて」。ここから第一部クライマックスです。

  • 第31話 母子への応援コメント

    レベッカさんの中には「母親としての何か」がわずかでも残っていて、でもアイリーンさんに拒絶されてしまったし、アイリーンさんはカナデさんのところへ行ってしまうし……悔しさみたいな感情も見えた気がしました。

    そんなすべてを見世物のように楽しんでいるクオさんが本当に酷い!

    作者からの返信

    みつなつさま

    レベッカも完全に過去の人格や記憶を失ったわけではないので、ここでぽろりとアイリーンのことを思いだしたんですけど、アイちゃんにはギャン泣きされたうえに拒絶されて、激情の矛先がカナデに向かっちゃったんですね。いやもうつらい。
    クオがねえ、そういうことをみんなわかっててやってるクオがねえ、ほんとに……。

  • 第30話 罪と罰への応援コメント

    ここにきて実際の被験体の皆さんから「自業自得」だの責められて辛い……けど、仲間になってくれるわけでもないし協力してもらえなくても、アイリーンさんやカナデさん、もちろんレベッカさんも助けにいきたい!!٩(* ゚Д゚)و

    自分を殴ってる場合じゃないよ、ジーンさんしっかりして!!!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    被験体からすればジーンは「あっち側」の人間でしかないのですよね。通報されなかっただけでよかったようなもので。だけどこれはジーンにはつらい展開ですね。どんなに悔いていても、贖おうとしても、事情をしらない世間はそんなこと許してくれない。やさしくもない。
    これは第一部のラストに通じるところです。

  • 第29話 我が元首への応援コメント

    ユーリさんも仕方なく研究所に従っているということか……。
    レ・サリ元首の命を長らえさせるためにこんな恐ろしい実験をしていたのだとしたら、レ・サリ元首って何様やねん!!と声を大にしたい!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでちらちらと出てきたレ・サリの存在が急にクローズアップされます。その実像は、、、というのはまた引っ張るところなんですけど。

  • 第28話 思い出すはへの応援コメント

    ずーーーーっと気になっていました。
    ジーンさんとレベッカさんに一体何があったのか(;´・ω・)

    アイリーンさんはジーンさんの実の子じゃなかったけれど、そんなこと関係ないくらい大切に愛情いっぱいに育ててましたよね……。

    レベッカさんがスパイだということ、濡れ衣であって欲しかった……。
    最期の言葉「ありがとう」から察するに、きっとレベッカさんだってスパイなんてしたくなかったんじゃないかと思います。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ずーーっとお気になられてた、ジーンとレベッカの過去です。そうです、実はアイリーンはジーンと血のつながりはないんです。でもジーンにはそんなのなにも関係なかったんですよね。それはこの先もずっとそうで……。

  • 第27話 被験体VS被験体への応援コメント

    ジーンさーーーーんっ!!!このまま死んじゃダメだよ!!!(; ゚Д゚)

    レベッカさんに攻撃させる意地の悪さ……クオさんにも何かこういう行動に駆り立てるような過去があるんじゃないかと思うほど残酷で冷酷で、何か事情でもあるかと思ってしまいます。

    作者からの返信

    みつなつさま

    まさかのジーンの負傷と海にぼっしゃーん!!そりゃジーンがレベッカの攻撃を避けられるわけはないんですよおお。もちろんクオはそれを分かっていたわけですが。

    クオ。ここまで人の心がないと「なんで?」とはなりますよね。それはクライマックスまでひっぱりますが、彼にとっては当たり前に生きているだけなんですよね。彼にとっては「愛し愛される人間」はすべてクソだし、思い悩んで逡巡するジーンなんか特に憎悪でしかない。なぜなら彼には思い悩む選択肢もないし、知らないので。

  • 第26話 琥珀海岸への応援コメント

    ここで衝撃の事実が明らかになって、もうショックが大きいし、ジーンさんも私も完全にHPゼロです( ゚Д゚)

    でもでも!ターンの薬で若返ってしまったカナデさんも、リ・ターンの薬で元に戻れる可能性がある!?!? カナデさんを元に戻す希望が見えてきた気がする!!

    カナデさんは薬との相性なのか完全体でいられたけれど、他の被験体は皆欠陥部分が出てしまうということで、政府としてはカナデさんをサンプルとして是が非でも研究したいだろうなぁ……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    思った以上にみつなつさんの悲鳴がここで聞こえて「なるほど、ここがダメージ大なのか」と興味深く(意地悪な表現)見ておりました。二種類の薬があるというのは、たしかにここまでなにも明かしてなかったですものね。
    でもリ・ターンの存在を知って、カナデが元に戻る可能性に気付くみつなつさんは、やはりおさすがなのですよ!!

  • 第24話 慟哭と接吻への応援コメント

    妻レベッカさんとジーンさんに一体何があったのか……自分を殺そうとしている人に「ありがとう」と言う状況とは……気になって仕方ありません!!(;´・ω・)

    きっとレベッカさんは自分を受け入れられない状態になっていて、殺されるということで解放されたかったのかも……。妻の希望を叶えるような形で殺してしまったのだとしても、ジーンさんは自分が殺したことにずっと苦しんできたんですね。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでまた出てくる「ありがとう」。
    ジーンがここで起こしたのはパニック発作だったんですが、それを受け止めるカナデさん、ほんとつよつよ……。さすがの51歳なのです。

  • 第23話 サハリン上陸への応援コメント

    はぁあああああ~~~~、私が色々と想像してしまっていた中でも一番当たって欲しくないやつがきてしまった!!!!(; ゚Д゚)

    クオさんからの手紙、「俺がレベッカを預かっちゃってるよーん!」ってことでしょ!? この人はブレない性格の悪さが、ほんっとーにムカつく!!

    ジーンさんの生きる目的がまた増えましたね!
    最初はアイリーンさんを守る事だけだったけど、カナデさんを元の体に戻すことが追加されて、ここでレベッカさんを助けるというのもさらに追加ですね!٩(* ゚Д゚)و

    作者からの返信

    みつなつさま

    当たってましたね……。クオからの手紙、まさにそういうメッセージなので……。
    ほんとブレない性格の悪さ。それでいて「敵ながらあっぱれ!」というすっきりした気持ちにもさせてくれない男、それがクオ。

  • 第22話 生きてさえいればへの応援コメント

    母と信じてはもらえないカナデさんの気持ちを考えるととても切ないです(。>_<。)
    たとえ信じてもらえなくても、元気で生きていて欲しいという願い……ミハイルさんに伝わっているといいなぁ……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでカナデからジーンにまた言われる「ありがとう」。
    「ありがとう」って実はこの作品で重要なワードなんですよね……。

  • カナデさんの息子さんは地球で消息不明……ということだったけれど、まさかここで再会するとは!!
    でも見た目が若返っていて、とてもじゃないけど信じてもらえないですよね(。>_<。)

    カナデさんとしては感動の再会とはいかなくても、せめて自分の現状を説明してゆっくり会話をしたかっただろなぁ……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここまでどこまでもつよつよだったカナデの弱さが見える部分です。難民であるミハイルがなぜ「反難民デモ」に参加してるかも、読み手に投げた部分です。きっといろんなことがある。そう感じてもらうだけでいいのです。この世界の不気味さやままならなさが滲み出てくると思うので。

  • 第20話 オホーツクの風 への応援コメント

    えええええ……もしかして、もしかしてこのレベッカさんって……アイリーンさんのお母さ……。

    ジーンさんの前の職場でのやらかしって、このレベッカさんの実験関係だったのではないか、とか……。もうすっごく色々な可能性を想像しています。が!どれであっても当たって欲しくない気持ちが強い。

    作者からの返信

    みつなつさま

    みつなつさん、おさすがと思った部分です。ここでこの発想が出た方はリアタイ時あまりいらっしゃなかったような……!!!

