初夏の夕

増田朋美

初夏の夕

初夏の夕

今日は、午前中はよく晴れていたが、午後になると、少し雨が降り出したかなという感じの、梅雨空らしい天気だった。そんな中、今日も、製鉄所では、杉ちゃんが水穂さんにご飯を食べさせようと、一生懸命彼をおだてていたのだが。

いきなり、玄関の戸がガラガラっと開いた。

「こんにちは。一寸相談にのって貰えないかしら?」

と、言いながら四畳半にやってきたのは浜島咲だった。暦の上ではもう立夏が過ぎているので、いちおう咲も其れに倣って、単衣の着物を着ている。

「はい、何でしょうか?」

と、杉ちゃんがいうと、

「又、着物の事で叱られたんですか?」

水穂さんがそういった。

「まさしくその通り。ねえ杉ちゃん、このお着物は、明かに化繊と分かってしまうかしら?」

と、咲は嫌そうに聞いた。

「まあ待て待て。まず、お前さんがどういう状況で、着物の事で叱られたのか、それを話してよ。はじめから頼むよ。そして終わりまで聞かせて貰うぜ。」

杉ちゃんに言われて咲は、はいと言った。

「初めはね、今日うちの教室に、お箏屋さんが来たの。お箏の絃を張り替えるからって。お箏って、一本切れたら、全部張り替えないとダメなのよね。それに、自分では張り替えられないで、職人さんをいちいち呼ぶ楽器なんだってちっとも知らなかったわ。それで、苑子さんが、お箏を張り替えるときは、フォーマルな着物で来てねっていうから。」

「はあ、なるほどね。そこまでは別に間違っていない。鮫小紋は、礼装として十分着られる。」

杉ちゃんがいう通り、咲は、ピンク色の、鮫小紋の着物を着ている。確かに鮫小紋は、歴史的にいったら、江戸幕府につかえていた武将の裃の柄を女性むきにしたものなので、礼装としてつかえる着物であることは、着物が好きな人なら、よく知っていると思われるだろう。

「鮫小紋を着ていたのに、叱られたんですか?」

水穂さんが聞くと、

「そうなのよ。鮫小紋だから絶対大丈夫だと思ってさ、帯も礼装らしく、こういう風に文庫の作り帯にしていったのに、お箏屋さんの前でそんな物着てはいけませんって言われちゃったの。なんでですかって私が聞いたら、この着物がポリエステルだった事がいけなかったらしいのよ。今の季節は雨が多くて、ぬれても大丈夫なポリエステルが便利かなと思ったのに、なんで叱られなきゃいけないのかしら?」

と、咲は答えた。

「そうだねえ、まだ世間では、ポリエステルの着物の事を着物と認めないで、着物の形をした洋服だと思っている人が多いからではないかなあ。まあ、そういう事を偏見だと言っている人もいることに入るんだけど、まだ、着物と認めない人のほうが多いよ。」

杉ちゃんがいちおうの概要を説明すると、

「それにお稽古事では、日本の伝統的なことを学ぶわけですから、新しい事を取り入れるのはなかなか、難しいのではないですか?」

と、水穂さんも言った。

「まあねえ、確かにさ、化繊の着物は確かに便利かもしれないが、ここは一寸我慢するんだな。不利であったとしても、正絹の着物の方がいいよ。」

「そうねえ。化繊というかポリエステルの着物だって、雨の日にはつかえるんじゃないかと思ったのになあ。杉ちゃんのいうことが正しければ、着物の形をした洋服なのか。」

咲は、やれやれとため息をついた。

「まあ、たまに理不尽な事でも、伝統芸能に携わる人は、普通だと思っていることがあるから、そういうこともあるさ、程度にしておくことだな。」

杉ちゃんに言われて、咲はあーあ、とため息をついた。

「じゃあ杉ちゃん、これはどう説明するの?やっぱり着物と同じように、当たり前だと無理やり納得させればいいのかしら?」

咲は、鞄の中から一冊の楽譜を取り出した。

「初夏の夕、高野喜長作曲、前川出版社。」

と、水穂さんはそのタイトルを読む。中を開いてみると、数字がいたるところに羅列していて、まるで暗号文のようだ。冒頭に楽調子と書かれて無かったら、楽譜であるとも分からない位、わけの分からない書物といえる。

「楽調子と言いますと、ニ長調と同じような調弦法ですね。この楽譜が一体どうしたというのですか?」

水穂さんが優しく言った。

「流石右城君。ちゃんと音楽の事分かってるわね。実はね、この曲をやりたいっていうお弟子さんが出て、苑子さんが博信堂でないからダメといったのよ。なんでも、博信堂でないと、本物の箏曲では無いと思っているらしいわ。」

