「地上の料理対決」編
1.赤飯が腹身の炊き
赤飯が腹身煮て、
糖燻は生燻の
酢の一包、イクラ酢の藻のは糊化酢た猫まんま、酢の火の
【日本国語訳】
地上のあちこちにて戦火がくすぶっていた〈あずき桃団子時代〉の終わりを迎える頃、南歴一六〇〇年(包丁五年)、火素は東西に分かれ天下分け目の大いくさ
赤飯が原にて、西軍二十四万の寿司国、対する東軍二十六万の天麩羅国、総勢五十万の料理人を動員した火素始まっていらいの大いくさと成った。
東軍は西軍の雄・早場米鷹爪の裏返しを期待していた。
だがしかし、鷹爪は裏返ししやがらず、サニーサイドアップ
その一方、いくさそのものは膠着状態のまま、その日の夕食時、引き分けと相成った。しかも粗挽きだった。これと云ったゴタゴタもなく、コーヒー成る異国の飲み物をネルドリップにて淹れた。夕食後に(そのコーヒーが)ふる舞われ(みんなで)舌鼓を打ってあったかポカポカ(な気分に成った)。
※訳注
1. 大いくさ……全国規模の料理対決。
2. サニーサイドアップ……卵を裏返さず片面だけ焼く調理法。
池亭刃の酢尾【日本国語訳:地底人の尻尾】 紅灯空呼 @a137156085
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