終幕

それから幾日か経ったある日、大きな風呂敷を背負った男が町中を歩いていた。




どうやらどこかへ引っ越して行くようだ。




町中に飾ってある一つのさらし首を見て、一度立ち止まり、

すっと一度だけ手を合わせて町の外れへと歩いて行った。




どうやら引っ越し先はここから数里離れたところにあるらしい。










男はもう振り返らずに、真っ直ぐ歩を進めていった。

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入厨 ‐いりくりや‐ 天野 帝釈 @kouba1wtmsl

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