3rd unit
3rd operater01
プロローグ 3rd unit
降りしきる雨、曇り空の下の戦場に閃光が走り、一瞬遅れて衝撃波が駆け抜けて行く。
_西暦2163年3月12日14:03_
かつて、第四都市第三管区と言われたその場所は、今や紛れもなく戦場だった。
人工知性体の大群が闊歩し、人だったものが散乱し、高層建築物が根元から崩れ落ちて行く。
降りしきる雨に打たれながら、強化外骨格を纏った少年が対物狙撃銃を携えながら、駆けていた。
[2rd unit 1 DESTROYD]
[4rd unit 3 DESTROYD]
[Commander 03 DESTROYD]
視界の端のHADへ矢継ぎ早に投影される文字列は、自分という人間がいかについていない人間なのかを克明に示している。
「Commander03がロストした、残存部隊はpoint346に再集結し戦線を再構築せ______
[Commander04 DESTROYD]
少年は自問した
[戦域管制より撤退命令]
眼下に広がる戦場に
[残存戦力_1]
見いだせる物などあるのだろうかと
[3rd unit Lynx03]
「Lynx03より戦域管制、撤退誘導を要求」
[承認_撤退経路]
[point789・point586・point445経由_第四管区へ撤退_第四管区戦域管制オンライン]
少年の目には、虚無と絶望が浮かんでいた。
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3rd unit 3rd operater01 @2004612
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