巨大記事

お題：ナウい兄弟 制限時間：15分

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　これはとある兄弟の記事をまとめた資料であり、政府に渡すものではない。もっとも姉妹の記事もあるがそっちは伸びなかった。

※3月の時点で既に拘束されたことを考えるならば、早々に渡せば良かったかもしれない。

　政府に監視されることになってから自由に記事内容を書けるのかといえばそうでもない。監視の目はいつも私の記事を見てくるし、何かと言葉をかけ脅してくる。

　いっそのことーー牢屋にでも打ち込んでくれれば早かったのだが、政府の連中はそう思わないらしい。よっぽどあの兄弟の情報が欲しいのだろう。他人の性癖とは偉大なものだ。

　だがまぁ……私程度の情報収集能力が果たして役に立つのかと、若干の疑問が残る。

　何にしても記事をまとめれば報酬が手に入るようになったのはいいことだ。まぁ……使う機会が二度と起こらない場所に入れ込まれてしまったからなぁ。おしいものだ。

　小言はさておき本題に入ろう。

　最近の兄弟は性別など関係なしに愛を叫ぶものらしい。少子化した人類にとって繁殖力は大切だ。それが血の繋がった者同士で行えるならこれ以上の発展はないだろう。

　まぁ……人の目を気にせず路上で性行為をし始めるのは男女ともに見れたものじゃない。そういうのは家かホテルでやってほしいものだ。性的興奮はどこでもするという人類ならではの行動なのだろうが……。

　私はかれこれ数ヶ月そういうことをしてない。監視の目がある中でやるというのは考えられない。見られて興奮するような趣向がある人であればいいのだろうがそうでもない。

　監視員はいつも男だし、異性に見られるのは気分がのらない。

　気分がのらないといえば、この記事掲載も実のところ気分は乗らない。やれと言われたことをやりたくないのと同じだ。例え報酬が入るにしてもだ。

　はぁ……忌々しい。捕まるのならショタが良かったものだ。彼らはどこを触っても柔らかい。硬い男は嫌だ。

　でも……ムキムキの兄弟たちが絡み合ってるのはそれはそれでいいものが見れたといえるかもしれない。ムキムキの姉妹の動画を発見して閲覧したがあまりくるものはなかった。その後ゴシックドレスに身を包んだものを見たがそちらはかなり興奮できた。

　性別というのは人の脳を支配するただの電気信号ではあるのだが、容姿だけでその信号をイジるのは凄く難しい。政府はなんでもできる薬を開発してるらしいがそれは発展に役立つのだろうか？

　もはや兄弟に限らず親子ですら子どもができる。

　とはいえ、そんな繁殖行為があっても人間は衰退し続けてる。

　もってあと50年と言われてるそんな人類の歴史についての記事を私は今日も書く。いつか外に出られたらいいなという願望を持ちながら……。