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本を閉じ、顔を上げる。


web小説コンテスト、大賞受賞作。

『俺のラブコメ』、読了。


さすが大賞ということもあり、非常に面白かった。

特に学校という舞台を活かした雰囲気の作り方が巧く、学生は感情移入しやすい等身大のラブコメ作品。

最近はこういう日常系ラブコメともいうべき作品が増えているが、そういった作品の中でもクオリティはかなり高いと思う。



本を鞄にしまい立ち上がる。

屋上は既に夕日に照らされ、風も出てきた。


帰ったら早速SNSに感想をあげなければ。

良い作品は感想をあげて、少しでも多くの人に知ってもらいたいと思っている。


屋上を降りて帰路に着く。


もしこの日常を誰かが小説として読んだとして、きっとつまらない日常だと思われるだろう。

ラブコメ小説を読んで青春を追体験する日々。

異性と積極的に話すこともなく、ラブコメ作品を読んでいる日々は、その読者から見れば、ラブコメですらないだろう。

だけど。他人からつまらなく見えたとしても。

胸を張ってこう言おう。



これがのラブコメだ。

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僕のラブコメ 奏風 @kanakaze_book

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