  • 第19話 密航、そして決意への応援コメント

    カナデさんを元の体に戻す方法を探すにしても、クオさんだって追いかけてくるだろうし、アイリーンさんを守りつつ逃げつつカナデさんと協力していけるといいのだけれど……。

    今までジーンさんの生きる意味はアイリーンさんを守ることだったけれど、これからはそれに追加でカナデさんを元に戻すというのも加わったんですね(*'ω'*)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでもしつこいほどのジーンの決意を書いてます。きっと彼は何度でも口に出して自らの意志を確かめないと、自分は折れかねない、そんな気持ちでいたのだと思います。
    そしてここで唐突にサハリン行きが提案され……地球編はサハリンが主な舞台になっていきます。一回だけ行ったことのある土地なのですが、そこで感じたなんともいえない寂寥感を作品に添えたかったのです。

  • 第18話 命の恩人への応援コメント

    ヴァンスさんに捕まって革命軍に突き出されてしまうのかとハラハラしました(。>_<。)

    でもヴァンスさんも元難民で、難民の仲間としてカナデさんの言う事を信じてくれたんですね……。
    ここに来るまでのジーンさんとの会話で、ジーンさんの人柄も少し分かっていたと思うし、ヴァンスさんが協力してくれる気になって本当に良かった!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    ちょっと前に戻りますが、わたしはここの「乗っ取ったもののそれらしくできなくて、カナデに「漫才」って言われちゃうジーン」がすごく好きで。「彼だったらどうするか」を逐一考えてジーンの行動・言動は書いていったのですが、まさにここは彼らしいな、と思います。かっこいいとか情けないではなく「これがジーン」なんですよね。

  • あぁ、あ……やっぱりそうなるかぁ……クオさんがジーンさん達を追ってくるんですね……。

    ヴァンスさんに協力してもらって何とか地球へ逃げ延びたいところだけど、クオさんだったらヴァンスさんも容赦なく殺しちゃいそうだし、とにかく見つかりたくない!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    タイトル名からして不穏ですが、そうです。クオが指くわえてジーンを逃すわけはないのですよ……。ここからジーンとクオの逃走劇になります。

  • この人に便乗させてもらって地球へ逃げられる可能性がでてきた!!

    カナデさんは聴力だけじゃなく視力も上がっているとのこと。
    やっぱり若返りだけじゃなく身体能力が上がっているっ!!!!(; ゚Д゚)

    作者からの返信

    みつなつさま

    カナデはターンの効能のせいで身体能力ばりばりになっていますね。
    配信でも少しお話ししましたが、この作品では「そもそも何の目的で、誰がターンの研究をはじめたか」ってことには言及していないんです。そこが弱いところでもあるんですけど、読み手の想像に任せたくって。
    そこには高尚な理由や建前があったのかもしれない。ただ、結果としてこういうことになってる。
    この作品においてはそれがすべてなんです。

  • 第15話 月面逃避行への応援コメント

    やっぱり人体実験の噂が流れていたりして、それを隠蔽するために尻尾きりのように襲撃されて潰されてしまったと考えるのが自然ですよね。

    ジーンさんはアイリーンさんとカナデさんを守ろうと決意したけれど、性格的に弱い部分もいっぱいあって、とても心配です……ホントに、まじで、頑張って欲しい!!(; ゚Д゚)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ジーンの決意。なんども決意しては揺らいで、で、また決意し直して。ほんとこのひと、もどかしいほどこの繰り返しなんですが、それでもここで決心したアイリーンとカナデを守ることは揺るがなかったんですよね。

  • ただの若返りではなく身体能力も上がっているカナデさんがどういう状態なのか、気にはなりますがそれどころじゃないっ!!(; ゚Д゚)

    襲撃グループは人体実験の被験体(難民)の救出が目的ではなかったように感じました。
    人体実験に直接関わっていなかった保育所の先生や子供たちまで殺してしまったわけで、研究所を反乱分子として処分して、みせしめのように所長とドロシーさんを殺してしまって……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    書いてて辛かったエピソードですね。かなり状況を考えながら書いたので胃が死にました。殺伐なものを書いてる割には、わたし、そういうものに対する耐性低いんですよ。戦争映画なんかもまともに見られないクチです。
    しかもここが、第一部ラストのね……おううう(泣)

  • 第13話 変貌と豹変とへの応援コメント

    クオさん、なにやら画策してそうでアヤシイとは思っていましたが、この襲撃を手引きした……というよりも襲撃グループの中でもリーダー格ですか!?(; ゚Д゚)

    クオさんの意地の悪い台詞やヘイトが溜まり過ぎていてクオさん達襲撃グループを悪く恐ろしいもののように感じてしまうけれど……本当に恐ろしいこと(人体実験)をしていたのは研究所のほうなわけで……。

    一見ドロシーさんがすごく可哀相に感じてしまうけど、倫理的におかしい事をしている研究所を襲撃して潰してしまうクオさん達の方にも「正義」があるのかも……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    クオお前やっぱりヤバい奴だったんか!回です。ここでの彼のドロシーへの扱いは最悪ですね。
    でもみつなつさまの仰るとおり、この襲撃が正義によるものだったら立場は逆転するわけで……そのあたりはここでは明かしてないのですが、そのへんを深く考察してくださったの、ほんとうに書き手冥利に尽きます。ありがとうございます。

  • 第12話 心の底からへの応援コメント

    立ち入り禁止のところに入り込んでいたクオさん、性格の悪い意地悪な人……というだけじゃなく、実験データを外部に持ち出そうとしてたり何か画策しているのではないかと心配です。

    若返ってしまった自分を「気持ち悪い」と感じるカナデさんの気持ち、分かります。生物学的にありえないほどの若返りなんて、自分はいったいどうなってしまったのか、それこそもう「人間」ではなくなってしまったのかも、と不安になって当然だと思います。(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    クオの正体が分かってきます。ただの皮肉野郎じゃないんですよ~という。なお、ここの標本室のシーンも「覚えておいていただければポイント」です。第二部にも繋がります。

    「死にたい」というカナデに向かって「生きてて欲しい」といって泣いちゃうジーン……君ほんと揺れ動きすぎだよ……って思いながら書いてたんですけど、彼は何度も言っちゃいますが、どこまでも凡人なんですよね……。

  • 第11話 覚醒への応援コメント

    カナデさんにしたら重傷を負って治療してもらっていたはずが、何故か見た目が若い頃に戻ってしまっていたわけで……混乱と恐怖で「自分はいったいどうなってしまったのか……」と不安でいっぱいになると思います。

    作者からの返信

    みつなつさま

    カナデからしたら「????」としか言いようがない状況ですね。ここで「死ななかったし若返った、ラッキー」とはならないんですよね。まして彼女は人生経験豊富な51歳でもありますし。

  • *年表*への応援コメント

    年表、いいですね!!
    すごく分かりやすいし、作品を読んでいてきになった時にちょこちょこ覗きに来て確認できるのが非常に便利だと思います(*'ω'*)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ありがとうございます、読者的にもいいんでしょうけど、自分も書いててわかんなくなってきたので、ここで世界観説明を兼ねて入れてみました。冒頭でなくこの位置に入れたのもあとから見てよかったなと思っています。

  • 第10話 痛恨の夜、のちへの応援コメント

    未完成の試薬ではあったけど、実権成功!?!?(; ゚Д゚)

    カナデさん自身が若返りを嬉しいと感じるかどうかは別にして、カナデさんが亡くならなかっただけでもジーンさんの心は少しでも楽になったんじゃないかな……。

    ずっとジーンさんの中にある「過去」が気になっています。
    前の職場での「やらかし」というのがいったいどんなものなのか……ここで「また」というのが出てくることで、似たような経験があるのか……(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでカナデが死ななかったなかったことがジーンには何よりの救いなんですよね。ぜったい殺してしまった、と彼は思い込んでいたので。それあってのこのあとのストーリーです。
    ジーンの過去がちらちら見えてきてもいます。ここは匂わして、匂わして、一気に第3章以降で回収していく仕組みです。

  • 第9話 俺は一体何をへの応援コメント

    クオさんの性格……すごく底意地の悪さを感じます(;´・ω・)
    読んでてずっといらんことを言ってるし……「もう黙っとけ!」って言いたい!

