第7話 晴れた空に誓う
アミネ さあ出てくるのです、ゴーストとなった彼氏氏ー。此度の毒竜、明らかに動きが不自然であったのも其方の仕業であろー。(ビシッと虚空を指さす)
GM へんじがない、ただのこくうのようだ。
アミネ どうやら、せっそーらの実力だったようですなー。
エストル さ、毒竜も首をはねて後始末するっすよ。
ラビー 面ァ、覚えましたので、次は殺し合いですよゥ(サリティガーン送還中)。
イサナ 氷姫さんは約束の菫青石って言ってましたっけ。アイオライトブルー。
アミネ ですなー。ソレっぽいのは3つの部屋に無かったし、マハティガは何かを語る前に還ってしまったー。
ラビー (ニヤリ)
エストル 火山活動自体は 自然?
GM 地震なら多分自然現象だったんじゃないかな。少なくとも魔域には外に広く影響するほどの力はないですね。さておき、部屋の中央にはうず高く積まれた財宝と、〈奈落の核〉があります。
イサナ おお。お宝です?
エストル 思い出の品っぽいモノとかあったら届けるっすよ。
アミネ 例の菫青石とかありますかなー。
GM 財宝を探るとそれらしい宝石が紛れていました。なお財宝は売値で5万ガメル分くらいの金銀財宝です。菫青石は別枠として。
ラビー これは……届けないと……ですね。では、コアをガシャーン。
アミネ さらば魔域ー。
GM そんなわけで君たちは魔域の外に戻ってきました。しばらく待つなら魔域の消滅も確認できるでしょう。
エストル これで温泉も無事っすね。
ラビー 確か洞窟でしたよね……先はあるのですか?
GM 魔域が消滅すると、そこはゴボゴボお湯が湧き出てる場所になっています。村の温泉はここを源泉としているようです。
イサナ これは師匠が入るのにちょうどよさそうな広さ?
エストル 源泉だと熱すぎないっすか?
ラビー 魔域が挟まっていたので異変が起きていたのですね……
イサナ 菫青石を早く届けてあげましょー。
ラビー では、ドラゴンの首を持ちつつ行きましょうか。
エストル 仇は討ったっすよ。
GM 戻ってきた君たちを見ると氷姫は「無事だったんだね……よかった」とドラゴンの首に驚きつつ安堵した様子で迎えてくれます。
ラビー こいつがやりました。私たちが殺りました。
エストル 最近流行りの顔の見える討伐っすね。
アミネ 調子に乗ったドラゴンと魔神、玉乗りする恐竜より楽勝ですなー。
GM 「そう……あの人はこの竜を倒すために……私も一緒に行けてたら、違った結果になってたかな……ありがとう」と君たちに向ける顔は相変わらず悲しげですが、少し晴れた感じもします。吹雪もだんだん静まってきましたね。
イサナ 心安らげる助けになったならなによりですー。あ、菫青石お返ししないと。
GM 「これは……確かに私があの人に贈った約束の……ありがとう、取り戻してくれたんだね……」
アミネ 悪のドラゴンが貯めこんだ宝物となって格も上がったかもー?
ラビー 人は戻りませんが……同じ目に合うことはもう無いです……静かにお過ごしください……
GM 吹雪も止み、曇った空から光も覗き始めています。「あの人が守った場所を、私がまた暴走して傷つけるわけにはいかないよね……もう大丈夫、あの人が守ろうとした故郷は、これからは私が守っていくよ」
ラビー めでたし、めでたし、でしょうか……
GM 仇も討ってもらって、思い出の品も手元に戻って、かなり安定した様子です。
イサナ 恋人の遺志を継いで再起する麗しき氷の戦乙女……いい詩になりそうですねー。
ラビー やはり魔神が悪かった……
アミネ いつか、普通の妖精のように時の流れから解き放たれるとよいですなー。
エストル 一件落着っすね。
アミネ 村の方に戻りますかー。
ラビー そういえば、寝直さないとですね……
エストル 帰ったら師匠にお土産話をするっす。
GM では君たちは無事晴れゆく空を背に温泉村へと帰還するのでありました。というわけで、セッションは無事成功です! おつかれさまでしたー。
一同 おつかれさまですー。
ソード・ワールド2.5リプレイ『続・悲しみの氷姫』 邑瀬愚稲 @guine
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