殺人許可法

ノーバディ

第1話

世界人口が90億を超えまもなく100億がみえた頃、漸く人々に明確な危機感が芽生え始めた。

『人口増えすぎじゃね?

人権とか言ってる場合じゃなくね?』

その危機感は現実問題として各家庭に現れ始めた。食料不足、酸素不足、資源不足その他諸々。

そして世界に一つの法律が生まれた。

殺人許可法。


人一人殺すのは許可する。

二人目は殺してはいけない。


15歳を超えると簡単な適性検査を受ける事で殺人許可証を受け取る事ができるようになる。

それはネックガードの様な形をしており一度装着すると特殊な装置なしでは外せない。

まだ人を殺してない状態の時には緑色に発光し、一人殺すと赤く発光する。

二人目を殺すと・・装置は爆発し本人は死ぬ。


騒然となったがそれも二年間だけの話。

三年目にはあるのが当たり前の世界となっていく。世界とはそんなもんだ。

この物語はそんな中始まっていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

殺人許可法 ノーバディ @bamboo_4

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る