    そしてとうとう明らかになった試薬の効果!!
    ここで明らかになるまで、いったいどんな効果があるのだろうと色々と想像していました。
    若返りの薬ってずーっと昔から人類の憧れだったのかな……。
    「細胞を再活性化させる」ってゾンビ化させてしまいそうな恐怖もあって、この実験が行きつく先があまりいい物のようにも思えません。

    作者からの返信

    みつなつさま

    クオ~~ほんとやな奴だな~~とわたしも読んでてちょっと笑ってしまいました……とことん嫌な奴を書こうとしてた執筆当時を思いだしてしまって。けっこう苦慮しながら書いてたんですよ!
    と、ここで薬の正体が分かってきました。若返り。SFのテーマとしてはよくあるもので、そこに新鮮味はないのですが、ここはSF的なギミックよりも人間ドラマを重視してほしいので、今から思うと物足りなくも「これが自分の作品の味かな」と思っています。

  • 第8話 その間際への応援コメント

    アイリーンさんは父のジーンさんが本当に立派なお仕事をしていると誇りに思っているんですね。親子のシーンでジーンが改めてアイリーンさんを守るためにどんなことでもする覚悟をし直したのが印象的でした。

    目覚めたカナデさんは想像以上に上品なご婦人でした。
    こんな人が乱暴されている女性を助けようと警備兵を殴り倒すなんてすごい勇気がいったと思います。
    そんなカナデさんに未完成の試薬を使うなんて、ジーンさんの葛藤もものすごいものがあるでしょう……。

    ジーンさんの心が葛藤で揺れ動いているのを感じました。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここでジーンがまた揺れ動きます。結局、アイリーンを守るために積むに踏み込む覚悟を決めるのですが「大きな愛は罪の免罪符にもなる」という構図です。これも第二部に繋がるところです。

  • 第7話 被験体への応援コメント

    そもそも!カナデさんは女性が襲われているのを止めようとしただけで、全然悪くないですよね!!!!
    ジーンさんの懸命の治療でようやく快方に向かっているのに!!
    ジーンさんが納得いかないのも分かります。でも所長さんのドロシーさんのやり取りを見てしまった私としてはドロシーさんが中間管理職の苦しみを抱えているようにも見えて辛い(。>_<。)

    クオさんはドロシーさんが自分の想いを受け入れてくれないことに呪詛を滲ませている場合じゃないです!もっとタイプ別の女性の口説き方を研究してください!!٩(* ゚Д゚)و

    作者からの返信

    みつなつさま

    ドロシーもねえ……あとから考えると複雑なんですよね。暴動のさい必死に銃に「慣れておかないと」と弾を装填してたのは、その出自あってこそなわけですし。
    クオのヤバさがじわじわ出てきます。クオに対しては「おまえ!そういうとこだよ!」としか言えないのですが、後からわかるように彼はほんとうにそれ以外のやり方を知らないんで、大真面目なんです。

  • 第6話 カナデという女性への応援コメント

    今の時点では所長さんに、倫理観への葛藤とかそういうものは微塵も感じません。でもこういう人だからこそ所長という地位にいるのかも(;´・ω・)

    そして被験体として「おあつらえ向き」というカナデさん。
    年齢が51ということだったけれど、そこがちょうどいいのかな???

    今にも死んでしまいそうだからって、未完成の試薬で人体実験する罪悪感の軽減にはならないと思います!!!

    作者からの返信

    みつなつさま

    カナデの登場です。上品な老婦人ながらつよつよで、その理由は第一部のクライマックスまで引っ張っていく感じです。それはそうとしても、兵士をぶん殴る白髪のばあさん、かっこいいですね。それでとんでもないことに巻き込まれてしまうのですが。
    倫理観が欠如、っていうか麻痺してないとやってられないのがこの「月の裏側」ですね。ジーンもなんとか「麻痺させよう」と足掻いているわけですが、そうもすんなりいかないという。

  • 第5話 暴動発生への応援コメント

    毎日のように難民が送られてくるということだったし、狭い空間に大量の人が詰め込まれているならストレスもたまるでしょうね……(;´・ω・)

    「一体の人間」という表現に、じりじりとメンタルが削られていくのを感じました((((;゚Д゚))))ガクブル

    作者からの返信

    みつなつさま

    「一体の人間」という表現はあまり考えて入れたものではないのですが、後から読み返すとこの殺伐世界を良く現していますね……自分のメンタルも削られました……。ゴリゴリ。

  • 第4話 我が娘よへの応援コメント

    アイリーンさんが新しい環境にもすぐに慣れたようで、友達もできてて良かった!
    “けんきゅうじょごっこ”というのが具体的にどんなことをするのか、気になりますが(;´・ω・)

    収容所の暴動も気になります!
    まだ試薬は完成していないから非検体として酷い実験をされているわけではないだろうし、難民として保護されている環境に不満でもあるのかな(;´・ω・)

    作者からの返信

    みつなつさま

    アイリーンは幼いだけあって順応力もあるんですよね。もちろん、なにも分からないからの無邪気です。ジーンにはそれが愛しくも堪えちゃうんですが。
    このへんのふたりを見ていると、第二部が心に(胃に)しみじみ沁みます……覚えといてくださいませ……。

  • 第3話 同僚たちへの応援コメント

    所長さんにあれだけしつこく確認されたから、いったいどんな酷いことをさせられるんだろうと思っていましたが、ジーンさんだけじゃなく私まで拍子抜けしちゃいました。

    まだ人体実験に使用する試薬も未完成のようだし、今は非検体である難民の健康管理・維持が研究員の仕事なんですね。
    いつか試薬が完成してしまった時が、恐ろしい事の始まりになるんだろうなと……今からザワザワしっぱなしです(。>_<。)

    作者からの返信

    みつなつさま

    ここで拍子抜けというか、息をつくみたいなエピソードです。
    同時に、ドロシーとクオの登場です。改めて読むと最初っからクオはどこまでもやな奴ですね。ここでは一介の同僚を気取っているあたり食えない男です。

  • 第2話 心を凍らせてへの応援コメント

    所長が何度も執拗に確認してくるのがすごく怖い……(;´・ω・)

    本当の仕事内容はちゃんと分かっているのか、それをする覚悟があるのか……こんなに何度も何度も確認されたら、よーーーっぽど酷い仕事をさせられるんだろうなと思っちゃいますよね。

    でもジーンさんはアイリーンさんのために手を汚す覚悟もしっかりしている様子……。

    作者からの返信

    みつなつさま

    ヒリヒリ感の内容をここで確認しましょう~みたいなエピソードですね。デュマが執拗にジーンに覚悟を質すことで、「ヤベえとこ来ちゃった」「とはいえ戻りようがない」という雰囲気をこれでもかと出しています。
    ジーン、ここで覚悟を固めたかと思いきや、このあともブレたり泣いたりするのがこの人なんですよね。ヒーローでなく、普通の人を主人公にしてみたかったんです。普通の善人で凡人が、どうしようもない環境に放り込まれたらどうするか、そんな話です。

  • 第1話 月の裏側への応援コメント

    読書配信へのご応募ありがとうございます!

    ジーンさんはこの収容所への転属を「罰」と感じているようですが、その辺の事情はすごく気になるところ……。
    でも娘のアイリーンさんはそういう事情を全く知らないようで、無邪気に新しい「お父さんの職場」に興味津々みたい。とっても可愛らしい雰囲気ですね。
    ジーンさんは死んでもいいような気分にも襲われているけれど、アイリーンさんのために生きようと思うくらい、アイリーンさんが大切な存在だというのが、このプロローグでよく伝わってきました。

    作者からの返信

    みつなつさま

    読書配信ありがとうございました!
    一気にコメント返していきますね、通知うるさいでしょうがお許しください。

    もうここのプロローグがすべてっちゃすべてみたいな作品です。
    テーマが「罪と罰」ってことや、ジーンとアイリーンの関係や、後戻りのできない環境に踏み込んでいくヒリヒリ感、みんなここに詰め込まれていますもんね……。

  • おはようございます!ここ数日読み上げでじりじりお邪魔してたのですが、ついに第一部終わりまできましたーーーーあああああああ!?!?(;ω;)はわ、わわ……ジーン…!そんな…。

    一気にここまで来てしまったので順をおって…。ターンしたカナデと愛娘を連れて月を脱出する部分はひたすらドキドキでした。若返りの薬といえばあらゆる物語でも憧れとされるアイテムですし、私も安全なら挑戦してみたい!と漠然と思っていたのですけど…たしかに説明も同意もなく打たれたいものではないですよね、きっと。しかもちょっと人間味薄れてますし(T ^ T)場合によってはジーンを締め殺してもおかしくないくらいだったと思いますが、カナデは最初から最後まで大海のように広い心の持ち主でしたね。めちゃくちゃ好きです、かっこいい…////

    運んでくれたおっちゃんも良い人でしたし、だからこそジーンは自分の罪の重さをひしひしと感じたりしちゃうわけで……。でも子供がいるからもう絶対引けないし進むことを諦められないんですよね。それはすごくわかります。罪を犯したとしても、その後にできるのはなるべく正しい道を選ぶことだけですものね。ただその選択をきちんと取れるくらい世の中は優しくなくて、その厳しさはしっかりとラストシーンに現れていると思います。血のクリスマス……!(;ω;)

