64(紗凪視点)


 二十歳になりました。そうです。私です!


 とても緊張する。真っ白なドレス、お化粧、そう、今日は私の結婚式なんだ。

 小規模の式だけれど、兄ィがお金を工面してくれたみたい(ずっとこの時の為に貯めていたみたい)。


 私は小さな頃にお父さんとお母さんを亡くしてるの。とても凄惨な事件だった。私が心を閉じてしまった原因となった事件。

 お父さんはお母さんを庇って、お母さんは私たちを庇って死んじゃった。それから兄ィは、ずっと一人で私を守ってきてくれた。

 でも、もう大丈夫だよ。


「お兄ちゃん。私は全然さみしくなんてなかったよ。今まで本当にありがとう。私は幸せです。今までも、これからも、お兄ちゃん……えと、兄ィが大好き、だよ……!」


 な、何とか言えた……! 緊張したなぁ。って、兄ィが、兄ィがめちゃくちゃ泣いてる!?


「ほれほれ、何を泣いてるのじゃ!? はぁ、仕方ない奴なのじゃ、よしよし、お主はずっと頑張っておったのじゃな」

「うおあああ!!!! ざなぎ〜」


 兄ィ、お疲れ様。

 これからは自分の幸せのために生きてね。


 ん? この続き? ないない。


 何を隠そう、これで完結だよ!



 シスターカスタム おしまい!

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シスターカスタム カピバラ @kappivara

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