第15話「アイテムボックス?インベントリ?いいえ収納術です」

ナオとフィラムとアスカというメンバーで自宅に向かう事になりました


ナオ「アスカさん、さっきの話は家でするとしてどうしてこの辺境の地にいるの?」


アスカ「それは生立ちに関わります

拙者は家の都合もあり、だんじょん攻略をしてきた一族なのです

御先祖さまのだんじょんは特殊なので、知識や技を蓄えようと外のだんじょんを回ってるのです」


ナオ「なるほどねぇ、ちなみに御先祖さまのダンジョン以外のダンジョンの特徴ってあるのかい?」


アスカ「基本装備を充実させてしっかり準備をして潜ります

アイテムや敵からのドロップ品集め最終層をクリアしたら出口用の転移門、外のことばでワープホールが出来て帰って来られますね」


ナオ「攻略したダンジョンは無くならないの?」


アスカ「色々と種類があるのですが例えば

核を壊す(ダンジョンオーブの破壊)

主を倒す(ダンジョンマスターの撃破)

これらを達成すれば、だんじょんは無くなります

だんじょんには倒すと物を落とす魔物がいたり、宝も発生します

場所によっては資源を発掘できる場所もありますね

なので領地の財産として活躍できるので無闇に無くすのは禁止されております」


ナオ「ふーむ、聞いてるとダンジョン自体悪いものでもなさそうだね

スタンピード、魔物の氾濫とかないの?」


アスカ「管理されている場所でのはありませんね

魔物が溢れるのにも理由がありますが

基本ダンジョンは大きいので、魔物も魔物同士で共存したり魔物が別の魔物を狩りしたりするから強い個体は出来る事もあります

大体そういうのがだんじょんの主や途中の中階層主になります」


ナオ「安定してるんだねぇ、ちなみに今までで1番強かった敵は?」


アスカ「金色の悪魔と言われる魔物ですな

見た目は可愛いのに物凄く硬いのにとても素早かった魔物です

しかも硬いから攻撃も効きにくいですし攻撃も痛いので厄介な敵でした」


ナオ「それ黄金マム…おっと危ない」


アスカ「?まぁ他にも竜とかもいましたな

でもダンジョンの中の竜は外にいる竜とは別物だと思っていいですよ」


ナオ「そうなの?そう言えばドラゴンが出たっていってたかな」


アスカ「珍しいわね、竜…ドラゴンって縄張りからあまり出ないそうですよ」


ナオ「知能が高いらしいし意思疎通できるなら話をしてみたいなぁ」


アスカ「外のドラゴンは拙者もよくわからないですな」


ナオ「ねぇ、唐突だけどアスカさんなんかこう、言葉が混ざってるけど無理してない?」


アスカ「ギクゥ!拙者だって可愛く見られたいしごにょごにょ」


ナオ「まぁ俺は気にしないけどさ」


フィラム「そう言えばアスカちゃん昔来た時ござるって言って」


アスカ「わーわーやめてー」


ナオ「なるほどねー」


そうこうしてるうちに家に到着

なんか家の前が騒がしい


ユーリ「お、ナオさん帰ったか!良かった」


道具屋「おおい、兄ちゃん物持ってきたのに中に入れられなくてどうしようかと思ったぜ」


ナオ「あぁ!こりゃ2人ともすまん」


フィラム「ギルのおっちゃんどうしたんだ?」


道具屋ギル「ああ、寝具持ってきたんだよ」


フィラム「そうか、ナオさん俺の所で鍋や調理器具買ってたから家の物がなかったんだね」


ユーリ「ナオさん干物大量だけどどこにおろすかい?」


ナオ「俺が貰うわ、収納術覚えたからそれに入れる」


ギル「お!そりゃ楽になったな。じゃあ寝具もここでいいか?」


ナオ「いいですよ、ギルさんって名前だったんですね」


ギル「まぁ道具屋使うやつ多いから名前よりも道具屋って言われるんだよ。フィラムには物を卸して貰ってるからな」


と会話の間で海藻の干物をどさどさと置いていくユーリ


ナオ「収納術!」シュン


そして消える海藻


便利だなこれ!


道具屋さんに出してもらう前にクリーンをかけてっと


ギル「収納術って言わなくても出せるし入れれるぞ」


道具屋さんもどさどさどさっと


ナオ「やー使い始めたばかりで言いたいんですよ収納術!」シュン


ギル「そのまま何も出さずに収納術って言ってみな?」


ナオ「?はい収納術」


収納一覧

鍋(特大)

鍋(大)

鍋(中)

鍋(小)

フライパン(中)

フライパン(小)

やかん

おたま

フライ返し

テーブル

椅子(4)

筆記机

筆記椅子

敷布団

掛け布団

毛布(大)

昆布50キロ

ワカメ50キロ



おおおお、中身確認できるのか!

てか椅子手作りなのにまとまってんだけど?


ギル「自分の考えた通りの整理らしいぜ」


フィラム「荷物動かすのが楽だよな」


ナオ「椅子がまとまってるんですねぇ、一つ一つ違うのに」


フィラム「なんでこうなってるのかは謎だよな、でもな?海藻も一つ一つ違うのに同じもので入ってるだろ?自分でまとまったらいいなと思った物や同じものと認識してると一緒になる仕組みみたいだぞ」


ギル「収納術って実は個人差があるからな、例えば俺が持ってきた椅子だと椅子12345って番号が振ってあるんだ。どういう風に入れるかは人それぞれだわな」


ナオ「便利すぎでしょ!」


アスカ「これが無い旅は考えられないですね」


ユーリ「俺も商売する上でこれが無いとか考えれねーや」


ナオ「皆持ってるんですね」


ユーリ「それじゃ俺はまた市場に戻るわ、ナオさんまたな」


ギル「俺も店に帰るぜ、毎度ありな」



二人は帰っていきました

収納術めっちゃ便利だな!

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異世界スローライフは突然に ツナ @lutuna

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