EX章 おまけ

EX1話 突撃インタビューです

「皆さま、おはようございます......え? 何で小声で話しているかって? 実は私、南のエリアの女神長の元へ突撃インタビューをしにきておりますのでバレないように気をつけているんですよ」

 不審者Aは......

「不審者Aってひどいな! 私女神TVのナレーと申します。ナレーさんとでも呼んでください。本日はアイネ姫の視点ではなく私の視点から実況してまいります」

 ナレーさんは階段をゆっくりと上がりほんの少しだけ開いている扉の前まで来て中を覗き込んだ。

「も、申し訳ありません! 今一度......今一度チャンスを貰えないでしょうか?」

 ブルマを身に付けた少女......ええっと確かこの小説では“ニオベ”とか呼ばれていた少女が土下座をして、メガネをつけている白衣の女性に謝罪しているようだ。

「ほぅ......実験体の分際で私に意見しようというのか? お前がやったことを思い出してみるのだな......南のエリアの女神長である私の名前を勝手に使って、あんな惨めな負け方をして許されるとでも?」

 白衣の女性はメガネの淵をつまんでクイッと上げなおした。

「お願いします......あと一度、あと一度だけでいいのです。必ず奴らをせん滅してみせましょう」

「ダメだ......それに私はそんなことをお前に命令していない」

 顔を上げたニオベ(?)に対して、白衣の女性は手を向ける。するとニオベ(?)の体が渦のように中心に吸い込まれ消えていく。

「今回もまた失敗作か......だが、いいデータが取れた......」

「あーあ。殺さへんでもよかったんやないですか?」

 確かあの壁にもたれかかっている少女はアイネ姫の世界に居た......名前は確かヒナ!

「ほぅ......お前だって3950号の回収に失敗したくせによくもそんな口が聞けるじゃないか?」

「その節はすんません」

 ヒナは頭の後ろに手を当てて白衣の女性にペコリと頭を下げた。

「先日もアフロディテとかいう小娘が私の幸福ユーフォリア計画を勝手に解釈して変な事件を起こしたようだな。ここのところイライラすることが続くからいちいちその程度のことで腹は立てないさ。それより......3951号! 次はお前の動作確認をしよう。あそこに居る目撃者を消して来るのだ!」

「了解しました。ニオベ様」

 ブルマ少女によく似たメイド服を着た少女がニオベ様と呼ばれた白衣の女性に一礼すると、ナレーさんに向かって一気に距離を詰める。そしてその後のナレーさんたちを見た者は居なかったという。

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異世界進路希望調査で魔王を倒す勇者って書いたのに手違いで逆ハーレム系主人公にさせられた Euphoria @Euphoria001

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