第2話

「よし、設定を整理しよう」


あの後、ケインが私に追いつき何とか家に帰った。母親や父親からある程度知識を得ることができたのは幸いだった。母親から貰ったノートに書きまとめる。


私が転生したのは『聖ベル大戦』の世界。ここは、普通の剣と魔法のファンタジー世界で魔王が復活して主人公のケインがそれを倒すという王道的なファンタジー物だ。

魔王軍と人間の戦争、そして負けたものは容赦なく全てを奪われる。富も尊厳も何もかもだ。男は殺され、女は犯される。

そして、私が転生・憑依した少女がシャルロット。このゲーム初めのエロCG担当にして、どのルートでも殺される不運な少女だ。……笑えてきた。詰みましたね。はい。


まぁまだ時間はある。確かあのイベントは私とケインの成人した年の豊穣祭。この世界の成人は15歳。そして私は5歳、立派なロリだ。まだ10年ある。鍛えてゴブリンに負けなければいい!!!


ーーー1年後ーーー


どうやら私には剣や魔法の才能は無かったみたいだ。この世界にはスキルがあり、それは6歳の誕生日にある。私にある才能は工作のスキルで、剣や魔法に関するスキルは無し。ケインは原作通り、片手剣のスキル。くっなら罠を作成すればいいだろう!!


ーーー1年後ーーー


この1年間罠に関して学んだ。だけど、どれもこれも動物を捕獲する為の罠でした!!ゴブリンに使用しても避けられたり最悪解除されるため罠を作成するためには免許が必要だと分かりました。しかもその免許が取れるのは成人後、もし勝手に罠を作って設置なんかしたら重い罰があるって猟師のおじさんから聞かされた。でも、1年間罠ばっかり作ってたら工作のレベルだけ無慈悲に上がりました。


ーーー1年後ーーー


ケインと歩いていると他の村の子どもたちが夫婦!カップルと言ってからかってきた。私は微笑ましく思っていましたがケインは違う!なんて大きな声で否定をしました。まぁしょうがない、なんなら私も子どもころ幼馴染とそんな風に言われるのが嫌だった記憶がある。でも今の私は大人だから逆にケインの腕に抱きつきいいでしょ!なんて言ってやった。絶対あいつら私のことが好きなはずだ。まぁ中身男なんでぶっちゃけケインには恋愛感情皆無だが。すまんなケイン中身男なんだ!!!!!


ーーー1年後ーーー


母親から女の子らしくしなさいとズボンを捨てられスカートオンリーになりました。世の女性諸君はこんなヒラヒラとした布一枚で下着を守っていたのか!と改めて勉強になった。めっちゃ心細い。しかしだ、スカートなんか履いていたら襲われた時無防備になっちまう。くっどうすれば良いんだ!!!


ーーー1年後ーーー


初経が来た。ケインと遊んでいたらいきなりスカートが血まみれになった。ケインは死ぬな!死ぬな!と言っていたが痛すぎて少し泣いてしまった。そしたら大声でケインがシャルの股から血がなんて言うものだから村中に知れ渡ってしまった。すれ違う人たちから生暖かい目で見られた私は1週間ほど家に引きこもった。奴は絶対に許さない。


ーーー1年後ーーー


私は改めてノートを見直し記憶を整理した。ゲーム中のシャルロットは殺されたというよりゴブリンの精に含まれた催淫効果に耐えきれなかったことによるショック死だと予想される。なので私はセッ○スに慣れようと考えた。しかしだ男に抱かれるのはゴメン被る。無理矢理ならまだしも私から合意の元するなんて絶対に嫌だ吐き気が催される。なのでまず私は大人のオモチャを作成しようと思う。幸い私は工作のスキルを持っている。それならば自分でディ○ド作れるんじゃね?と思い手頃な木を山から持ってきて削った。案外上手くできてよし挿れるぞ!と意気込んだが。うん、痛すぎた。頭も入らねぇや!


もう少し大きくなってリベンジだな!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

エロゲ世界に転生したが絶対にチ○ポに負けない。 @kureaku1010

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