    手を汚しながらも必死に足掻いていたドロシー、彼女に歪んだ愛を向けるクオ、タハやサリといった革命軍の仲間たち、そしてレベッカ。どのキャラクターにも清濁があって読み応えがありました。どこまでも優しさや甘さを捨てられず、かといって犯した罪の重さを背負ったまっすぐ立てるほど強くないジーンも人間臭くてとても好きです。こういう人がいないと世の中大戦争で破滅すると思います。何やら一部の最後は不穏な感じで終わりそうだという予感はしていたのですが、たくさんのピンチを乗り越えてきた彼がこんなにもあっさりと終わるなんて…という。あ、がっかりしたとかじゃなくて、さすがよしのさんだなあと思った部分です。人の退場シーンが全部華々しくてカッコよく決まるなんてフィクションだけの幻想で、こうやって日夜どこかでやったりやられたりをしているのが人間なのですよね。たとえそれがクリスマスの夜、家族が待つあたたかい我が家への帰路だとしても、銃を持っていた彼らにとってジーンはただの憎むべき相手だから……。罪を償おうとする気持ちがあっても、きちんとその機会を与えてくれるほど世の中優しくない……そんな現実を突きつけられた気分です。うわあああああ

    ……捻れた価値観をもつクオさんも私は結構好きだったりします。作中ではヴィランの立ち位置ですが、愛をきちんと理解していたら情熱的な人になっていたのではないかなあと思ったり。人は育ってきた環境、教え込まれた価値観、そして愛の枯渇でこれほどまでに罪深い道を歩めるものなのだなあとしみじみ。

    この厳しい世界の中に残されたアイリーンが次の主人公ということなんですね。カナデもいてくれるのかな。あの可愛かったアイちゃんがグレて四露死苦なヤンキーになってたらどうしよう…と怯えつつまたお邪魔しにまいります(杞憂すぎるよ

    作者からの返信

    文遠ぶんさま

    おはようございます。エトランゼ第一部読了ありがとうございます。昨日はコメントの通知が来たとき「えっもうそこまで読んでいただいてたんだ!」とびっくりしました。同時にとても嬉しかったです。そしてぶんさんのコメントは一日かけて味わっていたいのでお返事遅くなりごめんなさい。またもこんな解像度の高いご感想を!と全つるの細胞が泣いています…!

    すべてはこのラストが書きたくての第一部だったのでした。というか、書いた当初は先の構想がなかったので、このラストが書きたいだけの作品でした。今思うとひどいんですけど。で、実際、書いてみたら自分が辛くなってしまって、一年悩んだ後、二部を書く流れになるんですよね…。リアタイで一部読んでた方には本当に今もすまないですね。

    この作品は「世界や人生のままならなさ」を書きたかったんですよね。残酷な世界にヒョイと入れられた善人が、自分の思うところではない境遇に揉まれ、足掻く姿を描いたうえで、「それでも個の人生は歴史の一瞬でしかない」という無情をジーンという人間に託しました。これ現実世界ではあるあるすぎて、それゆえにフィクションではあまり語られない題材である気がしていたのです。「だったら自分が書いてみよう。何も忖度せずに」というのがそもそものこの作品を書いたきっかけなのでした。ジーンがクオのような主要人物によって殺されるのではなく、ヒョイと出てきたモブキャラに殺されるあっけなさも狙って書いたものです。彼個人としては必死に足掻いて生きていても、仰るとおり世間は認めてくれないわけで、結局彼は断罪されてしまうという…。

    よってエトランゼのテーマって「ジーンの人生はなんだったのか」という問いに尽きるんですが、ままならなくて清濁併せ持ったままこの世界で足掻いているのはアイリーンを除く登場人物全員そうですね。その象徴としてのクオだったりします。彼を最後まで憎たらしい悪役として描けなかったのは手癖で、悔しい部分もあるのですが、彼を好きと仰っていただけるのは本当に嬉しいです。ジーンとは真逆で、歪んだ価値観のまま悪事に突進して、最後まで悪のまま死んでいく人間ですが、彼も無意識ながら、「愛」というものを心から欲していて。クオはきっと周囲の苦しみ悩む人間を憎悪してたんだと思うんですよね。自分は悩むという選択肢すら与えられないのに、どうして、という。だからこそのドロシーへの愛憎ですし、ジーンに対しても怒りが爆発せざるを得ないという。でもそういう人間も現実にいるんじゃないかなと思うんです。

    対してカナデは大海のような心を持った人格者なんですけど、彼女には革命政府から逃げ出したという負い目がずっとある。自分のされたことに怒り、絶望する以上に、こんなことをするようになってしまった国家に対する絶望と罪の意識がある。彼女の強さはそれゆえなんですよね。だから彼女はジーンに怒りつつも、彼には責を求めなかったわけです。よってこの作品には「強いだけの人間」というのは誰もいません。ジーンが主人公なのがその象徴ですが。

    それにしても読み上げでお読みだと、いきなりあのラストが来ちゃうから、たいへん情緒が抉られたことと想像します…ほんとごめんなさい…。

    二部はアイリーンが主人公です。ヤンキーではないけど(笑)かなりやさぐれています。でも、二部は読み手を突き飛ばす話ではないと思うので、そこは信じて読み進めていただければ…。確かにラストに至るまでいろんなことはあるのですが、わたしが「ジーンの生はなんだったか」と一年悩んだ上の答えですので、それがなにか見届けていただけると嬉しいです。カナデも出てきますし、あと、タハが主要人物となります。もちろん新キャラも出ます。
    どうぞ、お楽しみください。

    編集済
  • 優しく、光のさすラストに心が穏やかになりました。
    ストーリーや明かされる真相、SF、アクション等々ももちろん楽しませていただいたのですが、私はそれぞれの登場人物を少しでも理解したいと思いながら読んでいたように思います。
    人間って相反する感情を同時に持つし、言動が矛盾することもあるし、自分でも自分のことがわからない時もあるし。
    そういった人間の複雑な部分ひとつひとつに目を向け、丁寧に描かれていたので、それを手がかりに、どこまでも深く物語に潜っていけたように思います。文字数以上の、膨大なものを受け取らせていただいたように思います。

    人間って惨いけど、美しさも持っていて。一方から見れば正でも、角度を変えれば同じものが負にもなって。
    それはどちらか片方に決めなきゃいけないものではないと思うし、同居もするし、人の数だけその人にとっての現実があると思います。
    そんな人間の、時に矛盾を抱えた多面性や、儘ならなさや、激しい正負の感情がこの物語の中にはありました。

    アイリーンとヴィクトル、それ以外の名もなき人間も含めた全員が、少しでも明るい方に向かっていけたらいいなぁと願わずにはいられません。
    凄い作品でした。読ませていただき、ありがとうございました!

    作者からの返信

    きみどりさま

    読了、本当にありがとうございました。今日一日このコメントを何度も何度も見返していました。感慨深く読み直しておりました。よってお返事が遅くなりすみません。ですが、とてもこの作品を深いところまで汲み取ってくださいましたきみどりさまに「凄い作品でした」とのお言葉をいただけたことはあまりにも嬉しくて。
    彼ら彼女らの葛藤を余すことなく見ていただき、本当にありがとうございました。
    本作はSFと銘打っていますし、また、最初は私自身ももっと「ターン」の設定を細密にしてそのガジェットを楽しんでもらう作品として書き始めたのでした。
    ところが結局は、どこまでも「人間」を問い、描く物語となってしまって。自分は何を書いてもこの傾向があるので「どうしてまたこうなったかな」と思うことも正直多いのですが、今回のきみどりさまのコメントを拝読して、それが強みだと腹を括ろうと思ました。
    人間は不完全な矛盾に満ちた存在です。うつくしさと惨さ、非情さと優しさを併せ持つ存在です。それは現実に生きる自分のなかでも常日頃思うことです。
    それを煮詰めて突き詰めて、書いていくこと。美醜を持ち合わせるからこそ、人間は面白く、尊いのだと。結局私はそういうことが書きたいのだと思います。どんな殺伐を描いても、その果てにある人間讃歌を書きたいのだと思います。

    人を選ぶ作品が多いだけに、日々執筆においては悩んでばかりですが、今回、そのことはきちんと自作の軸として受け止めていこうと思えました。
    心から感謝申し上げます。
    読んでくださいましてありがとうございました。
    また、たまにでも、彼ら彼女らの物語を思い出してくださると、嬉しいです。

    編集済
  • タハの手駒でもなく、クオの息子でもなく、ヴィクトルに、生きていて欲しい。
    今までやってきたことは消えないし、時間も失ったものも戻ってはこないけど、彼の中にある温もりに目を向けてくれる人がいて、生き抜け取り戻せと言ってくれる人もいる。
    読んでいる私も救われるような気持ちです。

    生きてさえいれば、取り返しのつかない過去を「今に繋がるための無価値なものではなかった」と肯定的に捉えられる瞬間を迎えられることもあるかもしれません。
    それは綺麗事でもあるかもしれませんが。

    今まで積み上がってきた被験体の亡骸も無念も、その末にできた万能薬がこの先正しい使われ方をするのなら、彼彼女たちには涙と感謝がおくられるのではないか、なんてことも考えてしまいます。

    作者からの返信

    きみどりさま

    引き続き本当にありがとうございます!!

