確認
バブみ道日丿宮組
お題:純白の風 制限時間:15分
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通学中何気なく見える純白の布切れは、これから始まる暇な授業を過ごす上で重要な記憶になる。坂道ということもあって自然に上を向けるからセクハラにはならない。いくらでも見ていられる。
仮に注意されても校門を見てたといえば、大抵無罪だ。
しかしまぁ見れたから幸運なのかといえば、それは違うが……。
「……」
見られるものが純白でない色を履いてる時だ。
もちろん純白を履かなくてもルールは守れてる。あくまでもスカートの短さを教師たちは罪としており、その中までは注意対象にしていない。
まぁ……大抵似合わない布切れというか紐だったりをほとんどの学生が履いてる。そういった意味では純白というのはわかりやすく誰でも似合い、エロさを作り出すともいえるだろう。
「まーた見てる」
声に振り返れば幼馴染であり、純白鑑賞をいつも妨害する悪がいた。
「お前のじゃないからいいだろ。男子生徒なら必ず見て歩く坂道だ」
名も知らない男子生徒に目を向ければ、親指を立てgoodアピールをしてきた。
「むしろどうして私のを見ないのか気になるよ。わたしたち付き合ってるんだよね」
「あぁ」
受け答えが適当だったからか、彼女は頬を膨らませた。
「いっつもいっつもそうやってごまかすんだから。いつ見られてもいい下着履いてるんだよ? 見たくないの?」
「みたいに決まってるさ。でも、ほら恋人だとチラチラみちゃうとどうしても他の気持ちが強くなる。まだおれにはその心を持てない。むしろ壊したくない」
ふーんと彼女は納得したのかしてないのか目線を校門へと向けた。
「じゃぁ手つなぐぐらいはいいよね」
「あぁそれは恋人らしい行為だ。ただ他の人に見られるんだがいいのか?」
「今更でしょ。お昼だってずっと一緒に食べてるしいつも一緒に帰ってるじゃない」
確かにと一呼吸入れて、右手を彼女に差し伸ばす。
やったーという喜びと一緒に彼女の温かい手がおれの手を掴んだ。
「相変わらず柔らかくていいな」
「そっちこそ肉肉しくて男の子なんだなって思っちゃう」
「そうか」
教室まで一緒に歩く中で、確認できた布切れは30枚。
確認 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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