この作品はまるでギャルゲーのハーレム主人公のような友人と、その周囲に居るヒロインたちをからかいながらも場を盛り上げるお調子者な『親友ポジ』の男の子が主人公の物語です。
序盤はまさに王道そのものな『親友ポジ』あるあるネタで軽快かつテンポの良いコメディ展開。それだけでも充分に面白いのですが、本作はそれだけでは終わりません。
本編に散りばめられた様々な伏線、巧みな心理描写の数々に読んでいて思わず物語に引き込まれ、次話への引きの良さから読む手が止まらなくなります。
特に主人公以外の視点における心理描写が非常に秀逸で、どれも何度でも読み返したいと思える印象に残るエピソードばかりでした。
徐々に明らかとなっていく『とある事実』が浮き彫りになった時、この作品の本領が発揮されます。それが何なのかは、是非その目で確かめてみてください。
みなさんは親友ポジもの好きだろうか、私は好きだ。そりゃもう大好きといっていいほど。親友ポジものはTSだとか、主人公ざまぁとか、主人公が女性だとかまぁ様々なものを見た、貪りつくした。
この作品は、親友ポジものでの王道のハーレム主人公の親友ポジの男の話なのだそう”親友ポジ”の。
主人公の友人として個性的でお調子者で、いつも軽口をいう、まさに王道の王道のような主人公の友人なのだ。
そして主人公には主人公が好きなヒロイン達がいる。
主人公を好きなヒロイン、主人公とトラブルを経て好きになるヒロイン、主人公を慕ってくれる後輩ヒロイン、義理の妹ヒロイン。
また、ヒロインだけじゃなく、ヒロインの親友もでる。
ここまで聞いて、特に親友ポジものとして普通そうじゃんと思うかもしれない。
違うのだ。ここからなんだ。
この作品は主にこの主人公を取り巻くヒロイン達が学校のイベントとか遊び、勉強など学生のイベントで、様々な事を経験していく。
そこで、この作品が他と違うのが、心理描写がとにかく、細かいのだ。まるで、登場人物が生きているかのよう。各登場人物がセリフや行動でどう感じているのか、どういう心情なのか、どんな行動原理なのか、そこが文から読み取れる。
最初は王道でどこか平成初期アニメのような懐かしさを感じるような話だが、6月編から本腰なのだ。いや6月編から始まりなのだ。
正直あまり、ネタバレを避けて話すが、ネタバレになる可能性もあるので、ここまで読んで読もうかなとなった人はぜひ読んでほしい。お願いだ。
正直私は、あるキャラに対してとある物を感じていた。それが当たってたかは避けるが、そこまで読んで私は、もう興奮した。そうか、ここまでこのキャラはこうなのか。だとかね。
現在、このレビューを書いている時点では話の続きが読めない、主人公はなぜ主人公なのか、親友はなぜ親友なのか、すべてがまだわからない。まだ、根本は。
本当に騙されたと思って読んでほしい。後悔はしないはずだ。なぜなら、これは鬼作なのだから。
正直あまりタイトルには惹かれず、むしろラブコメというジャンルながらも主人公はラブコメしないのではないか、途中で飽きてしまうのではないかなどと思っていました
しかし最新話まで読んだところ、飽きるなんてことはまず有り得ないと感じました。他の方も言う通り今まで見たことのないストーリーと展開で、ラブコメの引き立て役かと思いきゃ意外とそうではない、不思議な立ち位置の主人公やその周りの人物に没入してしまいました。
主人公もちゃんと恋愛しており、読む前に抱いていた印象が申し訳ないくらい面白いです
テンポもいいので、「話が進まないな」と感じることも全くないと断言出来ます
どんな人にもまず読んでみて欲しいと感じる、素晴らしい作品だと思います