ゲーム脳

バブみ道日丿宮組

お題:あいつのハゲ 制限時間:15分

ゲーム脳

「とあるゲームの精子量は500mlを余裕で超えると思う」

「わからなくもないけど……数値で言われるとほんと人間と思えないね」

「図鑑や人体模型でみる精巣を比べてみてもそんなに大きくない」

「牛やイルカ、クジラならありえるかもしれないね」

「つまりはゲームは人間ではないといえる。それにあんなにも出してたらハゲになる可能性が高い」

「漫画の世界じゃ、太ってハゲてる人が男役としてよく出てくるものね」

「現実世界であんなにも出てる様子を一度でも見てみたい気はする」

「あなたがやってみればいいじゃない」

「うーん……いろんな薬とか試しては見たけれど、無理だね」

「あの人はどうかしら、学校で女子学生を侍らせてる男子生徒は」

「あいつは近々禿げるだろうね。早漏で量も少ないという調査結果が出てるから、何度も出して血を出すだろうね」

「そうだったのね。精子に関してはやはりあなたの知識量に勝てそうもない」

「あまりうれしく思えない評価だ……」

「ふふ。それだけあなたを信用してるってことよ」

「精子で信用されるってのもなぁ」

「じゃぁ愛ということではどうかしら?」

「愛か……ゲームのようなものを求められてるとしたら僕には無理かな」

「他人と比べてしまうのがあなたの欠点よ。昨日も一昨日もあなたは私を満足させてくれたじゃない」

「それはそうだけど……」

「私だけを見てれば他人を気にせずにすむわ」

「愛は凄まじいね」

「あなたは私を愛してるし、私はあなたを愛してる。それだけでいいじゃない」

「……そう思うならゲームをやるのをやめてくれないかな」

「ゲームはゲームよ。でも、これとあなたを比べることはしないわ。もし本当にこれと同じことができるなら毎日バレないように掃除するのが不可能になるわ」

「多少はバレてると思うけど……」

「そう。それでも掃除量が増えたら大勢の人にバレることになるわ」

「はぁ……まぁ僕もゲームは嫌いじゃないから強くはあまりいえないか」

「お話を見るのであって、精子の量を見るものではないわ」

「その言葉の逆をやってる人がいたら引きそうだね」

「そういう癖がある人なのよ。気にしてはいけないわ」

「難しい話だね。気にしないでいようと気にしてしまうから」

「じゃぁ私だけを見て貰えば大丈夫かしら?」

「するりと脱ぐ君の心の強さが羨ましいよ」

「ほらあなたも脱いで?」

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ゲーム脳 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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