この話を読んでいて、私の父もゴルゴを読む人だったのを思い出しました。子供の頃、父が買ってきたビッグコミックとオリジナルを読んでいたものです。父が田舎に引っ込んでからはゴルゴを読むことも無くなっていましたが、誰かから与えられたゴルゴの懐かしさ思い出させてくれた作品です。
人は「ゴルゴ13」のことをどれだけ知っているだろうか。7年前に連載されていた話数がいまだ単行本化されていない。そんな事実にどれだけ向き合っているだろうか。私はそんなことを知らず、キヨスクでかったビッグコミックを何気なくごみ箱に捨ててきた。喫茶店で読んだ「ゴルゴ13」を胸に刻むことなんてなかった。そうして気づくのは父と娘の絆……。この壮大なエッセイを読まずして、何を読むと言うのか? 何はなくとも今日はこのエッセイを読み、そして涙せよ!