18話:宴だ宴だ

「颯馬君狩り終わったよ〜」

「お疲れ様でした。長が変わった宴をやるみたいなので今日の9時以降は居てくださいね」

「了解‼︎じゃあ家のあれこれ終わらせるために一回落ちますね」

「分かりました。ではまた後で」




「戻ったよ」

「お帰りなさいです」


颯馬君その手に持ってるのは何かな?ヤバい気しかしないんですけどそれは


魔法ですよね?しかも無詠唱しれるきがしないのですがそれは


「あのぉ颯馬さん?それはなんですかねぇ?」

「これですか?無詠唱の練習と魔法操作の練習を掛けたものですよ」


そういって颯馬君は魔法の玉を素早く体の周りで回し始めた


「こんな感じで魔法の発射速度と操作能力を上げてるんですよ」

「へぇそうなんだね」


「長‼︎宴の準備が整いました、どうぞこちらに」

「あぁ分かったよ。颯馬君行くよ」

「聞こえてますよ。では行きますか」



宴とは言ったもののそこまで豪華では無くキャンプファイヤー見たく大きな火を皆んなで囲って食事を取るだけみたいだ。


「どうぞどうぞマッドワームの素焼きでございます」


うげぇデザートワームの衣揚げの時は姿が見えなかったから良いけど今回は完璧に見えるんだよな…まぁ食べるけど


「「いただきます」」


ふむふむ、デザートワームに比べると何だろうこうねっとり?してる気がするな。でもこっちの方が甘いしフルーティーな味だね


それと、素焼きも良いけど揚げたらこっちの方が美味しい気がする


「次に焼きガラパゴスです。熱いので冷ましてから食べて下さい」


ガラパゴスは硬いし臭みがあるしで散々だな、はっきり言っちゃうと不味い


「次にピチゴです。どうぞ」


すっぱ!ただ酸っぱいし甘さが無いし見た目はイチゴなのに畜生


まぁ食べ物にケチ付けてるけど、雰囲気が良いなぁ多分皆んな仲が良いんだろうな。1人で食べてる人が1人も居ないってのは皆が団結してる証拠だからね



「それでは民族踊りを開始させて貰います」


ケチャルチャーケッケチャーと言いながら幾らかの男達が出てきて腕を振り上げて頭の上を一周させてからまた振り下ろすと言う行為をしながら円を描いて回り出す


ナンマダーナダッダーと言い出すと次は胸を叩いて威嚇のような動きをしだす


最後に大きくしこ踏みのようなものをして終了


やっぱり戦闘教の集落だけあって統率力が取れている、それに若者達の中に一人としてヒョロガリな人は居なかった。



この集落を取れて良いな。戦力としてこれほど頼もしいものは居ないからね

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諸君VR戦争の時間だ ビクトル @biktle42

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