第1話

〇〇〇


三奈みな! チャイム鳴った! 急がないとまた片桐に呼び出しくらうよ」

「ええ、もうそんな時間? 私、荷物持ってきてないから一旦教室に戻らないと。悪いけど美里、先に行ってて!」

 私の通う市立桜田中学校は、昼休み終了の五分前にチャイムが鳴る。この五分間で次の授業準備と移動が終わらなければ、開始には間に合わない。

 五時間目は理科だ。私の席は窓際にある。四分後に理科室の一番左側、後ろから三番目の席に座っていなければならない。

 間に合うかは分からないが、とりあえず体育館から出なければと思い、美里の背中を追いかける。

 理科室は三階の一番奥にある。足の速い美里が階段を駆け上がり、こちらを振り返る。それが視界の隅に見切れるような形で、私は階段の前を右に曲がった。

猿渡さわたり選手、今一塁を蹴って二塁へ向かいます。間に合うか! 猿渡!」

 明るい実況の声が少しずつ遠ざかる。美里にとっては励ましのつもりなのだろうが、私には邪魔な声援でしかない。

 そもそも、右に曲がった私を見て、一塁から二塁へ向かう、とはどういう場面なのだろう。彼女の頭の中では、野球は右回りのスポーツということになっているのだろうか。そんなことを考えているうちに教室についた。時計は、残り三分だ。

「美里のやつ、自分は間に合うからって。えーと、理科理科、確かこの辺にしまったんだけどなあー あれ・・・」

「お前! まだいたのか。早くしないと次のチャイムが鳴るぞ、急げ」 

 ヤバい、見つかった。よりによってこんなときに、しかも担任だ。イヤな予感がしたが、ひとまずやり過ごすことにした。

「わぁ! びっくりした、先生か! 片桐かと思って冷や汗かいたー」

「片桐先生だろ。それより早く次の授業へ向かいなさい。みんな待ってるぞ」

 そんなことは分かっている。だからこそ急いでいるのだ。見て分からないのか。もう残り二分くらいか。

「分かってますよ。 だけど、ここに準備していた理科の教科書が無いんです。おかしいなあ」

「本当か? それは大変だぞ。クラスのみんなで探さなければ、急いで呼びかけよう」

 イヤな予感が確信に変わった。こうなると面倒だ。残り一分なのに。

「あー 待ってください。大丈夫です。大丈夫なんで。」

「何が大丈夫なんだ? 教科書が無いと困るだろう。授業も頭に入ってこないし、見せてもらうにしても隣の人が迷惑だ。早く探しに行こう」

「あー んと、大丈夫です。多分あるんで! まず、大丈夫です。」

「なあ、猿渡」

 そう呼ばれたとき、反射的に私の口角が引きつるのが分かった。中山の眼に映る私の表情は、少なくとも笑顔とは呼べなかっただろう。

「嘘をつくのをやめなさい。本当は教科書なんて準備していなかっただろ」

「・・・」

「今、その教科書は職員室にある。なぜだかわかるか?」

 チャイムの音が聞こえる。もう完全にアウトだ。この中山の説教モードから抜け出せた者は、私が知る限り存在しない。

「昨日理科の教科書を置き勉したからです」

「分かっているじゃないか、なぜ初めからそう言わなかった?」

 それはこちらの台詞だ。所在が分かっているなら初めから教えればいい。そうすれば間に合ったかもしれない。全部お前のせいだ、中山。


●●●


 教室から職員室に戻った中山誠なかやままことは、いつものように教材研究に取りかかっていた。この弱冠二十七歳の中山という男は、中学校社会の教員でありながら地元の社会人野球チームに所属し、休日の半分をグラウンドで過ごしている。社会人野球といえば聞こえはいいが、用はおやじ同士の草野球に過ぎない。

 生まれつき背は高いほうだったが何分少食だったため、体つきはそれほど良くない。

 以前に一度、あまりの食の細さに母が心配し、近くの内科で診てもらったことがある。

 父は、いわゆる拒食症の類ではないかと疑い、根性論で私を叱ってみせたが、内科医が言うには胃が極端に小さいらしい。

 病院は体の異常を治すことはできても、無いものを造り出すことはできんのです、と正式に医者から最後通知を受け取った中山少年は、それ以来ずっと少食のままだ。

 たしかに中学生の頃、こんな身体でなければと考えたこともあった。しかし、どんな身体で生まれようとも避けては通れないものがあると気づかされてからはそんな悩みも浮かばなくなった。

