第2夜〜迫る女〜

私は、トイレに行こうと思っていた。トイレの位置は階段登ったすぐ右にあるためトイレに入る前に上から階段の奥側にある玄関まで見ることが出来る。

ふと玄関をいつもの様に見てトイレに入ろうとすると何やら玄関に女の人のような人影が立っていた。通りすがりの出来事だったので先にトイレを済ませてからまた確認をしようと思い、トイレの中から顔だけを出すようにして覗いてみると確かにいる。間違いなく女の人が立っているのだ。私は慌てて姉の部屋に駆け入り、姉に

「女の人の幽霊がいる」

と伝えた。姉からは怖いからもう一度確かめてみて欲しいと言われ、ドアをそっと開け、確かめた。

家の構造上姉の部屋からは階段の中腹辺りから上層までが見えるため覗いてみると、先程までは玄関にいた女性が階段をゆーっくりゆーっくり登ってきているではないか。しかもその姿は先程までは遠くて分からなかったが2m近くある身長に髪の毛が足元まで伸びている。私は慌てて

「来てる!来てる!登ってきてるよ!」

と姉に伝える。姉は普段から怖がりなので部屋の端っこまで逃げベットの上で縮こまってしまった。私はもうこれ以上ドアを開けておくのはまずいと判断しドアを閉めた。

それからしばらくするとやはり気になってしまうのが私の性格だ。ドアは開けずに下から覗いてみよう。そう考え下から覗いてみた。

………

足があった。真っ白な血の抜けたような足にボロボロの黒い爪。そう、私は今ドアを1枚隔ているだけでもう目の前にはあの女がいる。そう察したのも束の間、ドアの手すりがゆっくり下がっていった。私はもはや下を覗いた状態のまま動くことは出来ずにドアは開けられた。

そこには小汚い白い女が見下すように不敵な笑みを浮かべ、立っていた。

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夢日記 ちぇりふぉれ @CherryFore

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