私は冬が好き

@hitonatsunotaiyo

第1話

六年前_____高校一年生の初夏、私が世界で一番大切な人は自殺した。



私はきっとこの先忘れることもなく、鮮明に思い出すこともまたできない日に出会ったのだ。



それが幸運なのか不幸なのかも分からない。人間としてただ生きていくキッカケにすぎなかった。


彼や彼の家族の時間が止まってもあたしの時間は止まってはくれないからだ。


私はその日から人間として生きていくただの動物として生きている。




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