世界を救ったとある高校生達。

思い出

今や世界は腐り果ててしまった。

平和や平等は見せ掛けでしかなく、

時代が進むと共に、

私達は大切なナニカを失った。

そのひとつ。

『笑顔』

いつしか、笑う事を忘れ、

互いに憎み、僻む様になった。

笑顔は人々を幸せにした。

笑顔は誰かを救った。

何の為に我々は産まれたのか。

互いに支え合い、助け、分かち合い、

共に成長し合うのでは、、、

火を与えられた我々は、

心の灯火を失った。

彼等はそんな現状に怒り狂った。

『コンナ世界。

コンナ種族等。

イラナイ！！！』

こうして、次々と使者を送った。

彼等は種の身体を通して、世界中を見た。

弱い者を平気で見捨て、罵倒し、

何の疑問もなく、

言われるがままに、ただ流される。

終いには、見せ掛けの情報に惑わされ、

人の命を損得で扱う。

こんな奴等ばかりだった。

救う価値等なかった。

だが、ある者はとある高校生達を見た。

青春を友情と共に楽しみ、

仲間と共に絆を深める彼等を、、

こうして、ある者は

彼等に賭けてみる事にした。

世界を存続させるべきか、否かを、、

彼等に与えられた試練は、

100円で世界を救う事。

モンスターを倒し、

自らが悪魔となる事。

そして、最強のカードマスターになる事、

彼等は協力した。

友情の絆を深める為に、、

ハードルは低めに、越えやすくした。

試練は彼等が協力すれば容易かった。

何故ならある者は世界を救いたかったからだ。

種は間違いを起こすが、

種は理解する事も出来る。

そう、信じていた、

彼等が選ばれたのは偶然なのか、、

いや、必然だったのかもしれない。

世界はある者らに支配されかけ、

それを阻止しなければ一瞬にして滅びる。

彼は100円を入れる。

相手は姑息な手を使い、

卑怯な手段で彼を追い詰めた。

だが、彼も引かなかった。

2時間。

彼は2時間で世界を救った。

「マア、コレグライハ、、」

彼等は少しずつ期待し始めた。

次はモンスターを倒す事。

彼らの家にはモンスターが放たれた。

そのモンスターは顔が無かった。

彼は恐れたが、逃げなかった。

彼は銃を取り、

襲い来るモンスターを倒した。

そして無事倒し、家を守った。

モンスターは改心し、仲間になった。

彼等は徐々に期待し始めた。

「デキル、、カレラナラ」

彼は悪魔になる為、先程のモンスターと協力し、

ある男にもう一人の自分を召喚させた。

それは一冊の本だった。

契約を交わし、彼はもう一人の自分へと変身した。

「アトスコシ、、ガンバレ！！」

彼等は応援し始めた。

家主は悪魔を後ろに乗せ、

バイクを走らせた。

ガンマン。

家主。

モンスター。

召喚士。

そして、もう一人の自分。

彼等は失われしカードを集め、

新たな仲間、

鶏、ベン、ピアノ、を連れ、

決闘をした。

不正や、ズルをされても、微動だにせず、

悪魔は武衆を使い、そうして頂点となった。

マスターへと、、

ガンマンはカメラを回す。

これは彼等の青春。

こうして、

お題はクリアされ、

彼等により世界は一応保留とされた。

だが、悪魔となった彼は

ある表情を失ってしまった。

彼等は気付いた。

彼等は世界を救う事が出来たが、

代償に、彼の笑顔を無くしてしまったのだ。

今や彼等は大人になった。

あの時の友情。絆や時間を忘れないように、

そして、彼の笑顔をいつか取り戻せる様に、、

今も何処かで懸命に闘っているのかもしれない、

次回。

『温度差』