シャイニングの冒険

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 シャイニングの冒険「ハッセ・クロスバード」



 キラキラ輝く鳥のシャイニングは、見ている鳥達をずっきゅんハート。

 とっても、モテモテでイケイケな雄鳥です。

 なので、色々な雌鳥から求愛される日々をすごしていました。


 しかし、シャイニングは恋よりも冒険に興味があるのでした。

 だから、氷結の洞窟や、炎獄の火山、風雷の山脈などあっちこっち旅をしています。


 そんなシャイニングは、世界各地のありとあらゆる場所に羽をのばしましたが、行く事の出来なかった場所がありました。

 それは、とっても怖い竜が待ち受けている孤島です。


 竜はシャイニングよりも何倍も大きくて、おっかない生き物です。

 怒らせてしまったら、丸呑みにされてしまうでしょう。


 想像したシャイニングは、怖くてぶるぶる。

 ずっと、その孤島に向かう勇気がでませんでした。


 しかしある時、そんなシャイニングは病気になってしまいます。

 その病気の治療法はありません。


 ですから、シャイニングは後悔のないように生きようと思いました。

 残りの寿命がわずかとなった時、シャイニングは孤島に向けて飛び立ちます。


 山を越え、谷を越え、海を越え。

 様々な苦労を乗り越えて、シャイニングはとうとう目的地である孤島にたどり着きました。


 すると巨大な竜がのっそり起き上がってお出迎え。

 竜は想像通り大きな生き物で、見た目もおっかない体をしていました。けれど、怖い性格ではありません。

 むしろ誰も来ない孤島でずっと一人でいたので、話し相手が欲しかったと言います。


 シャイニングはなあんだ、と思いながら竜の話し相手になってあげました。

 ずっと怖い怖いと思っていたものでも、いざ勇気をもって接してみると、ぜんぜん怖くない事があるのかもしれません。


 勇気をだして良かったと思ったシャイニングは、陽気で優しい、お喋りな竜に見守られながら天寿を全うしました。

 シャイニングはきらきらの太陽の光となって、天国へ向かっていきます。


 そんなシャイニングの表情は、いつまでもいつまでも笑顔でした。


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シャイニングの冒険 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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