なろう向きではないがオススメ

ラノベというには少し重い作品です。
しかし、なろう等に氾濫している私怨をはらすだけのザマア系とは一線を画す志の高い作品だと思います。
義憤という言葉が使われなくなって久しいですが、主人公の行動原理が私怨ではなく義憤にあるところが、ザマア系とは似て異なる当作品の深層からの共感や爽快さにつながっています。
どれだけ理不尽な目にあっても堪え忍んできた主人公が魔族のために立ち上がる姿に、ひねくれた擦れっ枯らしの読者が思わず喝采の声を上げていました。
作者の筆力に敬意を表したいと思います。