概要
19歳JK、春を売る
推しグッズが買いきれず、年齢を偽って援助交際へと手を出してしまった私の日記
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!自縄自縛で苦しみもがく人の呻き
女子高生のふりをする十九歳の少女が、ゆきずりの相手に体を売ってお小遣いを稼ぐお話。
一字一句違わずタイトルの通り、本当にそれのみのお話です。日記というのも(日記としての体裁ではないとはいえ、内容的には)ほぼその通り。閉塞感というか行き当たりばったり感というか、作品全体に一本通ったこの〝どうしようもなさ〟がすごい。
茶番めいた露悪、意図的な他人事感のある独白という、本来胸の裡だけで行われるある種の〝儀式〟。相手の好ましくない部分をあげつらっては殊更にこき下ろす行為と、にもかかわらず、相手の余裕のない一面に限っては嫌悪を抱かず受け止められるところなど、この幼く近視眼的な防御反応の〝ありそう…続きを読む