結婚願望

「ナギ〜助けて〜」


王城に呼ばれたので行くと、ルーラは書類の山で今にも泣きそうになっていた。


「仕方ないですね」


ナギは手伝う事にした。

意外にも一つ一つの書類は簡単な物だったので割と早く終わらす事が出来そうだった。


「ねぇ…ナギ〜」


「なんですか?」


書類を手伝っている時、書類の山でまだ見えないルーラが話してきた。


「結婚したい…」


「アプローチは来てるんでしょ?しっかりしてください」


「でも、それは私の立場を見て…でしょ?私の夫になれば、権力もあるから…ね?」


ルーラはそれが理由で貴族からの手紙などは、読んで返答はするものの全て断っている。


「全く…ルーラらしい」


「ナギが男だったらなぁ〜はぁ…」


「それだったら、私だって結婚してませんよ。まぁ暗殺者なんて知られたら幻滅されそうなので多分独身ですけどね」


自分で言ってる中で、少し悲しくなった。


「あれ?そういえばニトとは最近どう?」


「普通に仲は良いですよ?」


「あっそう。なら良かった」


「じゃあ、多分話なので手が止まっているであろうルーラさん?そろそろ手を動かしましょう」


「なんで手動かしてないのを分かったの?」


「何か直感で分かるんですよね」


「凄い…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そうこうしている内に全ての書類を終わらせた。


「ありがとう」


「疲れました…次からサボらないで欲しいですよ」


「うっ…善処します…」


私はルーラの部屋から出て、王城を後にした。


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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜 monokuro @monokuro

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