Session7-5 魔域侵入

GM:魔域の規模は、外から見ただけだが、そこまで広くはなさそうだ。

とはいえ、発見されてから1週間は経過しており、

内部がどのように入り組んでいるかはわからない。


シュシュ:「……内部はどうなっているのでしょう。怖いです」

オルフ:「最大でも脅威度相当の魔物しか出現しない事は保証されてる。話通りならそう酷い環境じゃないとは思うが」

GM/ライズ:「うーん。オイラ、奈落の魔域って実は初めてなんだよね……。たしか、核? みたいなのをこわせば、もとどおりになるんだっけ?」

イスデス:「まあ、基本はそうなるのかな?」ライズ君に魔域のことをレクチャーしていよう。

オルフ:じゃあここで悪魔の血盤を使うぞ。

アルクトス:あれって何判定でしたっけ?

GM:「冒険者レベル+知力B」基準ですね。

シンカイ:セージ組~。

イスデス:使うのはアルク殿がいいかなと(知力B3並感)。

シュシュ:FWもあるしね。

GM:失敗すると、自傷ダメージが来るので注意。

アルクトス:ではー(ころころ)17。

GM:目標値は……(ころころ)ぐわああああああああああああああ!!

アルクトス:ピンゾロ出しおった(笑)。

イスデス:虚空へ消えたピンゾロ。

シンカイ:GMは成長しない。

GM:はい(笑)脅威度は6、ですね。少なくとも、現段階では内部にいる魔物の最高レベルは6ということになります。

エミディオの言う通り、特に嘘の依頼というわけでもなさそうだ。

アルクトス:「ふむ……変化はないようだな」ふぉんふぉん。

シュシュ:「……ほっ。私たちの手に負えない相手がいるわけではないのですね」

イスデス:「それなら、もうこのまま突っ込むかい?」

GM/ライズ:「いってみっかー!」

オルフ:「そうだな。中を見ずに出来る準備もない。入るぞ」

アルクトス:そして入った瞬間10になるとか(笑)。



GM:樹海に埋め込まれた、漆黒の球体。その膜を潜れば、魔域の内部に侵入できる。

暫くの暗闇と無音が続いた後、ふと辺りの光景が浮かび上がっていく。

気が付けば、君たちは岩でできた洞窟の内部にたたずんでいた。



シュシュ:わぁいダンジョンだー!

オルフ:ヒュー! マップ埋めようぜ!!!

アルクトス:そして最適解を選び続けてしまう(笑)。

シュシュ:わざと遠回りして宝箱回収しようね!!(笑)



PL達に提示したのは、左上、右上に大部屋があり、下部分は通路や小部屋が多いダンジョンマップ。

ですが、探索するまではその詳細がわからないよう、マスキングされています。

侵入地点は左下の端となっており、冒険者たちはここから<奈落の核>を探していくことになります。



シンカイ:まず灯りを確認します。

シュシュ:暗視など……ないっ!

イスデス:暗闇に弱いパーティ。

GM:周辺に明かりは灯っていないはずだが、地面や壁が発光しているのか、はたまた屋上から光が差し込んでいるのか。君たちは、特に暗視がなくとも遠方まで見渡すことができるよ。

シュシュ:「……あ、あれ。いつの間に……?」キョロキョロ。

オルフ:「……これが奈落の魔域だ。脱出するにはコアを破壊する必要がある」

GM/ライズ:「こあ!? "かく"じゃないのっ!?」

イスデス:「いや、一緒だよ。呼び方が違うだけ。犬のことをワンちゃんって言っても通じるだろ?」

GM/ライズ:「なーんだ!」

アルクトス:イスデスをアヌビスって言っても通じるしな。

シュシュ:ようワンちゃん。

イスデス:クゥーン(ジャッカル)。

オルフ:ラクシアにイスデス以外にアヌビスがいるのか否か。

シンカイ:「……灯りは十分ですね。 さて、どう行きましょうか」

GM/ライズ:「オルフもたしか別の名前が……」

オルフ:「……ねぇよ。まずは一本道だ」


GM:君たちの目の前には、1本の通路が。奥は階段状になっており、20mほど、真っすぐに続いている。

その最奥付近には、蛮族の集団の姿が見えるだろう。


シュシュ:「……あ、あれ。蛮族です」小声で。

オルフ:「チッ、早々だな」

GM:君たちが彼らを視認すると同時、彼らも外界からの来訪者に気づいたようで、

汚い汎用蛮族語で『テキダ! ヒトゾクダ!』『ホウコク! コロス!』と騒ぎ立てているのがわかる。

シュシュ:「……と、言ってますぅぅ」

アルクトス:「はぁ……最初からこれか」

イスデス:「わわっ、随分歓迎されてる様だな」

GMやがて、通路の奥からまた別の蛮族が、あわただしく君たちのもとへ駆け寄り、戦闘態勢を取るだろう。

オルフ:「統率者がいる、か。……ここで潰すぞ」

シンカイ:「そうか、シュシュは言葉がわかりますのね。でしたら『ヒダリデウテヤ』とお伝えください!」



戦闘準備となり、シュシュがいつものかばう姿勢を行た後、魔物知識判定を行う冒険者たち。

シュシュが事前に使用していた占瞳【幸運は勝ち戦を授ける】もあり、難なく弱点まで見抜くことに成功します。

敵はボルグヘビーアームが2体。そして、それぞれに『ゴブリンの雑兵』のレギオンがついています。

先制判定も突破し、PC達の先攻で戦闘が開始されることに。


シュシュ:つ……痛恨撃ィ! レギオン……!

