私の小さな花

ウーピン

── 私の小さな花 ── 

 私はオオイヌフグリが好きである。


 それは小指の爪ほどの大きさの花で綺麗な青に微かに紫味がかった色をしている。


 その小さな花は地元にある田んぼの

味気無いあぜ道の隅にささやかな彩りを添えている。

その主張し過ぎない所が良い。そこが良いのである。


 ある人が言っていた、




 綺麗な薔薇には棘がある ─── 。


 これを言い訳にする人を見かける度に思うのですが、薔薇じゃなくても綺麗な花なんていくらでもあるんですよ。

 棘も毒もない美しい花なんて、腐るほどあります。

なのでそんな花を目指して下さい。


─── みなさんはどんな花が好きですか?




 その言葉に私は幼少の頃に大好きだったあの花 (気持ち) を思い出すのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の小さな花 ウーピン @woping

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