バイク好き大学生はツーリングへ行く。

Coffee & Spoon

プロローグ

「これからよろしく俺の愛するバイクよ!」


傍から見たらバイクに話しかけている変態であるが、そんなことは関係ない。

ついに自分のバイクを手に入れることができた、俺こと木更津碧は、納車したばかりの愛車に跨りエンジンをかける。


『あぁ~!三気筒の音ォ〜!!』


思わず叫んでしまった。ほんとうにただの変態である。


慣れないバイクだが、運転したくてうずうずしている俺は早速片道2時間程度のツーリングに出かけることにした。

G○○gleマップに目的地を入力して、案内が開始される。

自分が最初に選んだ目的地は神奈川県にある鎌倉だ。ここからだと下道で1時間半程度だ。

教習所の中ではなく外の世界に出た気分は最高の一言に尽きる。

まだ少し寒い時期だが体で風を感じることができて、とても楽しい。

交通量が少なくなったとこでちょっとだけスロットルを捻ってみる。

ワープするような加速を感じ、少しびっくりするが癖になってしまいそうな楽しさだ。

少し走らせると燃料が少なくなったので初給油にチャレンジしてみることにした。

燃料タンクにガソリンをたらさないように慎重に給油する。

7ℓ程度入ったところでいっぱいになったので給油を辞める。

「7ℓでも1000円か……」

そう呟きながら1000円札を精算機に入れる。

給油し終わったのでツーリングを再開。


その後は特に何事もなく鎌倉に着くことができた。

「ここが鎌倉の大仏かー」

大仏に圧倒されつつ、いろいろと見て回る。


あらかた見終わったので、駐車場に向かう。

その途中、どうやらバイクのエンジンが付かずに困っている人がいた。


「大丈夫ですか?」


その言葉に少し驚いたような様子で、こちらに振り返った。

自分と同い年か少し下に見える美少女だった。


『ぇ、あ、ちょ、ちょっとバイクの調子が悪くて……』

「どういう感じですか?」

『エンジンのセルが回らなくて……」


自分は親が整備士なのも災いしてか結構こういう類のことについては詳しいと思っている。

たぶんバッテリーが上がっているのだろう。

たまたま持ってきていたジャンプスターターで直すことができそうだ。


ジャンプスターターをつないでエンジンをつけるとしっかりと動いた。


『ありがとうございます!よ、良かったら一緒に少しだけ走りませんか?』

「え」


え?


______________________________________

☆三気筒 エンジンの種類 ほかにも 単気筒や二気筒なんかもあるゾ。

☆セル  エンジンを動かすときに必要なモーター

☆ジャンプスターター バッテリーが上がったときに予備的な役割をしてくれる物。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

バイク好き大学生はツーリングへ行く。 Coffee & Spoon @ika31

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