イスデス:レギオンかぁ。

オルフ:ゴブリンの雑兵は戦力20の通常レギオンだな。見るからにミドルなので、出来るだけ消費少な目でやりたいですね。

シンカイ:回避は5か…キャッツだけで何とかなりそう。

シュシュ:遠距離攻撃があるので、後衛は位置に気を付けて。

オルフ:ちなみにさっき『ホウコク』って言ってましたけど、群れから離れて報告に向かおうとした奴とかいます?

GM:いえ、特には見えませんでした。群れ全体でかかってくるようですね。とりあえず倒してから報告すればいいだろ!(笑)

アルクトス:蛮族的思考ゥ。

GM:ゴブリンの群れが2つにボルグヘビーアーム。レギオン2つで数としては多分2桁を超えているので、君たち6人対ボルグ2+ゴブリン12、みたいな感覚ですかね。

倍以上いるんだから負けるはずないだろ! っていう。



初期配置は、先頭から10mの地点にボルグが2体とゴブリンの群れ。

ゴブリンたちは、数が勝っているので自信に満ち溢れた表情をしている。

対して冒険者たちは、前衛3人+騎獣が10m地点に。その後方3m地点に後衛2人が陣取ります。



イスデス:「さて、まずは簡単に蹴散らしていこうか」手番開始。【スパーク】をボルグヘビーアームとゴブリンの群れに撃ち込む。

GM:レギオンは範囲攻撃に巻きこまれると問答無用で戦力が-5されます。悲しいね! あ、ボルグは回避や抵抗を振ります。

イスデス:(ころころ)1体は抜けたからセーフ。ダメージは4点、8点。

GM:『アイエエエエエエエエエエ!!!』ゴブリンの群れのうち1/4、おおよそ3,4体程度はそのスパークに巻き込まれ、戦闘不能になってしまう。


アルクトス:続けて。ボルヘビ1を起点に、毒属性の範囲魔法【ネブラ=ウェネーヌムス】だ。(ころころ)ぬ……1体抵抗されたか。ダメージ6、11。

GM:レギオンの戦力もそれぞれ5点減少。ゴブリンがさらに3,4体ふっとぶ!

イスデス:「おー、いい具合にバタバタと」

ボルグヘビーアーム1/GM:『クソッタレ、使えねぇ盾! ノロマ! クズ!』

シュシュ:「………」むっとした顔をする。


オルフ:「散ったな。今なら届くか」エネミー位置まで通常移動、対応ありますか?

GM:(ころころ)ボルグ2番、行きます! 3m移動妨害だ。ゴブリンとともに前へ出てくる!

オルフ:ちょうど殴ろうとしてた奴なのでヨシッ。【マッスルベアー】使用、【ヴォーパルウェポン】Aを自分に、【威力増強/+5】【C値増強/-1】をアクティベート。《衝風・捨身相殺》でボルグに攻撃だ。両手+追加で3回殴るぞー!

GM:こい! この防護8を貫けるかな……!!

オルフ:(ころころ)2発当てて、ダメージ20、16!

GM:ぐわー! 12、8ダメージで合計20点! 残り12!

オルフ:まばらになったゴブリンの間を抜けるようにしてヘビーアームへ打撃を加えていく。

GM/ライズ:「おおーーーっ! オルフまた強くなったねーっ!」


シンカイ:こいつは……薙ぎ払いますか。

シュシュ:でーすかねえ。

オルフ:その前にライズ君を物理攻撃期待で挟んでもいいかも。レギオンが戦力5以下になったら身代わりさせずに倒せますし。

シンカイ:ラージャ!

シュシュ:ラーイズくーん! おねがーい!

GM/ライズ:「よーっし、いくぞ!」


フェローダイスは「<アイアンボックス+1>で攻撃」の出目が出ました。

ライズはオルフと同じ座標へ赴き、アイアンボックスでボルグ2を殴りにかかります。

ダメージは弱点込みで合計10点、残りHPは2に。


GM/ライズ:「おおっ、しぶといなーこいつぅ! シンカイ! まとめてやっちゃって!」

シンカイ:「いざ!」 行動開始。【キャッツアイ】【マッスルベアー】を使用、モールを構えて《薙ぎ払いⅠ》を宣言。ゴブリンごとボルグ2体を薙ぎ払います。

(ころころ)命中成功、ダメージは17、13!

GM:防護ひいて9点、5点。ここは……レギオンでダメージを肩代わりする!


レギオンの追随対象は、ダメージを受けた際、そのダメージをそのまま「レギオンの戦力減少」に置き換えることができます。

ゴブリンたちの戦力はそれぞれ10。ボルグヘビーアーム2体へ与えたの9点、5点が、ゴブリンの戦力から引かれて残り1、5になりました。


GM/ボルグヘビーアーム2:『死ねるかァァァァァ!!!』ゴブリンの1体を盾にしてダメージをなかったことにするっ!

シュシュ:「………」その様子を見て。「いくよ、ジャンくん」

行動開始。乱戦まで通常移動して【ビートルスキン】使用、≪防御姿勢≫をとって《巨象守護の型》でオルフとシンカイをかばう。以上です!


GM:エネミーは……なんとか全員残ったか。では、敵のターンだ!


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ソードワールド2.5リプレイ『冒険王国と星の剣 ~Sparrow's Auberge~』 くろむ @leonoristel

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