「博信堂。山田流箏曲の代表的な出版社ですね。」

水穂さんは静かに言った。

「確かに、前川出版社は、新しい作曲家の作品を中心に扱っているとはしっています。最近は、そっちの方が人気がありすぎて、ほかの物が売れない状態になっているようですけど。」

「そうなのね、右城君、それを言ってくれてありがたかったわ。私もなんで苑子さんが、この曲を持ってきたとき、激怒したのかよくわからなかったのよ。単に調性が悪いからかとか、演奏が難しすぎるからとか、いろいろ考えちゃった。教えてくれてありがとう。」

咲は、水穂さんにそんな事を言われて、やっと納得することができた。咲としてみれば、苑子さんが前川出版社の曲を持ってきただけで、いきなり逆切れされて、理由が分からなかったのである。

「じゃ、じゃあ、この曲はやっぱり、苑子さんの前に持っていかない方が良いということかしら?」

「そうですね。でもよかったじゃないか。一回激怒されてくれれば、次はそういう楽譜を持ってかないで良いなって分かるんだから。次は、博信堂持って行くんだな。となれば、簡単なんだけど、それは無理何だよな。とうの昔につぶれてる。」

咲がそういうと、杉ちゃんが急いで訂正した。

「そうなのよ。だから困っているんでしょ。代替えの古典箏曲が、何処にも売ってないのよ。お箏屋さんへ電話すれば、うちは一冊もないって怒鳴られるにきまってるわ。でも、苑子さんは、どうしても博信堂がいいんだって言ってきかないわ。それでお箏教室をやめちゃうお弟子さんも多いこと。あたしは、どうしたらいいんだろ。其れも、さっき杉ちゃんが言った、理不尽な事でも、普通だと思い込むことで、解決できるかしら?」

「なるほどねえはまじさん。そういう事だと思うというか、相手を変えることは絶対できないんだ。だから、自分で何とかするしかないんだと思うころだ。でもね、どうしても、手に入らない事もあるよね。それは、引いちゃいけないよ。そこはありませんとちゃんと答えた方がいい。まあ、何回も同じことをしているんだと思うが、もう古き良き時代は、終わっちゃったと思って頂戴な。」

杉ちゃんは、にこやかに笑ってそういった。

「でも、なんで偉い人たちは、そういうことを、よかったと思って、それを押し付けようとするんでしょうね。僕たちピアノの世界では、全音もあれば、ヘンレ版もあり、選ぶ権利は、弾く側に任されて当たり前でした。お箏も同じだと思っていたのですが。博信堂と、前川出版でも同じ楽曲内容が書かれていれば、お稽古や演奏は可能だと思うのですが。」

水穂さんは、小さな声で言った。

「いや、それは無理だ。それは、はっきりさせておかなければならん。日本のお稽古では、そういうことになっている。違うところは敵同士で、同じ内容が書かれていても、絶対使わない。」

杉ちゃんはそこは強く言った。

「なるほどねえ。違う出版社は敵同士か。なんでそうなっているのか知らないけど、あたしたちが想像しているより、邦楽の世界は厳しいものがあるのねえ。じゃあ杉ちゃん、あたしはどうしたらいいのかしら。この初夏の夕を持って行ってしまった事を、謝るべきなのかしら?」

「そうだね。ちゃんと謝って、化繊の着物では行かないこと。この二つじゃないかな。着物は、ある意味やる気があるぜってことをしめす意思表示だ。着物で、やる気があると、しめすこと。それは、邦楽の世界では、まだまだ通用する。」

「自分の意思でどうのというわけには行かない世界なのねえ。」

と咲は、大きなため息をついた。

と、同時に、咲のスマートフォンがなる。なっているぞと杉ちゃんにせかされて、急いで咲はスマートフォンを取った。

「はいはいもしもし。はい、ああ、容子さん。ああ、ええ?それでは、お箏教室を辞められるの?んんでまた。」

咲は、又かというような顔をする。スマートフォンから聞こえてくる相手の声は、かなり苛立っているようで、杉ちゃんたちにはこう聞こえてきた。

「だって、あまりにもうるさいんですもの。博信堂、博信堂って。今日お箏屋さんに行って、もう一度頼んでみたら、もううちには一冊もないって、そんなこというばっかりです。前川出版ならあるって言いますけど、それは使ってはいけないんでしょ。そういう事なら、もう教材が手に入らないっていう事ですよね。そんなお教室、何も面白くありません。面白くない教室なら、辞めてもいいですよね。私、もう頭に来ちゃいました。これで、もうさようならしてもよろしいですか!」