 教員の仕事や野球は好きではない。だが、避けては通れないものだ。少なくとも中山にとってはやらなければならないことなのだ。

 となると中山が生きるためには、最低限の義務を最低限の力でこなすより他にないのである。そう、最低限の義務を。


「中山先生! コーヒー飲む?」

 約五メートル先から発せられた無駄に大きな声は、デスクにいる中山の耳に拒む間もなく届いた。

「ありがとうございます片桐先生。でも私、コーヒーは苦手で・・・」

「ああそうなの、そりゃあ失敬」

 中山は心の中でまたか、と呟いた。

 三年部の副主任で英語を担当している片桐は、男のくせにブラックジョークが好きで、いつも場の空気を悪くする。今回もそうだ。

「あの、お注ぎします!」

 中山は急いで片桐のいる流し場に向かい、コーヒーメーカーにセットしてあるガラスのサーバーに手をかけた。

「あら、わざわざ悪いねえ。催促してしまったみたいで」

「いえ、とんでもございません。お注ぎ致しますよ」

 職員室でのこのような光景は日常茶飯事であったため中山はその対処法を心得ていた。

 とりあえず作り笑いを浮かべ、ご機嫌を伺っていると、片桐が注がれたコーヒーを啜りながら言う。

「んー、少し苦みが強いですね」

 そうですか、と心の中で呟き、片桐から目を逸らした。

 視線の先にはぼんやりと、縦積みされたお菓子と未使用のコーヒーフィルターが映った。

「・・・」

 中山が沈黙に気づく。実際には五秒にも満たないが、数分にも感じる沈黙だった。

 イヤな予感がして、パッと視線を上げると微笑んだ片桐の口元が映る。しっかりと目線は合わせられないが、言いたいことは分かった。

「あ、新しいの、作っておきます」

「悪いですねえ、催促してしまったようで。頼みましたよ」

 そう言って片桐はこちらに背を向け、頭越しに頬の輪郭を緩ませる。

 思わずその後頭部に、すみませんねえと皮肉の声をぶつけそうになったがぐっと堪えた。

 しかし、そんな中山の我慢をよそに、得意のブラックジョークが奴の口から放たれる。

「いい環境は、いい人間によって作られる。悪しき習慣を断ち切り、イノベーションしていかないと!」

 遠ざかる足音を耳に、中山は目の前の片桐のコップを見つめる。何かがが崩れ落ちる音がした。その瞬間、言葉がこぼれる。

 断ち切られるのはお前だ。片桐。 


〇〇〇


教室で身にもならない説教を受けた後、私は一階のトイレに寄ってから職員室に向かった。トイレで誰かに合うとやっかいなので警戒しながら用を済ませたが、それも杞憂だったようだ。呼吸を整えて顔を上げる。

「失礼します。二年C組の猿渡三奈です」

 生徒が職員室に入るときは用件を言わなければならない。声が聞こえないとやり直しを喰らい、用件が曖昧だと執拗に絡まれる。

 こういう場では、正直にコトを伝えるのが得策だと私は「教師」から学んだ。

「置き勉してしまった理科の教科書を取りに来ました」

「はい、どうぞ」

 女の先生の声だ。ホッとした。この簡潔な返答だけで、許された気持ちになる。多くを語るのが優しさと勘違いしている奴らには、ぜひこの美学を学んでほしい。

 しかし私がホッとしているのもつかの間、幸い中の不幸が訪れる。

「おや、確か君は中山先生のクラスの・・・」

 片桐だ。今日はなんと運の悪い日なのだろう。朝の星座占いを見ずに来たが、おそらく乙女座は十二位だったに違いない。

「こんにちは!」

 こういう論理も誠意も通じない相手には、挨拶が有効な手段になる。よく小学校で、不審者に遭遇したら大きな声で挨拶しなさい、と教えられたのはこれが理由なのだろう。

「ああ、こんにちは」

 短いが十分すぎるやり取りだ。これ以上は何も喋らないでくれ。

 そう願っていると強いコーヒーの香りとともに、足音が通り過ぎた。

 自分の口元が緩むのが分かった。

 ヤバイと思い、必死に唇の内側を噛みしめる。

 しかし、それとは裏腹にこちらへ温かく微笑みかける女の先生が教科書をくれた。

「次からは置き勉しないように気を付けるといいですね。中山先生は今いないので、私から伝えておきますよ」

 一瞬戸惑ったが、気づけば笑みがこぼれ落ちていた。

 なんだろう、この感情は。

 この人は誰に対してもこうなのだろうか。罪を憎んで人を憎まず、笑って許してやりましょう。そんな宗教染みた教えを、洗脳とはまた違った形で私の体へ流しこんでくれる。

 きっとこれが俗に言う「愛情」というやつだ。

 この温もりが足りない。この優しさが私には足りない。分かっている。だが、私はこの優しさを受け取ることができない。受け入れたくないのだ。全く、自分と他人の境界線を曖昧にしてくれるな。本当に煩わしい安心感だ。