    ここでやっとヴィクトルはただのひとりの人間になれたのですよね。権力者の手駒でも、唾棄すべき男の息子でもない、一個の人間に。リントネンは彼のどこかにそうあるべき姿を見たのだろうし、アイリーンはかけがえのない相手として彼を受け止めた。
    それを自覚できたからこそ、ヴィクトルはしがらみから決別することを決められたのだろうと思います。そして、過去を乗り越えて生きていこうとも。
    彼もタハの手駒として色んなことをしてきた半生ですが、ご指摘のとおり、取り返しのないことをしてしまったとしても、それらを背負うことになったとしても、なお生きていこうとするのは、人間として最大の自己肯定であり、強さだと私は思うんです。綺麗事かもしれない。だけれど、私は全てに足掻きながらも「それでも生きていく」とする人間の姿は、大げさでなく、うつくしいと思っているんです。

  • 第57話 母よ、父よ、への応援コメント

    二人のやり取り、優しくて、お互いに心の奥の方をさらけ出していて、良いなぁと思いました。
    何の見返りも求めず、ちゃんとヴィクトルはストロベリーだって覚えててわざわざ用意して、本気で心配するアイリーン。
    彼はどう感じるのかな?と思ったら「母親みたい」で微笑ましかったし、彼にも優しさを注ぐ人がいたんだなぁとちょっと安心しました。
    自分の過去や感情を吐露して、こういうことなんじゃないか?って、良い方へ向かえそうな捉え直しのきっかけを気づかせ合うのも、思いやりに満ちているように感じました。

    作者からの返信

    きみどりさま

    本当に丁寧にコメントいただけて、嬉しいです。
    ここのエピソードは自分でも書けたとき、ああ、良かったな、と思えた場面ですので、そう感じたいただけたことは何よりほっとしています。
    アイリーンの純朴な優しさはヴィクトルに取って母を思い出すものだった…ということから始まるふたりの語らい、それでふたりはとても救われたと思うんです。今までお互いやり場のない痛みを抱えてきた者だからこそ、深いところまで語り合えたのでしょうし。
    この世界は命の価値は軽いし、用済みになれば存在ごとすぐに打ち捨てられてしまうような非情なものなのですが、それでも人間同士分かち合えるものはある。
    ここのシーンを書いて良かったと心より思います。

  • 第55話 昏倒への応援コメント

    ヴィクトル切ないですね。
    父親のようにはなるまいと心に誓って、他者から期待された役割を1ミリ違わずこなしてきたのに、
    それに少しでも沿えなかったら、あるいは他者の気分次第で、容赦なく存在ごと捨てられてしまう。
    愛や肯定を得るために誓いも努力も必要なく、見返りがなくてもただそこに生きて存在していてくれさえ良いと願われたアイリーンとは違いますね。

    作者からの返信

    きみどりさま

    引き続きありがとうございます。
    ヴィクトルの孤独。彼もまた立場にがんじがらめになって抑圧されている人間なんですけど、彼の芯にあるのは「父のようにはなるまい」なんですよね。アイリーンとはまた違った父への憎悪によって身を立ててきた人間です。まさにご指摘のとおり、アイリーンとは愛情の注がれ方が全く異なる。それがふたりの差異なんです。そんなふたりが出逢い、近づいていく過程でふたりは互いに、そして自分の中に何を見出したか。
    この辺はそんなことを思いながら綴っていました。

  • こちらの物語に登場する人物たちは、みんな何かに押さえつけられ、苦悩している印象を受けているのですが、
    アイリーンの場合は、自分ではどうしようもできないことで我慢を強いられている印象です。
    幼少時はジーンの仕事が多忙で「いい子」でいて、惨劇が起きてからも「いい子」でいて、ジーンを襲った人たちのせいで(いい子でいたにも関わらず)喪失を強いられ、ジーンの過去によって理不尽なことをされたりの辛い思いをして。
    ジーンの愛は本物だったけど、アイリーンが他者の行動に起因する辛さを抱えてきたのも事実だと思うのです。
    カナデや読者はジーンを見てきたので、アイリーンの心情が歯痒くもあるのですが、だからといって、ジーン側にとっての事実が「正しい」のではない、彼女の苦悩は無視されるべきものではない、なんて思います。

    作者からの返信

    きみどりさま

    引き続きありがとうございます。

    仰るとおりで、ジーンの「愛」、そして彼のしたことが、アイリーンの人生を苦しめているのは確かですよね。そう思えば、成長したアイリーンのジーンへの憎しみは至極当然なもので、ジーンを知るカナデからすれば歯がゆいものの、アイリーンの苦しみを真っ向から受け止めてやる者がいないのが悲劇的だなと思います。
    このものがたりに登場する人物にはそれぞれの立場があって、だけどそれは本人の望むところでないものが殆どで、それゆえみな、抑制され、苦悩しています。そんな彼女ら彼らが、なにを己の人生の軸とするかを選択し、状況と和解するか、もっと分かりやすく言えば、生きて往くための「落としどころ」をどこに見つけるか。
    そんなことを問う話なのかも知れません。

  • 第41話 遺された女たちへの応援コメント

    アイちゃんは託児等でもいつも「いい子」にしていて、いつでも子どもながら、もとい子どもだから精一杯頑張っていたのに、
    ジーンを突然失ってしまって……なんて考えながら読んでいたところに「わるい子だったから」という言葉が出てきて、胸が痛みました。
    カナデの言葉に頷くアイちゃんも、「いい子」だからこそ、自分の気持ちを押し込めて、カナデを案じているようにも見えて、
    お父さんを大好きでいるという今このときの言葉に偽りはないだろうけど、心配になりました。

    作者からの返信

    きみどりさま

    引き続きありがとうございます!

    第二部まで辿り着いて下さったことにまず心からの感謝を。第二部はアイリーンが主人公なのですが、彼女、第一部はマスコットキャラ的な立場ながら、子どもなりに「がんばっていい子に」生きてきたのですよね。まだ幼くて理解できないことも多くとも、アイリーンなりに辛いことはあったはず。そう思いながら成長後のアイリーンのジーンへの心情を考えると、えも言われぬ気持ちになりますね……。

    編集済
  • 第34話 同族嫌悪への応援コメント

    クオ、複雑ですね。
    彼の生まれも、それらによって形成された人格も、他者へ向ける感情も。
    彼も奪われ、押さえつけられ、他の道を許されず知らされず生きてきたのかなぁと思いました。自分は「ちゃんとやっている」のに、周りの奴らは内心で苦しんで。苦しむという選択肢を持っていること自体羨ましく許せないのではないかと。
    愛情とは何か、どうすれば手に入れられるのかと叫ぶ彼は、実際は意識的か無意識的か、無条件の愛というものをわかっていて、それを求めて泣き叫ぶ子どものようにも見えます。
    本当は受け入れられたかった。でもそれを拒まれたとき、彼には憎悪をぶつける以外のやり方がなかった。
    そんなふうに思いました。

    作者からの返信

    きみどりさま

    引き続きありがとうございます。

    クオについては、最後まで悪役らしく書けなかったのがわたしの手癖の甘さだとは思っているんですけれど、一方で彼の複雑な心理状況は、まっすぐに悩み苦しみ、贖罪に走るジーンとの対比として、書いておきたかった部分なんです。仰るとおり、彼には苦しみ悩む選択肢すら与えられていなかったのですから。だから彼にはドロシーやジーンのような人間は羨ましく憎い存在でしかないのですよね。なんと恵まれているのかと。そこを読み取って下さったきみどりさまに感謝です。多分クオは、アイリーンを見て「無条件の愛を与えられるとはこういうことか」と羨望や憎悪を感じていたと思うんですよね……。無意識のうちにでも。
    クオの心情に深く想いを馳せてくださり、本当にうれしいです。この先も楽しんで頂けますように。

    編集済
  • 第8話 その間際への応援コメント

    たすけてくださったの?なんて言われたら余計に辛いですね。

    後戻りできない恐怖や緊張、覚悟に満ちたヒリヒリする導入からここまでで、いろんな登場人物の中に苦悩や、何かに押さえつけられているような印象等を見たように思います。
    これから何が起こるのか、何が見えてくるのか。非常に楽しみです。

    作者からの返信

    きみどりさま

    拙作をお読みいただきありがとうございます!