「はまじさん、これで腕の見せ所だ。お前さんも、悩んでいることをちゃんと打ち明けて、辞めるのをとめろ!」

杉ちゃんに言われて、咲はそうしなければだめだと思った。咲も苑子さんも、お弟子さんがくれる謝礼で生活しているような物であるから。

「あの、容子さん、一寸辞める前に、私と話をしませんか?今日の三時ころ、駅前の喫茶店で会いましょう?その時私も話をするわ。」

咲は、一か八かにかけるつもりで容子さんというお弟子さんに言った。

「ええ。分かりました、お別れの言葉もちゃんと言わないとだめですよね。」

と、お弟子さんは分かってくれたようだ。咲は、

「それでは、三時に、駅前の喫茶店に行くから、必ず、会いに来てね。」

と言って、電話をとりあえず切った。

「杉ちゃんありがとう。話を聞いてくれてよかったわ。頑張って、私、辞めるのを阻止してくる。これ以上、お弟子さんが減ったら、あたしが生活できなくなりますもの。」

そういって、楽譜を鞄の中にしまい、咲は衣紋と乱れた裾を直した。大分着物を着るのも様になったな、と杉ちゃんが咲をほめた。

「ありがとう。それでは行ってくるわ。先ほどの事で一寸楽になったから、もう勝負はやる気満々よ。じゃあ、行ってくる!」

「はい、頑張って!応援してるからな!」

と、杉ちゃんがにこやかに言って、彼女の出ていくのを見送った。

「邦楽を習うというのは、簡単じゃないんですね。」

水穂さんが、小さい声で言う。

「まあ、そうだよな。洋楽から邦楽に携わるような奴は、余計にくろうするだろ。そういうことは、しょうがないというか、受け入れるしか無いと思って、頑張ってまえむきにやるしかないんだよね。」

と、杉ちゃんは、大きなため息をついた。

「じゃあ、水穂さんも、ご飯を食べよう。誰でも生きているのは大変だと分かったら、お前さんも、それができるように努力してくれ。」

杉ちゃんは、急いで現実の顔になった。そうだねえと水穂さんは、小さく頷いて、再びご飯を食べる姿勢になってくれた。

一方そのころ、咲のほうは、バスに乗って富士駅に向って、その近くにある喫茶店に入った。料金先払いのカフェであったため、咲は自分が昼食を食べていなかった事に気が付き、サンドイッチと、コーヒーを注文し、それを受け取って、椅子に座った。

「浜島さん、遅くなってすみません。」

そういいながら、容子さんというお弟子さんが、喫茶店に入ってきた。そしてコーヒーを一杯注文すると、咲の前の椅子に座った。

「容子さん本当にお箏教室を辞めるんですか?」

咲はまず、彼女の本心を聞いてみる。

「え、ええ。だって教材がどうしても手に入らないので、、、。」

と容子さんは言った。

「そうですね。その教材とは、何の曲だったんですか?」

と咲は続いて聞いてみた。

「はい、六段の調べです。博信堂はもうないということで。代わりに前川出版社の楽譜を用意しましたが、苑子先生は、受け入れてくれませんでした。どうしても、博信堂でなければだめだと、しつこいくらい言ってました。」

「その場面なら覚えてるわ。」

咲は、容子さんが怒られているのを思いだしながら言った。

「浜島さんは、指導者じゃなくて、お手伝いさんだから、だから、何も考えないで苑子さんの命令に

従っていればいいんだと思うけど、お箏を実際に習う側にとっては、あんな事を、何回も言われていたんじゃ、たまらないですよ。」

容子さんは、本当に嫌そうな顔をして、咲に言った。

「そうね。確かに、苑子さんのやり方は、私も時代錯誤だと思う。私としてみれば、苑子さん以外の箏曲家がどうしているか、見てみたいくらい。まあ、いたるところでお箏の演奏会は行われているだろうし、その人たちがどうやって、楽譜を調達しているのか、知りたいところだわね。」

咲は、できるだけにこやかな顔をして、容子さんに言ったのだった。できる限り、そういうことをして、お弟子さんたちと同じ思いをしていると思わせてあげたかった。

「あたしも、叱られたのよ。初夏の夕っていう曲を持っていったら、そんな物は、博信堂の楽譜ではないから、本物じゃないんだって。でも困るわよね。何であたしが、怒られなきゃいけないのかな。それに、ほら、今着ている着物だって、怒られたわ。このお着物は、化繊の着物だったから。そんなこと、呉服屋さんで説明を受けたわけでもないし、お箏教室には使ってはいけないと言われたことだってないわ。私はただ、ちゃんとした柄だから、それで良いと思ったのに。私だって怒られたのよ。同じことじゃないの。一緒に怒られるつもりで、お箏教室やっていきましょう。」

