兄より優れた妹なぞ存在する

バブみ道日丿宮組

お題:ちっちゃな天才 制限時間:15分

兄より優れた妹なぞ存在する

「なんでもできるんだね」

 何をやってるかさっぱりだが……。

「お兄さんのお金、こんなに増えたよ!」

 どれどれ、競馬の感覚でいえば、万馬券がよくて当たってる程度か。

「今は4億だね。あと2時間もすれば6億」

 すげぇ! よくわからないがすげぇ! 俺の妹最強! ハイスペック!

 通帳アプリがよくわからない額になってる!

 俺仕事やめていいかな?!

「やべぇ……やべぇ……まじやべぇ」

「お兄ちゃん、現実に帰ってきて! これは誰も面倒くさくてやってないことをわざわざやってるから、儲かってるの。そうじゃなきゃ雀の涙程度しか手に入らないよ」

「やりたくことか……確かに面倒くさそう」

「そう。そこで考えました。それをロボットが解決してくれたどうなるかとーー」

 ドドドと効果音が聞こえなそうな強烈な真顔を妹は見せる。

「ーー人間はダメになり、他のことがおろそかになる」

「なるほど、便利は他がめんどくさくなるってことだね」

 やろうと思った掃除で新アイテムを利用してるときはちょうどいいのに、他の古いアイテムを利用したほうが効率がいいとなると気づいてしまうと、めんどくさくなるものだ。新アイテム買ったのになぁって……悲しみしかない。

「他にもいろいろできそだから、お兄ちゃんの開発始めちゃうね」

 開発って聞くとエロく思うけど、妹なんだよな。

 でも、ゲームだと実妹でも恋人同士になったりするし、悪くないかもしれない。

「なんかすけべな顔してる」

「そんなことないよ」


 それから2人で競馬で当てたお金で何を買うのか悩みあった。

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兄より優れた妹なぞ存在する バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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