    仰るとおり、序盤からジーンの「ヤバいところに来てしまった」という緊張感と覚悟、焦燥と後悔がピリピリとものがたりを引っ張っていく作品です。それだけに読む人を選ぶかとも思いますが、書きたいのは「無情や殺伐のはてにある希望」なので、どうぞゆっくりとでも味わっていただければ幸いです。

    ここでカナデが目覚めてしまったことで、ジーンは一回腹を括ったのにカナデを被験体ではなく「生きている人間」と再認識せざるを得なくなります。たいへんに辛い状況ですよね……。
    それでも彼は手を下したわけですが。

    引き続きお楽しみいただけますよう、祈る気持ちです。

  • 第10話 痛恨の夜、のちへの応援コメント

    こんばんは!読み上げアプリで拝見しており突然のハートご容赦ください。カクコン参加作と聞いて久々によしのさんワールドを堪能しにまいりました〜♡

    いや♡とか使ってる場合じゃない(真顔)。一章からなんと不穏なのでしょう。軍医さんってほんとに辛いポジションだなって思うのに流れ着いたのがまたこんなに危なげな施設とは……。でも愛娘がいるんですもの、腐ってる時間もありゃしないですよね。保育施設はまともなのか心配…。おともだち…。

    若返りの人体実験とは!不老不死の秘薬ではないにしろ、きちんとしたものが出来たらそれこそまた戦争の火種になっちゃいそうな代物ですね。ああ、しかも上手くいっちゃった!?しかもカナデさんで!?そしてかわいい!!←

    ジーンさんは前のところで何があったんだろう…。奥さんのこととか、まだまだ秘密がいっぱいですね。月での上官も同僚たちもまた曲者ぞろいという感じで、波乱が待ち受けてそうです。

    人の命を救うだけではないお仕事のこと、かわいい娘を前にすると良心や理性がぶち壊れそうになりますね……楽しみです!!←

    作者からの返信

    ぶんさま

    わー!おいでいただき、ありがとうございます。ようこそ月の裏側へ!! ぶんさんがご興味持ってくださったことだけでもこちらカクコン参加させてよかったです。;;

    はい、冒頭から不穏が渦巻く作品です。第一部はジーンという善人の男を追っかけていく話ですが、ジーンはどこまでも凡人なんですよね。それでも医者としてのプライドはあり、愛娘を守りたい気持ちもある。そういうものが揺るがされる状況に飛び込んでしまったとき、彼はどうしたか……。それを「楽しんで」いただけたら嬉しいです。
    この作品は人をめちゃくちゃ選ぶと思っています。どうしようもない絶望も描いたつもりですし、殺伐とした展開も続き、「ディ・ア・レ・スト」のような「美しさ」は望むべくもない世界観なのですが(まあ、そうは言ってもあれも大概ヒドイ話でしたが)最後まで読んで頂くと「無情の果てにも愛はたしかにあった」と分かる仕組みですので、どうぞ、ゆっくりとでも読み通して頂けるとうれしいです。祈る気持ちでおります……。

    ちなみにわたしはジーンが自作一番の推しです(え? これで?)(はい、これでw)

  • 第8話 その間際への応援コメント

    あぁ、ジーンさん、辛い。
    アイリーンの存在の大切さが、生命の温かさが。医者の務めが。
    悪魔に魂を、と振切ろうとする気持ちまでが、良い人で、辛いです。

    患者さん、起きちゃったし。


    ……こ、ここまでにしますっ!

    作者からの返信

    @hikagenekoさま
    引き続きありがとうございます!!

    ジーンはどこまでも凡人で、非力で、善人です。どこにでもいる人です。
    そういう彼を主人公のひとりとして書けたこと、今も嬉しく思っています。
    彼とアイリーンの行く末、ゆっくり見届けてくださいね。

  • 第3話 同僚たちへの応援コメント

    ……っとっとっと、危ないわー。読んじゃうわー。

    こ、ここまでで我慢しますからね、ホントですからね。

    既に面白いです。続きが気になります。
    ……誰も止めろとは言ってないけど。
    カクコン期間中に読もうと思ったんです、そうする予定なんです!

    作者からの返信

    @hikagenekoさま

    引き続きありがとうございます。
    ふふ、ゆっくり、ゆっくりでいいんですよ。
    ですがこの時点で面白い、のお言葉、とてもうれしいです!

  • 第1話 月の裏側への応援コメント

    あぁ、気になっちゃって、つい。
    冒頭は短めながらも引き込まれます。

    でももうちょっと我慢してから、読み始めよう!

    作者からの返信

    @hikagenekoさま

    さっそくありがとうございます。嬉しいです!
    ようこそ月の裏側へ。

    重めの展開が続く話ですが、わたしは人間賛歌のつもりで書いたので、ぜひラストまで見届けて味わっていただけたら……と思います。

  • またまた通知欄をお騒がせしました。怒涛の展開が気になって一気読みしてしまいました。
    アイリーンとヴィクトルが結ばれるエンドで良かったです!数多の死者を出した中で読者にとっては唯一の希望でした。彼が引き金を引いたときはもうあかん……!と思いましたけどね。いやぁ、ハラハラさせられました。
    主軸となるジーンとアイリーン以外のキャラクターも全員魅力的ですね。どのキャラクターも罪を犯しながらも憎むことができません。特にクオが好きです。彼がきょうだいの亡骸を手にするシーン、それがヴィクトルのときも出てくるといった展開には鳥肌が立つようでした。
    そしてやっぱり、アイリーンがいいですね!二部の最初での、カナデに反抗する年相応のふるまいや、父と母、そして自身の素性を知ってなおたくましく「生きる」ことを決めたところ。幼少期のあどけなかったあの子がこう成長したか……と我が子を見るような目で思ってしまいました。
    今回も、素敵な作品をありがとうこございました。これからも、つる様のますますのご活躍をお祈りします。新作も楽しみにしていますのでー!

    作者からの返信

    惣山沙樹さま

    またまた怒濤の一気読みありがとうございます!しかも今度は19万字。通知、またドキドキ見つめていました。
    もともと第一部しか構想のなかった作品でした。第二部は第一部のラストからさらに話を広げたくて書いたのですけど、アイリーンとヴィクトルを書くことで無情を無情として終わらせず、最後に希望を描けて本当によかったとわたしも思っています。ほんと、ぼろぼろ人が死んでいく話だけに。ヴィクトルは心身ともに相当追い詰めちゃいましたけれど。
    クオがお好きですか。よかったです。彼はほんとろくなコトしませんし、彼を最後まで悪役として書けなかったのはわたしの手癖でもどかしい部分もあるのですが、彼がいてこそのヴィクトルですし、それに救われるアイリーンなので。
    カナデの死後はヴィクトルが主役みたいになっちゃって、そこも反省はあるんですが、彼女の軌跡がいいと仰っていただけてよかったです!第一部ではマスコットキャラ的な立場でしたが、第二部では立派に主役となる主体的な人間に成長していて……。わたしも感慨深いです。ほんとに第二部書いて良かったです。
    いつもいつもありがとうございます!励みになっています。新作の方もがんばっていきますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。

  • 因果と連鎖、逃れられない宿命のようなものをウォッチャーとして読ませて頂きました。シリアスでとても好みです。続きも楽しませていただきます

    作者からの返信

    たね胚芽さま

    ここまでお読み下さりありがとうございます。一気に第一部、駆け抜けていただき、感謝に堪えません。
    第一部はジーンという男の生が、ラスト、大きな歴史の波に飲まれていくかたちで終わりました。ですので「ウォッチャー」というお言葉はとても適切であると感じます。彼の生の軌跡を「目撃」してくださったということだと思うので。
    第二部はジーンの娘、アイリーンの物語です。作品への視線もまた変わってくると存じますので、続けてお楽しみいただければうれしいです。