●●● 


 さっきまで縦積みされていたお菓子たちが中山の足元に散らばっている。

 片付けようと思い、個包装のビスケットを拾うと半分に割れていた。口当たりが優しいビスケットほど、落ちると割れやすいのだとどこかで聞いたことがある。丁寧に包まれていることで、その脆弱性があらわになっているのが少しおかしかった。

 割れたビスケットを食べながらお菓子を拾い終えると頭の片隅に浮かんだ。

 そういえば今度、学級対抗をやるとか言っていたな、何をやるのだろう。

 中山が担任している二年生の黄色学年はまだ一度も行事らしい行事を経験していない。

 一年生の最初の行事である宿泊体験学習は、連日の悪天候により、登山のプログラムが組めず延期になった。

 後日、今度は天候に左右されないように屋内での活動にしようと、こども科学館や博物館の見学を予定したが、PTAからクレームが入り却下された。話によると、修学旅行や職場体験で行く場所と被るから、ということだった。

 そんなクレームに付き合っていたらいつまでたっても宿泊体験など企画できるわけがない、と声を上げた職員もいた。しかし、話はうやむやになり、日程を再検討してください、ということに落ち着いたのだ。

 そうこうしているうちに先に定期テストの期間がやってきた。定期テストはテストを受ける側にとっても地獄だが、作って採点する側もこれまた地獄なのである。そんなある意味、一大行事の定期テストが終われば、当然宿泊体験学習のことなど皆の頭の中から消え去っていたのだ。

 その後は夏休みをはさんで、明けると体育祭があった。しかしこれは毎年伝統の、上級生に勝ってはならない、という半ばやらせのようなルールの下で行われるので、当時一年生だった黄色学年の彼らに人権はなかった。

 となれば文化祭も言わずもがなで、結局現在の黄色学年は学年色に相応しいひよっこのまま、ほとんど行事を経験することなく二年生になったのである。

 そんなひよっこたちを見かねて、校長直々に学級対抗を開催するよう、この六月の初めに提案があったのだ。素直にありがたいとは言い切れない部分もあったが、上司命令ともなればそうも言っていられない。結局六月中実施ということに職員会議で決まったのだった。

 素案を見るとそこには中山の名前が見当たらず、内心ほっとしていた。しかしそれもつかの間、企画運営の箇所に「学年委員会」の文字を発見した。

 学年委員会は各学級の委員長と副委員長が所属し、学年行事などを企画・運営する委員会である。そしてその担当はこの中山になっていた。

 中山はため息をつく暇もなく、少しの焦りと緊張を抱えながら、とりあえず足早に職員室を出た。数メートル歩いた後、自分が出た逆側の入口から、二年C組の、という声が聞こえた気がした。

 中山は立ち止まることなく、素案に目を落としながらひたすらに歩いた。

 手の平の汗を感じないように、鼓動の速さを意識しないようにと、冷静な自分をどこかに探しながら一枚の紙を見つめる。

 このとき、確かに中山は焦っていた。

 手の汗がかすかに紙ににじむ。

 異常な速さの脈拍。その音が自分の耳に届く。

 拍動を追いかけるように呼吸のリズムが乱れる。

 探せば探すほど、冷静な自分を見失っていくのがわかった。

「だめだ、まとまらない」

 この時、学級対抗まであと七日に迫っていたのだ。


 〇〇〇


 この日は結局、教科書をもらった私が理科室へ向かうことはなかった。

 原因は明確だ。授業終了まで残り三十分ということに気づいてしまったからだ。

 途中参加とはやる気が出ないものだ。ドラマだってそうだろう。あんなに熱中して場面を追っていたのに、とある事情で一話見逃した途端、満ち満ちていた潮が引いていく。

 そんなのは退屈だ。

 だから独断ではあるが、馬鹿みたいに管理されたタイムスケジュールから外れ、私は誰もいない廊下を練り歩くことにした。

 幸いこの日は、三年生が体育の授業でグラウンドに出ており、二階の教室には誰もいなかった。

 そのせいか、普段は走り回る男子の足音や取るに足らない女子の世間話で賑わっているこの廊下が、この時ばかりは閑散としていた。

 私の足音だけが廊下の向こう側に響き渡り、壁にタッチして、また私の下へ返ってくる。

 この音の反響が癖になりそうだ。そしてどことなく懐かしくもある気がする。

 そうだ、あれだ。

 町をあげて行われたお祭りの後のような、あの感じだ。ガランとした商店街には、前日の綿あめの棒やかき氷のカップが落ちていて、それをつつくカラスだけがその音と空間を愉しんでいるような。

