第35話 そして初期研修医生活へ
今回は、保谷君の外伝として、医学生時代のことを書いてみた。もちろん、ここには書いていないたくさんの思い出がある。失敗したこともあれば、意に反して人の心を傷つけてしまったこともある。あえて今回は、そのモヤモヤは書かないことにした。そこに至るまでの経緯はわからず、とにかく、周囲の友人から「何とかこの話を飲み込んでくれないか」と頼まれたからである。
とかく、人間、常に正しく生きていくことは難しい、と痛感した6年であった。
それはそれとして、特に医学生最初の2年間は、遅れた青春時代を取り戻すかのような楽しい時代だった。前大学は自宅から通学していたので、夜遅くまで友人と酒を飲んだり、語り合ったりすることが難しかった。なので、ひとり暮らしの自由さと、不自由さの両方を楽しめた。今振り返ってもいい思い出である。
そして、保谷君は初期研修医として、九田記念病院に就職するのであった。
保谷君の医学生時代(保谷君外伝) 川線・山線 @Toh-yan
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