ニトの成長

「お母さん!魔力少しずつ増えてきました!」


そう言うと、ニトは魔力放出をした。


「どうやらしっかりやっているそうですね」


恐らくニコッとしていたのだろう。ニトはそれを見てパァァァと笑顔になった。


「もっと頑張る!」


「無理はいけませんが…頑張ってください。もう少ししたら新しい段階にいくのもありですね」


「次の段階はなんですか?」


ニトは気になったのか聞いてきた。


「今は魔力放出をしていますよね?」


「はい」


「そのやり方を変えます」


そう言ってサナはゴトンと机の上に置いた。


「これは魔力を一瞬で吸ってくれる物です」


ニトは興味津々に見ている。


「ちなみに…吸われた魔力ってどうなるんですか?」


「魔力は貯められます。私がいいと思うまでこれに魔力を貯めてもらいます。魔力をそこから解放するとその魔力は自分の魔力となるので1石2鳥なんですよね」


そう言うと、驚いていた。


「そうなんですか⁉︎じゃあ最初からこれで…」


「魔力があまり無い状態でやると、血なども吸われるので大変危険なのです」


「わ、分かりました」


ナギはその魔力を吸い取る魔導具を仕舞った。


「数日は魔力放出をしていてください。その後これを渡します」


「分かりました」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「行ってらっしゃい」


「行ってきます」


ガチャンとドアを閉めた。スタスタとギルドに向かうフリをした。


「今日はこの人とこの人ですか…」


ナギは人混みに紛れて行動を開始し始めた。

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