あるデートから始まる、切ないくらいの純愛物語


【簡単なあらすじ】
ジャンル:恋愛
友人だった二人があるデートからお付き合いを始める。お付き合いしていく中で、ヤキモチを妬いたり、不安を感じたりと日常を描いた物語であり、惹かれ合う二人の純愛を描いた作品である。

補足:君の名は
青春SFファンタジー
千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。山深い田舎町で鬱屈した毎日を過ごし、都会の生活に憧れを抱く女子高生の三葉。ある日、夢の中で東京の男子高校生になった彼女は、念願の都会生活を満喫する。一方、東京の男子高校生・瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつくのだったが...。(君の名はより、あらすじ引用)
この物語は、いつしか互いに会ってみたいと思う所から急展開を迎えていく。時間のずれなどが作用し、一旦迎えた終焉に光が差す。互いに名前を言い合った二人だが、その記憶は薄れ……。

【物語の始まりは】
二人の電話でのやりとりから始まっていく。しかし、相手の言葉は主人公には意外だったようで想定外のの言葉に戸惑ってしまうのであった。
相手の男の子は普段は意地悪な彼。そんな彼と映画を観に行く約束をすることとなる。いつものように”嘘だよー”と言われるのでは? と不安に思っていると、”デート”と言われドキドキしてしまうのであった。果たして、二人の恋の行方は?

【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】
注意:「君の名は」を見たことがないと、分かり辛いかも。
舞台は現代。

【主人公と登場人物について】
主人公は、意地悪だけれどみんなの中心にいるようなこの男の子に恋をしているようである。この物語の”君”には名前はないようである。その秘密は一ページの終わりで明かされていく。そして彼が誰なのか? はその後明かされていくようだ。

【物語について】
不思議なスタイルの物語である。主人公と彼のエピソードがあり、主人公の補足(?エッセイ)となる。読者に語り掛けるスタイルだろうか?
進路が決まってからは二人が別々の大学を目指すため、切なさを感じる。しかし二人は時間の合間を縫って時間を共有していく。純愛を感じる物語。

【良い点(箇条書き)】
・初めは少し分かり辛い部分もあるが、互いに惹かれているという気持ちが伝わって来る。
・新しいスタイルの物語だと感じた。
・互いを大切にしていることが伝わってる。
・純愛だなと感じた。
・学生の頃からの想いが大人になっても変わらないケースは確かにあるが、二人は本当に惹かれ合っているからこそ一緒に居るのだなと感じた。
・恋愛の中で起こる不安や疑問などに触れている。
・学生らしさを感じる物語。

【備考(補足)】卒業-Obverse-2まで拝読
【見どころ】
学生であり、友人であった二人がデートのお誘いをするところから始まっていく。主人公は単に映画の誘いのつもりではあったが。それがきっかけとなり、告白をし二人は付き合い始める。
この物語の中で、運命を変えたデートの約束ではあるが主人公のある疑問が印象的。主人公の誘いを受けて、その中で相手は主人公に告白している。もし、自分が誘わなかったら、どうなっていたのだろうか? それは純粋な疑問なのだろう。これは恋愛において抱きやすい疑問なのではないだろうか? お付き合いの中で自然と起こる、ヤキモチやすれ違い、進路などにより距離が出来てしまうことへの不安などが描かれている。互いを思いやり、惹かれ合う姿がとても印象に残る物語である。純愛の好きな方にお勧めしたい作品である。
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

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