統合失調症の思考の奔流

 この作品は非常に神経質で、律儀な意識によって書かれた統合失調症の作品だと思います。面白い程思考の変遷が展開されており、統合失調症当事者である僕にとっても無縁ではない情報発信の一環のようにも思います。本当にこの病気は複雑怪奇ですが、同じように鬱憤やフラストレーションをネットで赤裸々に殴り書きし、それをまとめた形で作品にするのは認知行動療法の手法と芸術による昇華の手法としては最善種であるように思えます。この作品の作者は芸術的才能に横溢した精神病をも超えた前衛文学の荒神であると思います。僕も忸怩たる文章を赤川凌我という名前でアメブロでやっているのですがこれほどまでに洗練された作品にそれを発散させるだけの技巧は僕にはありません。したがって僕はこの作品の作者に心から脱帽し、敬服します。

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