あれ、そうなると私はカラスなのか。そう思うと急に笑いが込み上げてきた。

 学校には、こういう誰にも邪魔されない時間があってもいいと思う。少なくとも今の私のように、自由になれる瞬間があってもいいじゃないか。

 さっきまでの職員室での攻防や見えない罠への警戒心は本当に意味があることなのだろうか。

 四方八方から私に向けられる「教師」の声は、私たちに正しい生き方を教えてくれるのだろうか。

 私は今、何がしたいんだろう。

 ふとそんな思いが頭の中をよぎった。 

 教師が被せたがる「生徒」の仮面も、大人が被せたがる「子ども」の仮面も私には似合わないと思う。

 似合わないだけならまだいいが、私は被りたくないとさえ思ってしまう。この気持ちは異常なのだろうか。

 誰だって服を選ぶときは自分の好みに合わせてコーディネートするはずだ。オレンジが好きな人もいれば、ブルーが好きな人もいる。ジーンズを履く人もいれば、スキニーを履く人もいる。好きなものを好きなように着こなしていいはずなのだ。

 それなのに、オレンジは暖色だから明るくて優しいイメージだとか、寒色好きは冷たくてクールな人が多いだとか、終いにはジーンズは男女問わず履ける優れものだが、スキニーは線が出やすいから女性らしさが問われるなどと、何者でもない赤の他人が私の好みに価値をつけようとする。

 そんな赤の他人が決めつけた価値観をどうして嬉々として受け入れようというのだろうか。

 こんな私は歪んでいるのだろう。そう思うと不意に痛みが走る。まるで体内に突然現れた手に、心臓を軽くつねられたような痛みが胸の奥底から湧き上がってくる。冷えた体にホットココアを一気に流し込んだあの痛みに近い気もするが、それよりもずっと長くて、気持ち悪い。だめだ、吐きそうだ。気分を紛らわさなければ。

 新鮮な空気を吸える場所。仕方がない、久しぶりにあそこに行ってみよう。 

 

 ●●●

 

 肺いっぱいに新しい空気を吸い込む。さっきまでの拍動が徐々に静まってゆくのがわかる。紙ににじんだ汗も既に乾いていた。

 この広さ約1200平方メートルの長方形の箱には新しく澄んだ空気が充満している。それは十二年たった今でも変わっていない。

 外見は、鉄筋コンクリートを白のペンキで塗っただけの無機質なものだったが、内側は不揃いな木目が均一にならされ、隙間なく丁寧に並べられている。

 大きな窓から差し込む光線は、銀色の手すりに反射して、カーテンに向かって光のアーチをかけている。

 ああ、体育館の空気は不思議と体内の不純物を取り除いてくれる。

冬の寒い季節に、空気が新鮮に感じられるのはもちろんのことだが、六月の蒸し暑い時期でさえ、この体育館はどこか冷たさを残しておいてくれる。居心地のよい場所だ。

 とはいえ、室内温度は高く、暑いのには変わりない。ギャラリーの手すりの間から漏れる光が、下のフローリングの床の温度を上げているのだろう。こんなところでレクリエーションをやれというのだから、いい加減だと思われても仕方がない。まったくあの校長は...と思うと同時に、それが私へと向けられている生徒の目線でもあることに気が付いた。本意ではないとはいえ、責任者と教師の皮を被せられた以上、その役割を全うしない訳にはいかない。できなければ、ただの出来損ないとして扱われるのは明白で、立場が悪くなるのは自分なのである。結局いつもこうだ。

「あの頃から何も変わっていないな」

体育館に微かに木霊するその声が、中山の身体の奥に響く。体育館の冷たさが寂寞を纏い、かつての少年が語りかけてくる。

 仕方がないじゃない。

 どこか説得力のあるその少年の声に、納得せざるを得ない。俺は今までもそうだったんだ。なすがままになされよ。生きるとはそういうことだったはずだ。

 諦めて唾を飲み込んだ。

 そのとき、唾が誤って気管に入った。

 咳が込み上げる。喉の痛みを差し置いて咳が込み上げる。

 目の前に自分の飛沫が広がる。

 それとともに、眼に水分が溜まるのが分かった。

 嗚咽が出そうになったが、しかし何とか食い止めた。

 ずいぶんとおっさんになったものだ。

 咳の余韻が喉と体育館に残る。

また何か語りかけてくる。

「仕方がないのかなぁ」

 自分の口からとは信じがたかったが、確かに自分が発した言葉だった。それは噛みしめた奥歯の痛みが証明してくれた。

 あの日感じなかった屈辱が青年の胸に宿る。おそらくこれが「後悔」というものなのだろう。改めて大声で胸の内をぶつけようと試みる。

しかし、響きを失った中山の声は、体育館にも自身にも届かずに消え、蒸し暑さばかりが、七日の期限を急き立てるのであった。

「あと七日、何ができるだろう」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

人間オセロ 國 雪男 @shakai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