カトリセンコウ
@undoodnu
カトリセンコウ
カトリセンコウ。
日本に留学してきたアランのお気に入りは、カトリセンコウだった。
あのグルグルした独特のフォルム。
ゆっくりゆっくりと広がっていく灰色が、ポトッと落ちるあの瞬間。
ずっと眺めていても不思議と飽きない。
アランの日本での時間は穏やかに過ぎていった。
アランの日本留学最終日。
先生がアランに訊いた。
「アランは、日本で好きになったものはあるかい?」
「カトリセンコウ!」
アランは弾んだ笑顔で答えた。
「そう言ってもらえるのは嬉しいけれども、先生って呼んでほしいな……」
苦笑いしながら、香取先生はそう言った。
カトリセンコウ @undoodnu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます