第2話 友達

 朝6時に起きて歯を磨いて飯を食べた。そのあとは少しゲームをしてから家を出た。

 今日は楽しみにしていたプロゲーマー専攻の人と仲を深めるためにゲームをする日である。俺はこの学校に一人で入学したので友達がいないのでこの機会に友達を作ろうと思っている。


     ◇


 学校に到着してプロゲーマー専攻が受ける教室にきた。

 教室は高校の教室よりも多きくそこにはパソコンが100台以上設置されていた。その一台に俺は座った。

 俺はFPSというジャンルのゲームが好きで今はGMONという3人1チームで全20チーム(60人)で1位をめざずバトルロワイヤルのゲームをしている。

 先生が来るまで時間があるので訓練所というところでウォーミングアップをしていると


「初めまして、俺は玉木樹。横いいか?」


 声をかけてきたのは高身長でイケメンの男だった。

 あまりにもイケメンすぎて少し驚きながら頷いた。


「初めまして俺は下村光希っていいます。よろしく」


「よろしく!今日はみんなとゲームできるから楽しみだな!」


「そうだな。俺も楽しみだ」


 それから玉木と少し話していると教師が来た。


「皆さん初めまして、教師の田村です。今日は皆さんの仲を深めるためにゲームをします」


 それから教師は色々とやるゲームなどの話をしていた。

 まとめると、やるゲームは俺がやっているGMONをやるらしい。GMONは3人チームのスクアッドなので俺含め3人でやることに。チームは横に座ってる人とやるようだ。なので今日一緒にゲームをするのは俺の横にいる玉木とその横にいる女性だった。よく見るとその女性は佐倉だった。


「佐倉さん昨日ぶりだね。今日は俺と玉木と佐倉さんの3人で楽しくゲームをしよう」


「初めまして。俺は玉木樹っていいます。今日はよろしくっす!」


「初めまして。私は佐倉友美といいます。下村さん、玉木さん今日はよろしくお願いします」


 すると玉木が訝しげに聞いてきた。


「それより下村、佐倉さんとはどういう関係なんだ?」


 玉木は俺と佐倉さんがすでに知り合いなことに疑問を持っているようだった。

 俺は入学式の日に知り合ったとを話した。


「なるほど。だから仲良さそうに見えたのか」


 と話しているうちに2人ともゲームを開いていつでも3人で出来る状態だった。

 なのでまずは3人のゲームIDを交換することにしたのだがなぜか2人は驚いたような顔をしていた。一体どうしたのかと思い聞いてみた。


「どうしたんだよ。2人そろって驚いた顔して」


 すると玉木がロボットのように首を俺に向けながら、


「お前、koukiって下村なのか?」


 koukiは俺のゲームIDだ。俺の名前をそのままゲームのIDにした。

(でもなんで俺のIDをみて玉木は驚いてるんだ?)


「そうだよ。本名をゲームのIDにしたんだ」


「まさか下村さんがあのkoukiさんなんですね」


 と佐倉さんも驚いた顔で俺を見ていた。

 別に俺のIDは何の変哲もない普通のIDなのになぜか2人とも俺のIDを知ってるみたいだ。

 2人はなぜ俺のIDを知ってるの気になって聞いてみた。


「なんで2人は俺のIDを知ってるんだ?」


 すると玉木と佐倉さんが少し興奮しながら、


「そらkoukiって言ったらSNSで超ゲームが上手いって人気だぜ!」


「そうです!下村さんは人気者なんです!まさか今日あのkoukiさんと一緒にゲームが出来るなんて嬉しいです!」


 俺の知らないところでいつの間にか人気者になっていたようだ。

 自分で言うのもなんだが確かに自分は上手い方だと思っている。でも俺はプロゲーマーじゃないのに2人ともまるでプロゲーマーに合ったような顔で俺を見てきてくるのでそこまで俺はすごいのかと驚いた。

 

「そんなに俺って人気者だったんだな」


「まさかkoukiと一緒にゲームができるとは思はなかったよ。とりあえず早くゲームやろうぜっ」


「私も早く下村さんとゲームがしたいです!」


 2人とも早くゲームがしたくてたまらないらしい。それは俺も同じなので早速3人でゲームをすることにした。GMONではカジュアルモードとランクモードの2種類がある。カジュアルモードは名の通りカジュアルに遊べる。もう一つのランクモードは自分と同じぐらいの腕前の人と競うモードだ。今日は仲を深めるためにカジュアルをやることにした。


 一戦目は俺が13キル、玉木が7キル、佐倉さんが5キルで1位を取ることができた。1位を取った瞬間2人は大喜びした。


「やっぱ下村上手いな!一戦目から1位とかすげえよ!」


「さすが下村さんです。感動しました」


「2人の力あってこその1位だよ」


 それから2戦カジュアルモードで遊んだ。ちなみに2戦とも1位を取った。最後の試合は少し危なかったがなんとか勝てた。

 ちょうど最後の試合が終わったところで田村先生が、


「はーい。今日はこれでゲームは終わりです。切りのいいところ終わってください」


 とのことなのでゲームを終了することにした。

 それからこれから1年間の時間割が配られた。そして事務的なはなしをして今日は解散となった。


「今日はこれでおわりですね。今日はありがとうございました。とても楽しかったです」


「俺も楽しかった!またこの3人でゲームしようぜ!」


「もちろん。またこの3人でやろう。佐倉さんと玉木とやるゲームは楽しかったよ」


 また3人でゲームをやる約束をして今日は解散することにした。








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プロゲーマーを目指す俺が恋をする 初沼ボッチ @boubo

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