許し合う気持ちが、胸に刺さります。がんばったね……。

この物語は、小学生ほどの少年正太くんと長寿の魔女アーシェさんを軸とした物語です。

アーシェさんは、誤って正太君を召喚してしまいました。

でも、これが二人の運命だったのでしょう。

様々なシーンにあたり、正太くんは賢いのは年並みの子ども以上ですが、特別な力を持っている訳ではありません。

ただ、名前の通り、性格がいいです。

正直で真っ直ぐな所が目を引きました。

私の目からは、気持ちの波が切なく、胸がちくりとしたシーンもありました。

年の差の恋愛ものと言うよりも人は人として、魔女も同じくその心を持って、絡み合う軌跡があるのだと思いました。

また、メインキャラクターの他にも濃いキャラクターが立ち回り、ときにひやひやさせられ、ときにほっとしました。

作品のテーマではないかも知れませんが、私にとっては、許し合う気持ちもメインに置かれている感じがいたします。

ラストは、どのようになるのだろうと空想を広げられる程の幅が、ぎりぎりまでありました。

読者によってそれからの世界を、心の読書と言う空に向かって、広げて欲しいと思います。

本作は、15万文字以上の長編ですが、詰め込み過ぎな感じはなく、ストレスフリーに拝読できます。

是非、ご一読ください。