咲は、にこやかな顔をして、彼女に言った。

「え?浜島さんも、怒られたんですか?その着物、立派な鮫小紋なのに、なぜ怒られなきゃならなかったんでしょうか?」

容子さんは驚いた顔をしている。

「ええ、そうかもしれませんが、この着物は、偽物だとはっきり言われました。だから、新しいのを買いなおさなくちゃ。よかったわね、着物が、安い値段で買える時代で。」

できるだけ、簡単に咲はいおうとおもった。こういうことは、難しい顔をしない方が良いと思うのだ。

「そうだったんですか。浜島さんもそんな事があったんだ。ほんとに、着物って分からないですよね。よさそうだなって思って着ていけば、格が低いと言われるし、豪華にしていけば、豪華すぎて何をやっているんだと叱られるし。私も、理想的な着物に出会えたことがありません。浜島さんは、鮫小紋を入手していらっしゃるから、もう怒られないと思っていたのに。それ、本当に化繊だったんですか?」

容子さんは、一寸戸惑いながら、そういうことを言った。

「ええ、私だって、怒られてばっかりです。もう、苑子さんに理想的な服装とか、理想的な物を持ってきたとか、そういうことは一度も言われたことはありません。フルート吹きとして、お箏教室に関わっているけど、其れだって、ちゃんとやれているかどうか。まだまだ邦楽の分野では、ひよっこですよ。」

咲は、又にこやかに笑った。できるだけ、容子さんには笑顔で接したいと思った。こういう時こそ、笑顔でいた方が、より真実味が増してくることだろう。

「だから、困っているのは容子さんだけではないの。ほかのお教室のメンバーさんだって困っているだろうし。皆、苑子さんの姿勢には、困った困ったと言いながらお箏教室つづけてる。それでいいじゃない。一緒に、お教室をつづけていきましょう。」

そういわれて、容子さんは、決断ができたようだ。

「ありがとうございます。そういうことなら、私ももう少し頑張ってみます。浜島さんも同じように困っているのなら。」

「ええ、困っている同志、助け合いましょう。苑子さんの姿勢を変えることは絶対にできないだろうから。」

容子さんの顔に笑顔が戻ってきた。咲は、これを待っていたのだ。互いの顔が笑顔になった事を確認すると、

「じゃあ、またお稽古で会いましょう。」

と言い合って、二人はそれぞれ席を立ち、店を出ていった。

とりあえず、そこまではよかったのだが、咲はこれからどうしたらいいのか気になった。同じように困っていると言っても、これから教材をどうしたらいいのか。前川出版で出されている楽譜を使おうとしてくれなければ、今日のようなお弟子さんが又出てしまう可能性もあった。ほかの社中がどうしているのか、是非確かめてみたかった。誰かいないかなと道路を歩きながら、考えていると、

「そうだ。花村義久先生のお宅へ行ってみよう!」

と、いうことを思いついた。慌てて方向転換し、咲はバス停とは別の道を取る。花村先生の家は、富士駅から直ぐ近いので、数分でたどり着くことができた。家元を名乗るような人が住むにはふさわしくない小さな家であるが、そんな事気にしないで咲はインターフォンを押す。応答したのは花村家の手伝い人の秋川さんだった。咲が、一寸お稽古を見学させて貰えないかというと、とりあえず入ってくれと言われた。

秋川さんに通された部屋の中で、花村さんと、お弟子さんがお稽古しているのが聞こえてくる。お稽古場を覗いた咲はびっくり。正座もしないで椅子に座っているし、お稽古で使用している楽譜は、高野喜長さんの初夏の夕であった。多分花村さんのような人であれば、お稽古は必ず博信堂に拘るだろうなと思っていたのに、そのようなことはなく、堂々と、高野喜長さんの曲をやっている。

「ああ、浜島さん。一体どうしたんですか?」

花村さんが咲に聞いて、咲ははっとした。

「いえ、ただ、花村先生のような方が、この曲をお稽古されているとは思ってもいませんでした、、、。」

咲は正直に感想をいうと、

「だって仕方ないじゃありませんか。昔のやり方は、当に捨てました。今は、今の人の感性にあった曲をやらなければしょうがないでしょう。」

と、花村さんは言った。咲は苑子さんに言われたことを、花村先生ならどう解釈するのか、聞いてみたかった。でも、高名な先生なのでどうしようか迷った。そうしている間に、花村さんは再び初夏の夕を弾いてみるようにと指示を出し、お弟子さんにもう一度弾かせた。やっぱり流石家元直門。見事な演奏だった。

「はい、大分上達しましたね。縞木綿の着物で結構ですから、今度はもう少し曲のメリハリをつけましょうね。」

縞木綿、、、。

苑子さんだったら、湯気を立てて怒るだろうな。咲はそんなことを思った。

その間にも、花村さんは、相手が誰でもかまわないといった感じでお稽古をつづけているのであった。

外は、夕焼けが全体的に照っていた。もう、古ぼけた太陽が、安らかに眠ってくれるのを待っているかのように、山が待機している。まさしく初夏。初夏の夕だった。






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初夏の夕 増田朋美 @masubuchi4996

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