一つの街を変える!そして王になる

この国の王様を王座から下ろす作戦が綿密に練られた。


知哉「この国の王様は、脅しを使ってこの街の兵士を雇っているらしいから、寝替えさせるのは簡単だと思う」


魔法「この街に一発ぶっぱなすのもいいかもしれないぞ?」


知哉「いや、今回は辞めておくよ。犠牲者は極力少なくしたいから」


ヒー「倒すのは王様だけって事ねー」


知哉「出来ればそうしたい。」


話していると、王様がやって来た。優歌を探しに来たらしい。


知哉「お前には絶対に渡さないからな!」


王様「なんと、歯向かうのか、やってしまえ!」


すると、少しやる気のない兵士たちがこちらに向かってきた。一応攻撃は受け流せる程だった。そして話しかけた。


知哉「このままでいいのか?今ならこの現状を変えられるぞ」


兵士「脅されてるからしょうがないんだ」


知哉「こっちにつく気は無いか?今から王様を倒そうと思っているんだ」


兵士「良し、今からそちらにつくぞ。お前ら!倒すべきはこの街の王だ!」


一人の兵士の勇気ある行動で、確実に情勢が有利になった。


王様「ちょ、ちょっと待ってくれ!そうだ!今ならこの街の兵士の団長にしてもいい!どうだ悪くないだろ?」


知哉「今更遅い!今までしてきた事を悔いて死で償え!」


そうして、人を殺めてしまった。3日間はこの感覚を忘れる事ができず、落ち込んでいた。


そんな時に、声を掛けてくれたのは優歌だった。


優歌「いつまでそんなにクヨクヨしてるのよ!新しい王様のくせに!」


知哉「新しい王様?」


優歌「そうよ!あの時の功績を称えられてあんたがこの国の王様になったのよ!」


知哉「俺が……」


優歌「気持ちが落ち着いたなら新しい王様として挨拶に行きなさい!」


知哉「分かった!」


そうして、知らない内に王様になっていた俺。この世界に来て、少したくましくなって、ついには王様になってしまった。でもまだ一つ心残りがある。



知哉「優歌、一緒にこの街を支えてくれないか?」


優歌「もちろん!あんただけだと不安だから手伝うわ!」


一応プロポーズのつもりではあったけど、どう受けとったかは分からない。まあそれでいい。


そうして、この街で王様として、街の人の平和を第一に、街をより良くして行くことになった。


その後の人生は何も無く終わっていった。あの一瞬が人生で一番頑張ったに違いない。その後のこの街のことは知らない。

でも、素晴らしい街であるだろう!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

貧乏な男子高校生と金持ちの女子高生が異世界で立場が逆転したようです。 @chachamaru0814

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