2.日常
スマホの目覚ましが鳴る。
決まった時間に起きて、スマホを見る。
ある程度我慢をして、トイレにいく。
顔を洗って歯を磨いて、テレビをつける。
惨たらしいニュースからスポーツ選手の活躍に芸能ゴシップ。政治・経済、地域活性化の運動やら溢れる情報を聞き流しつつカーテンを開けて朝食の準備。
別にルーティンは固定でない。
二度寝、三度寝することもあるし、
朝食を抜くことだってある。
スマホのアラームが鳴る。
寝過ごし防止のために一時間おきにセットされているのだ。
「めんどくさい」
口癖になっている。
仕事の課題をこなしつつ、テレビを聞き流す。
仕事の準備をしながらスマホの動画アプリを開いてかけ流す。
結局スマホに頼っている。
スマホのアラームが鳴る。
出社の時間である。
満員電車に揺られるのが苦手なので会社の近くに引っ越したのは正解だった。
徒歩20分で通勤できるのはなんとも快感である。
晴れ晴れとした青空のもと、
幼稚園に送り届けるお母さん。
ごみ捨てにいくおじいさん。
犬の散歩をするお婆さん。
自転車で焦っているお父さん。
集団登校する小学生。
平和だ。
なんて平和な国なのかとつくづく感心させられる。
通勤ラッシュの自動車を踏み切りが電車で遮る。
歩行者は信号機が赤ならば渡らないが、例外的に1人でもわたり始めたら待ってましたと言わんばかりに次々とわたる。
何気ない平和な日常にありがたみを感じる反面、とても窮屈で退屈さが心を蝕む。
出社してPCを立ち上げメールをチェック。
大量のメールを仕分けて業務を管理。
PCの発展で本当に世界は楽になったのかと
つくづく疑問に思うのは私だけだろうか?
膨大な仕事に追われて気がつけば就業時間を越えている。
やり残した仕事は持ち帰る。
みんな、やっているから自分もやる。
なんて情けない大和魂。
平々凡々な日常が夕闇とともに幕を閉じる。
帰りのコンビニでスイーツを買ってしまう。
太ったことはないが、腹回りの脂肪が気になるお年頃ではある。
スイーツを食べながらテレビを見ながらスマホを弄る。
風呂に入り、電気を消してまた、スマホ。
スマホで1日が始まり、スマホで1日が終わる。
歴史が世界を創造す 成原良樹 @detectived4869
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