    編集済
  • 完結、おめでとうございます。
    ジーンさんが繋いだ命をアイリーンが少しずつでも受け入れようとしていることが嬉しかったです。
    犯した罪は無くなりませんが、だからと言ってアイリーンを大きな愛で包んだことが否定されなくて良かったと思いました。
    そう思うとジーンさん、良かったね……と安堵します。
    残酷な人間だけが罪を犯すわけではない。ままならぬこともあるなかで、それでも生きようとする人間に愛おしさが込み上げてくる物語でした。
    素敵な物語に出会えて良かったです。
    本当にありがとうございました。

    作者からの返信

    白原 糸さま

    ありがとうございます……!!完結です。

    ジーンが遺した命が、彼の果たせなかった道を辿っていこうとしていく、そんなラストシーンです。アイリーンの胸中は完全にジーンを受け入れてはいないけど、その生き方はジーンが望んだ姿そのものなんですよね。それが書けて感無量です。
    仰るとおり、残酷な人間だけが罪を犯すわけでない。もちろん言い訳はいくらでもできるし、罪自体を安易に赦してはいけないけど、それでも生きようとする人間はいる。これは現実社会が他罰的な傾向に走っているな、と感じるなか、どうしても書いておきたいことでもありました。
    どんな殺伐な世界を書いても、最後は人間賛歌を書きたいと思っているので、「人間に愛おしさがこみ上げてくる」というお言葉は光栄でしかないです。

    こちらこそ、この物語を見つけてくださりありがとうございました!心からの感謝を込めて。

  • まずは完結おめでとうございます。
    ジーンが苦悩し、残していった道を、アイリーンの目は確かに見てくれて、ほっとしました。アイリーンが、その強さを持てたことが嬉しいです。
    人間はどうしようもなくて、愚かだったり残酷だったりするけれど、でも優しかったり愛おしいものだったりもするのだよなあ、など思ったり。

    ともあれ、連載お疲れ様でした。

    作者からの返信

    くれはさま

    ありがとうございます……!!完結しました!

    くれはさんにおかれましては、第一部第二部を通してリアタイしていただきました僅かな読者さまのおひとりで、大変感謝しています。どれだけ励みになったことか。見届けてくださり、ほんとうにありがとうございます。
    ジーンが懊悩し、望み、だけど果たせなかった「生」を、アイリーンが13年の時を経て受け継いでいくラストが書けて、いまはとにかくホッとしています。あと、アイリーンがただひとりも殺さなかったことにも。彼女だけは暴力の連鎖に巻き込みたくなかったんです。それはジーンとカナデの遺志だったと思いますし。
    仰るとおり、人間は愚かで。でもそのなかから立ち上がろうとしたり、反対に屈してしまったり。その足掻きが「生きる」ということだと思えば、すべからく人間は愛おしいです。そんなものがたりでした。

  • 最新話まで読みました。
    悩んだ末、筆をとっております。
    難しい。

    正直、いまいち物語に入り込めないきらいを感じてたのが、このラストで「あっ」ってなって。何が「あっ」なのか上手く言語化できないのですが。

    なんだろう、ずっと個々のスケールで描かれてたのが、視点を一気にマクロなスケールにもってかれて、歴史の傍観者にさせられた? それまでに描かれてたものもその流れのなかの一粒一粒にしか過ぎないのだとわからされたというか。

    それで、ちょっと刺さらないかもしれん……となってたのが、ええかも……ってなって。あーやられた。このラストは好きです。

    あと思ったのが全体的に温度が低い。今六月のここ北海道はカラッとして日も長くて一年で一番穏やかな季節なのに、灰色で低く澱んだ空に、肌刺す風が部屋に浸食してくるかと思った。

    樺太は前までは定期便で結構気軽に行けたんで、祖父の思い出の土地だし一番近い海外だし行ってみるか?!と計画したのが仕事で潰れて、今こんなことになるとは。
    結局海から見たきりです。
    なんと近くて遠い土地。

    作者からの返信

    八軒さま

    最新話までお読みいただきありがとうございます。このとっつきにくい作品(と言う自覚を持って書いています、ずっと)をそこまでお読みいただいたこと、それに兎にも角にも感謝しております。
    また、『ディ・ア〜』の方ではありがたくレビューまでいただき、とても嬉しかったです。この場を借りて御礼申し上げます。申し上げられてよかった。
    実際、いろいろツメの甘い話だとは思います。特に第一部に関しては書き直したい箇所も山のようにあり。それでも書き始めた時から第一部のこのラストは決まっていて、実のところここに関してだけは今も後悔がないのですよね。
    評するのが難しい作品だとも思います。第一部はジーンという凡人の人生を、第二部はアイリーンというその娘の人生を追うことで、愛を代償としての「罪と罰」は妥当なのか、みたいなことを書き記したかった、なんとまあ、説教臭く重い作品です。事実、『ディ・ア〜』でついてくださいました読者の方は離れてしまいましたし、第一部のラストで「もう読み続けられない」となった方もいますし。正直いって自分がなぜこの話にこんなに固執して書いているのかちょっとわかりかねる事もしばしばです。
    それでもなんとか書き上げたいんですよね。
    北海道にお住まいなんですね。
    サハリンには一度だけ行ったことがあり、そのときの空気感を思い出しながら書いた作品ですが、いろいろと相違はあるかもしれません。

    物語はいま、佳境に入っております。もし、その行先がお気になりましたら、あと少し、お付き合いいただけたらこれ以上なく嬉しいです。

  • 第22話 生きてさえいればへの応援コメント

    カナデ……せっかく息子と会えたのに悲しすぎる……。若返ったせいで、息子から自分が母親だと認識されないのって、かなり辛いことですよね。最愛の存在が目の前にいるのに、こころを通わせ合うことが叶わないんですから。

    さて、ターンでカナデが若返ったところから、ここまで読んだ感想です。突然なんの前触れもなく若返ったときってどう思うんだろうって想像しながら、カナデの反応に注視していたんですが、そうですよね気持ち悪いが先にきますよね。自分が自分じゃないものになったように感じられて、落ち着かないどころでは済まないでしょう。でも、カナデって取り乱しながらも芯が強いからか、状況に柔軟に対処しつつ自分を保っていられるのが凄いですよね。難民に乱暴を働いた兵士に挑みかかって死にかけたことといい、行動力があって、真っ直ぐな自分を持った強い女性という感じがして、好感がもてます。スノウとはまた違うタイプのヒロインですね。

    ちょっと精神的にもろいジーンとは真反対な性格なのもいいですね。ジーン泣いてばかりだな……状況が過酷すぎるから仕方ないとはいえ。しかし、いいやつなんですよね。カナデにつぐないをしたいと心から思っているところも含め。

    クオの正体が明らかになったり、ワクワクする展開が止まらないですね。これから三人の逃避行がどうなるのか気になります。ゆっくりですが、追わせていただきますね。

    作者からの返信

    浜風ざくろさま

    引き続きありがとうございます。
    カナデは五十一歳ということで、さまざまな人生経験もありますし、難民として厳しい生活を掻い潜って生きてきてはいるのですが、同時にひとりの母親でもあって。ここまで強く逞しい女性として書いてきましたが、ここではそんな横顔も書きたくて入れたエピソードです。
    あと詳しくは書いてませんが、本来は戦争難民であるミハイルが難民排斥のデモに参加しているというのも、ここのエピソードのポイントだったりします。これについては「想像してください」と読む方に完全に投げているのですが、敢えて書かないことで社会の複雑怪奇さに思いを寄せてくれればいいな、などと勝手に思っています。

    さて、カナダがターンを起こし、研究所がクオの策謀で惨禍に至り、ジーンは図らずも地球を目指すことになってしまうここまでですが、わたしも書くときカナデの心情がどんなものかかなり考えました。やっぱり彼女程の人でも「気持ち悪い」と思うんじゃないかと思うんですね。そしてそれをしてしまったジーンの悔いも。ジーンは本当に泣いてばっかで、(イヴァンのようにほろり、というのではなく大っぴらに号泣しますからね…)善人であり凡人であるとともに、感情的にも精神的にも脆いんですけど、本当に彼はどこにでもいる人として描きたくて、ああいう人物造形になってます。裏設定では「医者は目指してたけど軍に入るつもりはさらさらなかった」っていうのがあるのですが、ストーリーではそこまで描ききれないのが実は心残りだったりします。どうしようもない時勢に翻弄されていく一市民、という姿が出ていれば良いのですが。そう考えると、ミハイルも含めて、この作品は人とともにそういう「社会」みたいのが書きたかったのかもしれません。

    とりとめなく書いてしまいましたが、このあとジーンの過去、クオの過去、カナデの過去などが絡み合い話が進みます。どうぞじっくりお楽しみください!

