水の中を駆ける筆致が、人魚姫の走りを描く


足に鱗のようなものが生えてくる、通称マーメイド病を患った妃夜。
それでも彼女は大会に出て走ることを願い、樹はその願いを叶えるため奔走することを決意する。


とても綺麗な物語でした。
辛く苦しいはずなのに、健気に前を向き懸命に努力する妃夜。
そんな彼女を見ていて苦しいはずなのに、彼女のためにできることを必死で探す樹。

読んで損はしない物語です。
水流の如く滑らかな文章が、読者を物語の世界に惹き込んでいきます。

少しでも気になった方はぜひ、ご一読ください!