「ケツバット村」楽しげなタイトルにコメディかと思いきや、本格ホラーです。まずは、ケツバットの響きの楽しさに騙されて読んでいただきたい。最初は、ケツバット村で巻き起こる惨劇に、絶句するかもしれません。しかし、恐ろしさを上回る面白さを見出だせば、きっと一気読みしたくなるでしょう! (私は一気読みしました!)
怖い話がちょっと苦手なので、どうしようかと二の足を踏んでいたのですが。あらすじを読んで吹き出してしまったので、「よし、大丈夫そう!」と読み始めました。・・・・怖かったです。でも、怖いけど、先が気になって仕方なくて、どんどん読んでしまって、最後まで読んでしまいました!・・・・読み始めると、止まりませんよ?(≧◇≦)
最初2部の方へ行き、タイトルに気づき1部へ、そしてそれも続編だと気づき、ここに辿り着きました。 登場人物が誰もケツバットという言葉にツッコミを入れてくれないので、シュールなギャグ作品なのかな、と思いましたが、 それは、間違いでした…。
文章がとても秀逸で読みやすく、田舎の村の風景が鮮明に頭に浮かんできました。美しい景色から一転し、夜になりサイレンが村に響いてからは恐怖の始まり!そこからが本作のすごいところ。アクション、ホラー、ラブストーリーと読者を飽きさせない工夫で物語が展開していきます。圧倒的描写力で登場人物たちが逃げ惑いながらも必死に戦う様子が描かれ、手に汗握る展開はさすがと唸るほど。長編にも関わらず怒涛の展開が続き、続きが気になって気になって仕方がありませんでした!ぜひケツバット村の恐怖を楽しんでください!