怖い場所としての病院

本作を読み感じたことは、病院の怖い部分。普段は頼れる場所である病院ですが、怖い面も持っているなと感じます。それを表現しているのが本作における恐怖ではないかと!

病院というと、思い出す経験があります。
数年前、5日ほど入院することになりました。個室だったのですが完全な密室ではなくドアには隙間があり、隣の病室との壁はそれほど厚くない部屋。
毎晩21時ごろになると隣の部屋から男性の「ゔぁ…あぁあ…ぁぁぁあ」といううめき声が聞こえてきました。重篤な患者さんがいたのだと思います。対応する医療関係の方は大変そうでした。もし自分だったら「怖い」という感情が勝ってしまって、仕事にならないだろうな、なんて思いました。

そんな、各自が持つ病院に関する怖い記憶を思い出させてくれる作品です。