    編集済
  • 第7話 被験体への応援コメント

    自分が必死になって助けた患者を実験に使われると聴いたときのショックなんて、想像もできませんね……。しかも、その実験の主治医をさせられるなんて、助けた命を今度は道具扱いしなくてはならないジーンの気持ちを思うと、こちらもちょっと辛くなります……。
    人体実験をするようなところだから最初からわかっていましたが、人道もくそもありませんね……。カナデさんに使われる薬がどういうものなのかがすごく気になります。絶対ロクでもないものでしょうが……。


    クオさん、やばいっすね。「どうして俺の気持ちに応えてくれないんだ」って、いやそういうとこなんじゃ……と読みながら突っ込んでしまいました。彼もどういう人物なのか気になります。

    ゆっくりですが、読みますね!

    作者からの返信

    浜風ざくろさま

    引き続きありがとうございます!
    ここでジーンが医師であるという背景がより彼を苦しめることになるんですよね。ただでさえ凡人で善人なのに、医師としても職業倫理に反することをしなければなくなる。彼の苦悩やいかばかりかと思います。覚悟して赴任したとはいえ、やっぱり現実を前にしたら打ちのめされるわけで……。

    クオに関してはみなさんここで「そういうとこだよッ!」とツッコまれますね(苦笑)。彼もこの作品の大きなキーパーソンですのでどうぞ楽しみに追いかけて下さい。

    ゆっくりでも、心から楽しんでいただいていることが伝わって、とても嬉しく存じます。感謝申し上げます。

  • 第4話 我が娘よへの応援コメント

    四話まで読んだので、現時点での感想を。

    今回は月の難民施設を舞台にした話なんですね。最初から人体実験が行われているという情報が開示されて不穏な空気が漂っていますが、わくわくする設定ですごく続きを読むのが楽しみです。

    気になるのはやはりジーンのことですね。前の赴任先で何かをやらかして異動になったみたいですが、いったい何をやってしまったのかすごく気になります。主人公の抱える問題を最初の段階でそこはかとなく匂わせるのが、ほんとにお上手です。気になっちゃって、読みたくなってしまいます。妻を亡くしているようですが、なにかそのことと関係がありそうですね。どんな過去なのか、これから明らかになるんですよね!

    続きもゆっくりですが読みますね〜

    作者からの返信

    浜風ざくろさま

    こちらにもおいでくださりありがとうございます。
    『ディ・ア・レ・スト』とはガラッと変わっての、舞台は月、近未来の話です。冒頭から不穏な雰囲気を漂わせたくて書いたのでうれしいお言葉です。

    今回の主人公ジーンは、とにかく善人、そして凡人です。そんな彼が残酷な世界に抗ったり、抗えなかったりの葛藤を描いた作品なのでよりヒューマンドラマ色が強いと思います。人間が描けてればいいなと思います。亡くした妻のことは結構引っ張るのですが、そこもお楽しみにしていただければ。
    ゆっくり味わって頂ければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。

  • 第52話 急転する運命への応援コメント

    カナデがかえってこないのが信じられない。ずっと一緒にいたのに。

    作者からの返信

    久納一湖さま

    お読みくださいましてありがとうございます。
    はい、カナデはここで退場なんですね。書き手もカナデロスに浸っております。ある意味ジーンのときより重いかもしれないです。
    ここから本格的に次世代の話になっていきます。引き続きお楽しみください。

  • 第51話 別れは唐突にへの応援コメント

    最後まで拝読して今、声を失っております......。
    アイリーンを見守っていた人が......。
    あまりにも衝撃で辛い......となっております。

    人の業やどうしようもない現実を必死に生きる人達の、上質な物語に惹き込まれてしまいます。
    これからも物語を楽しみにしております。

    作者からの返信

    白原 糸さま

    ここまで一気にお読み下さってありがとうございます……!
    本当に嬉しいです。
    情緒は大丈夫でしょうか……?(結構削られると仰る方も多いので)
    上質な物語とのお言葉、非常に光栄です。
    また、この作品に限らず、どうにもならない現実で必死に足掻き続ける人間の姿を書き表したいと思っているので、そのへんも汲み取って下さり心から感謝申し上げます。

    最新話がこの展開で終わってて、お心削って申し訳ありません。この急展開から本格的に、第二部の主軸、アイリーン、そしてヴィクトルという次世代の話になっていきますので、どうぞ先もお楽しみ下さると嬉しいです。

  • ありがとうございます。
    しっかりと読ませていただきました。

    この先々も、静かにじっくりと見守らせていただきたいと思います。

    作者からの返信

    珠邑ミトさま

    改めましてありがとうございます……!!
    第2章からここまでの一気読み、嬉しいです。感謝申し上げます。しっかりとお読み下さりありがとうございます。レビューもとても嬉しいです。
    いったんはここで終わった物語なのですが、終わらせてからもずっと、ジーンの生の意味、そして「遺された女たち」が気になっていて、1年経過してから第二部の執筆を始めました。この先は手探りでいま執筆中ですが、自分のなかでも納得できる答えが出るように完結させたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。

  • 第27話 被験体VS被験体への応援コメント

    (声もなく悲鳴……)

    作者からの返信

    珠邑ミトさま

    (……いい悲鳴をありがとうございます……!!)

  • 第5話 暴動発生への応援コメント

    お初お目にかかります。企画から来ました。
    実験の内容はともかくとして医者が人体実験というのは非常時であっても、割り切れるものではないでしょうね。加えてジーンが親という点もまた重いですね。
    同僚とのぶつかり合い、未だ内容不明の実験。戦争の中で各々の想いがどのように交錯していくのか楽しみです。
    もし、機会がありましたら拙作のほうもよろしくお願いします。

    作者からの返信

    焔コブラさま

    はじめまして! ようこそおいでくださいました。
    この作品では、善人で凡人であるジーンという人物が、周囲の環境によっていやおうなく罪に追い込まれていく姿を描きたくて執筆しました。割り切ることも抗うこともできない彼の苦悩と生き様を、どうぞこの先も味わっていただけると嬉しいです。

  • 第46話 内憂外患への応援コメント

    お話も好きですが、今は行けなくなったロシアを感じられて嬉しいです。

    作者からの返信

    久納 一湖様

    第一部から引き続きお読み下さいましてありがとうございます!
    ロシア、遠くなっちゃいましたね……。第一部を書き始めた一昨年夏にはこんなことになるとは露ほども思わず……。
    サハリンと違って、ウラジオストクは訪れたことなく、ネットで資料を漁りつつ書いてるのですが、調べるほどに「訪れたいなあ」と思います。

  • 第10話 痛恨の夜、のちへの応援コメント

    背筋が凍る思いで拝読しております。
    こんなに良質な物語に出会えて感謝を。
    また近くお邪魔しに参ります。

    作者からの返信

    珠邑ミトさま

    ここまで一気にありがとうございます……!!
    背筋が凍る、というお言葉有り難く頂戴します。また、良質という言葉も勿体なくも頂いておきますね、嬉しいです。
    第二章からまたものがたりが大きく動いていきますので、引き続きお楽しみいただけますよう!

  • 第9話 俺は一体何をへの応援コメント

    この世で最もぞっとする効能です。

    作者からの返信

    珠邑ミトさま

    そういうことだったのです……。
    ぞっとしますよね。
    望むべくもなくこのぞっとする実験に巻き込まれてしまったジーン、そしてカナデの行く先をどうぞお見届け下さい。

  • 第8話 その間際への応援コメント

    ジーンの揺れ動く心に、生々しい手触りで触れたような気がします。
    現在の彼を囲む環境と、まだ見えないこれまでの彼の全てが、交互に彼の足元に影を落としたり、光を当てたりしているように感じられてなりません。

    作者からの返信

    珠邑ミトさま

    ありがとうございます……!!
    この作品、第一部はジーンのものがたりなのですが、彼の揺れ動く感情や行動にともに心揺れて下さると嬉しいです。彼はどこまでも善人かつ凡人であり、私たちの周囲にどこでもいそうなキャラクターとして描いています。

  • 第7話 被験体への応援コメント

    「……どうして俺の気持ちに応えてくれないんだよ……」

    そういうとこだよって全人類が突っ込みそうですね (´・ω・)

    作者からの返信

    珠邑ミトさま

    引き続きありがとうございます。
    全くもって仰るとおりで^^;
    クオの人格については結構ラストまで引っ張るので、この辺をお気に留めて読み進めて頂けると楽しいかもです!