第4話 - まとめと追放モノの将来性について

……とまぁ、以上が小説家になろうで追放が流行った理由についてだ。



そうかぁ、なるほどなぁ。

普段なんとなく作品を読んでいて、それとなく疑問に思ってはいたけどマリアの話を聞いてだいぶ腑に落ちたわ。



うん、なろうの歴史を読み解く面白さがわかってくれたなら、私としても頑張って調べた甲斐があるってものだぜ。



さて、最後のまとめをしよう。

これが追放が流行した大まかな流れだ。

古い順に、



1. 運営によって異世界が隔離されたことによりニートにとってかわる不遇な立場として追放が登場

2. 新型コロナウイルスによってざまぁ要素を多く含んだ追放が大流行



意外といろんな出来事に関係していたのはびっくりだったわ。



あぁ、これだけ大きなブームになったんだ、逆にそれが流行るのに明確な理由がないはずがない。

追放だけじゃない、異世界転生もの、悪役令嬢ものだってそうだぞ。



え、そうなの?

気になるから教えてよ。



それについても解説しよう。

と、言いたいところだが、それはまた今度だな。



あぁ、確かにもうこんな時間なのね。

残念だけど、次が楽しみだわ。




今回、追放というテンプレの歴史を説明したわけだが、こうした知識は意外と役に立つぞ。


作家にとっては、現在の追放ブームは新型コロナウイルスがきっかけなのだから今後需要がどうなっていくのかを、新型コロナウイルスやそれに伴った社会情勢の動向を参考に予測することができる。

もしかしたら、狙って新たなブームを作り出すこともできるかもしれないな。


また、書籍化を狙っている人や出版社、アニメ化を考えている人にとっても同様だ。

時間をかけて作品を作り出し、書籍化をし、アニメ化をしたところで、果たして今の需要は続くのだろうか?

もちろん、その答えは誰にもわからないが、避けようと思えば避けられるリスク、あるいはそれを押してでも狙うべきチャンスがきっと見えてくるはずだ。


そして、読者にとっても自分好みの作品を探す手助けとなる。

不当な評価を受けていた主人公が追放されて成り上がっていく作品は好きだけど、流石に最近のざまぁは少々やりすぎだと思っているなら、コロナウイルスが流行り始める前の2019年以前で追放を検索するといい。

異世界転移の要素も含めたいならクラス転移とかで調べてみたりするのもありだな。

作品読み、作者読み、ならぬ年代読みってやつだ。



さて、以上で今回の解説は終わりだ。



ご視聴ありがとうございました。



今後もWeb小説の考察、最新のトレンドの紹介なんかをぼちぼちやっていくぜ。

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Web小説界隈で追放が流行った2つの理由 Ryuon@Web小説研究所 @WebNovelLab

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