モグラのような彼

バブみ道日丿宮組

お題:愛と欲望のモグラ 制限時間:15分

モグラのような彼

 幼馴染はある事件から部屋から出てこなくなった。

 私が会いに行くと、部屋の中に入れてはくれるものの外に一緒に行くことはできない。かなりのヤセ型で、きちんとご飯を食べてるのかが気になった私は、親御さんに話を聞いた。ご飯は2日に1回食べるか食べないかで、あまり親御さんと会話もしてないようだった。

 彼には生きる希望がないのだと、担当医が話してくれた。

 穴に入ってるモグラのような存在をどうしたら外に連れ出せるのか。

 通学中、下校中、勉強中と様々なところで悩んだ結果、私は彼の欲望を引き出す要因になることを決意した。

 最初は簡単なところで、服を脱がしたり、身体を拭いてあげたりした。彼はとてもシャイなので常に顔を真っ赤に染めてた。まるでちっちゃな子どもが出来たような感じだった。

 次は一緒にお風呂に入ることにした。

 彼はとても嫌がった。私の身体を見てしまうことへの恐怖心を抱いてしまってるようだ。私は抱きしめて、何度も大丈夫だよと声をかけた。お風呂は問題なく入れた。彼は男の子だからか、私の胸やあそこに視線を感じた。嫌な気分はしなかった。そして彼の筋力が落ちた身体を見て、再度このままではいけないと思った。

 最後は身体の接触。

 これは大きなかけだった。もしかしたら、彼に欲望が生まれすぎて、私がめちゃくちゃにされてしまうかもしれない恐怖心は消えない。

 家から彼の部屋にくるまで、私は大丈夫、大丈夫と自己暗示をかけた。

 その日は彼の親御さんはいなかった。了解を取るのは難しいと判断した私は、スケジュールをしっかりと把握して事態に努めた。

 裸になると彼はとてもびっくりしてた。お風呂じゃないのにどうして服を脱いでるのという幼い発想が彼の口から漏れた。私はゆっくりと彼の服を脱がして、胸の上へくっついた。

 彼の心臓はどきどきしてて、私と同じなんだなと思った。

 そこからは非常にシンプルだった。

 彼はきちんと興奮して股間を熱くさせてたから。

 私にもそんな感情を抱いてくれるんだという嬉しさから、たくさんのことをしてあげた。

 それから何度も彼と身体を重ねてくうちに、彼は私と外に出たいと言い始めた。

 私はいいよといって、彼と一緒に外を出た。

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モグラのような彼 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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