これまで考えたことも無かったアンラッキーアイテムの占いという発想が面白いです。それも、一癖も二癖もあるアイテムばかり!結末を予想しながら読んでもそれを超えてきます。とてもテンポの良いストーリー展開で、状況描写がわかりやすく読んでいて頭の中に情景が広がります。短編集で、とても読みやすく一作ずつ丁寧に書かれています。こんなラジオがあったら聞いてみたい…けど怖いです!
ラッキーアイテムではなくアンラッキーアイテムを知った人が怪奇な運命に巻き込まれる本作。読んでいて、「自分にもアンラッキーアイテムがあるんじゃないかな」と思えてきました。そして、それを知る機会がないから意図せず触れてしまい不安に見舞われる日もあるのかなと。解釈のしようによって悲惨な結果を迎えるかもしれませんが、自分にとってのアンラッキーアイテムを知れることは、悪いことばかりでもない…かも?